限界ジャンルで成人向BLカプ本を出した＋出張編集部レポ（後編）
あらすじ
界隈人数体感5人、という激狭限界ジャンルで、無事に限界BLカプ本（成人向）を発行できた私であった。その後、自分の中の公約通りに出張編集部に持ち込みをする。
前編はこちら
出張編集部怖い
11/17のコミティア編集部で、二次創作ではありますが自分の漫画の持ち込みをしました。1週間以上前から脳内シミュレーションし、ものすごく緊張していました。
というのも、出張編集部に持ち込みしたらすごく厳しくて心折れた、という体験をした身内がいたり、SNSで見かけた出張編集部レポで、編集さんの態度がひどすぎ！みたいな書かれ方して炎上したり…を見ていたので、自分も厳しいことを言われすぎて心折れて、怖くてもう漫画を描けなくなったらどうしよう…という懸念に苛まれていたからです。
なぜ出張編集部に持ち込みするのか
話が前後しますが私は漫画の描き方を特に教わったことがなく…まともに漫画を嗜むようになって2年足らず、全てをフィーリングで描いてなんとか漫画の体裁にしている状態。なので、描いてるものに対してすごく自信がなかった。それと、実はストーリー漫画をちゃんと描けずにいて、1番長い話で12ページ程度しか描けなかったのです。今回描いた限界BL本22ページのストーリーが、人生で完成させられた最長のページ数でした。なので出張編集部に行きたい理由として、プロ目線から私の描いているものが、ちゃんと漫画になっているかを見て欲しかったんです。
あと、私が特に1番気にしていて、編集さんからの批評が欲しかったのは絵柄です。私実年齢は、でぇベテランの域なのです（10年程まともに絵を描いてなかったというところでお察しください）。好きなように楽しく描いてはいましたが、絵柄の古さとかトレンドのキャッチアップに関しては、大事というところは理解しつつもいまいち分かりかねて、他人から私の絵柄がどのような評価なのか…とても気になってました。
※エントリーシートに年齢書く欄がありましたが、空欄でも特に何も言われませんでした。
とりあえず3社に持ち込みしてみた
いよいよ出張編集部、エントリーシートの持込動機は「作品へのアドバイスを求めて」にして、とりあえずここに行こう！と決めていた3社を回ってみました。
結論から言うと、二次創作でもちゃんと丁寧に見てくださったし、どの編集さんもめっちゃくちゃ優しかったです…！
以下自分メモも兼ねて、実際に言われたことを箇条書きにしてみました。
（出版社の名前を出したほうがいいのかな？と思いつつそこが本題ではない気がするので、一応伏せます
A社（web特化。漫画家のク⚫︎ウド⚫︎ークス的なビジネスをやっているとこ）
・絵は特に古くないが、web商業を目指すならもっと大人っぽい絵柄のほうがいい。顔が幼すぎる。web連載で、課金してまで読みたい読者層はアラサーアラフォーの大人が多いので。
・人物はもっと色んな画角から描けたほうがいい。
・もし商業目指すなら、できれば二次創作でもいいので老若男女描きわけができるかの資料を持ってきてほしい。
・作品は、しっかり場面が描けて、筋が通ってるので漫画として成立している。この調子で作品数こなしていっては？（←時々ストーリーの破綻がすごい作品（登場人物がレストランにいたと思ったら次のコマで自分の家にいる、など）を持ち込まれて、びっくりすることもあるそう。
B社（1番持ち込みしたかった本命の大手出版社さんだった。去年受けた東西先生の漫画進路相談でも、もし商業めざすなら合ってるのでは？と言っていただけたとこ）
・絵の古さは特に気にならない。表現方法は若干古さあるが、ほぼ気にならない程度。
・ページ数ちょうどよく、読みやすい。
・フォントサイズも気にならない。（←セリフのフォントサイズ大きいor小さいですか？と聞いてみた
・コマ割りもちゃんとできている。ただ、見せゴマを真ん中に持ってくるクセがあるようで、上下にもってきたりコマを縦に割ったりして、メリハリをつけたほうが良い。
・メクリを意識して、読者をワクワクさせよう。（←メクリがなんなのか知らなかった…初めて知りました💦勉強になった
・表情が良く描けている。登場人物みんなかわいー！と思って読めた。（←めちゃくちゃ嬉しかったコメント
絵柄ばっかり気にしてたけど、古く見える理由は表現のほうか〜目から鱗、です。
C社（同人のダウンロード販売サイトをやってるとこ。よくお世話になってます）
・絵の古さは気にならないが、ショタ系を狙うならもっと等身低くしていい（A社と真逆のこと言われた
・表情が良い。エチシーンが少ないのが気になった。
・絵をどんどん練習しよう！セリフは少なければ少ないほどいい。とにかく漫画は絵で読ませよう。
・一次創作するならもっと登場人物の関係性を丁寧に描いて、ページ数も多くしよう。
どの編集さんもアドバイスで共通しているのは、漫画は練習しかない！とにかく模写したりたくさん数読んで研究したりして上手くなりましょう！という事でした。これ以上回っても「二次創作+作品へのアドバイス」という性質上、同じようなことしか言われないだろうな…と思い、今回はこの3社で回るのをやめておきました。
多分一次創作持ち込みor商業狙い、だったらもっと全然違うコメントなのでしょうが、今の自分には商業なんて恐れ多く、月よりも遠いです…
しかし、どの編集さんも二次創作なのにも関わらず、拙作をちゃんと読んでコメントくださって、質問にも答えていただけて、大感謝ですね！
出張編集部、勇気出して行ってよかった！
3社とも、漫画としてはちゃんとかけてるし、絵柄の古さはほぼ気にならないという評価。表情の良さも褒められた！ほっとしました。ただ、絵柄は届けたいターゲットによって若干変えて行きましょうといった感じでした。しかしながら、私の描いてきたものは間違ってなかったー！と思って、どんどんこの方向性で描いていこうと思いました。
見ていただく前は心折れたらどうしよう、で気持ちがはち切れそうでしたが、見ていただいたあとは、アドバイスを踏まえて次はこうしてみようああしてみよう、どんどんエチシーン練習しよう！と、逆にやる気が出ました！一次創作にも意欲が浮かび…本当に行ってよかったです…！
出張編集部の後にコミティアにも行ったんですが、そっちも楽しかったなー！めちゃくちゃ本買ってしまった。
BL描くの合ってるのか10月の赤豚イベント後もどんどんアイデア出てきて、ずっとBLカプのネームやってたんですが、コミティアでは爆萌え創作GL本に沢山出会うことができまして…百合だ〜いすき！ってなってきて、百合も描きたいな…となってます。BLもGLも本当にどっちも好きだな。男女はあんまり得意じゃないけど、おねショタいいよね〜性別ない人外とかも…（妄想広がり…
一次でも二次でも、創作って本当にいいものですね！マイペースでも創作活動、続けて行こうと思います。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました！