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「アリアドネの声」を読んで

本記事は、あくまで著者個人の記憶及び感想に基づく内容です。解釈に誤りや不正確な部分が含まれる可能性がございますが、ご了承いただけますと幸いです。

読むきっかけ

代官山のT-SITEを訪れて出会いました。今までなぜこんなに面白そうな本を見逃していたのか。。。もっといろんな本屋さんめぐらないとと思いました。
タイトルも表紙も面白そう。アリアドネは「アリアドネの糸」で聞いたことがあります。迷宮から抜け出すための道標ようなものだと思いますが、そのような内容なのでしょうか。楽しみです。

帯の概要を読んで

何やら障がいを抱える女性が地下からの脱出を試みる内容のよう。アリアドネの糸ならぬアリアドネの声になる何かが活躍するのでしょうか。表紙の絵を見るとドローンから垂れている糸に引っ張られている女性が描かれていますね。
また、帯裏に限定ショートストーリーありと書いていました。読んでみると、、、正直なんか悲しくなるような、オチがよく意味のわからないショートストーリーでした。本編の伏線になっているのでしょうか?その辺りも期待して読んでいきたいと思います。

読み終えた感想(ネタバレなし)

毎回半分読み終えた時点で一度感想を書くようにしていたのですが、ページをめくる手が止まらずに気づいたら読み終えていました。文字だけではどうなっているのかややわかりにくい部分はありましたが、全体的には読みやすく読み終えるまで3,4時間でした。
大まかな内容としては予想通りで、地下に取り残された女性をドローンを駆使して救い出す話です。ただしその女性がなんと見えない聞こえない話せないという障がいを持っています。よりによってその女性だけが地下に取り残されてします。。そんなことあるかーとは思ってしまいました。
そんな中でも女性と救出チームはなんとか意思疎通を図ります。ハラハラする展開が何度かありましたが、その都度なんとか救助体制を立て直す、読んでいてもどかしさを感じました。
見えない聞こえない話せないとはどのような世界なのか、なかなか自分が生活できるイメージが湧きませんね。
ちなみに帯のショートストーリーは本編内でちょろっと伏線回収されていました。正直「まさかこれだけか?」と思いました。実は他にも絡んでいる部分があったのかもしれませんが、、
結末は、、非常に満足です。読みながらいろいろなオチを考えてはいたのですが、それらはあっさりと覆されました。読んで損はないです。おすすめです。

以下ネタバレを含む感想です

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