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2020年ベストアルバム+α

今年よく聴いたアルバムをまとめてみました。今年よく聴いたアルバムを中心にシングルやEPもあわせて合計15枚ほど。新型コロナウイルスの影響なのか、今年はアッパーな曲をあまり聴かなかった。代わりに、スロウテンポで心安らぐ曲やダウナーな曲を好んで聴いていた気がする。

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01.浦上想起 / 音楽と密談
今年は浦上想起のデビューEPが優勝です。楽曲制作を全て自分自身で手掛けるだけでなく、MVやアートワークまで手掛ける完璧主義者という印象でしょうか。でも僕は、楽曲と歌唱の素晴らしさが際立っていたと思う。時々Twitterにアップしていたピアノ弾き語りがほんと素敵だと思います。

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02.Mae Defays / Whispering
フランスから新たな歌姫の登場です。女性SSWマエ・ドゥフェイのデビュー作に収められている「Balcony」は爽やかなアコースティックソウルで大好きでした。バルコニー?ルーフトップ?で撮影されたMVも素敵ですね。

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03.Dingsbums und die Flitzpiepen / Regeln für Flegel
子供向けヒップホップ。ドイツのDingsbums und die Flitzpiepenという謎のグループのEPに収められている「Danke Bitte」。De La Soulの「The Magic Number」みたいに、子供たちがラップするキュートなナンバーでした。

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04.pomodorosa / pomodorosa
イラストレーターとしても大好きだったpomodorosaが、いままで自身で録音してきた音源をまとめたアルバム。夏の暑い昼間にエアコンをガンガンかけて聴く音楽。アイスコーヒーを飲みながら。

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05.Mei Ehara / Ampersands
レゲエ〜ラヴァーズロックの影響下にある曲をもう一曲。彼女の曲はサウンド作りが秀逸なんですね。特にアルバム冒頭の「昼間から夜」は、隙間のあるアンサンブルに硬質なエコー処理が好みでした。

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06.Klara Kristin / Lullaby & Drum Machine
デンマーク出身で現在はパリで活動する女性歌手〜女優、クララ・クリスティンのデビュー作。映画『赤と青のブルース』の「Saint Tropez Blues」をテクノポップ風にカヴァーしている。ドラムマシンを使ったクールな演奏が最高です。

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07.Marcos Ruffato / Vata
今年のブラジル物の中ではマルコス・ルファートがいちばんのお気に入りでした。ミナスの男性SSWで、これがデビューアルバムにあたる。ミナスの注目のアーティストが多数参加している。

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08.Andre Fernandes / Igapo
ポルトガル出身のアンドレ・フェルナンデスのアルバム。基本的にギター弾き語りのスタイルですが、流れるようなメロディと親密な雰囲気が心地よい。特にこの曲「Sacrario」はコード進行がグッとくる。

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09.Roos Jonker & Dean Tippet / Roos Jonker & Dean Tippet 
あのベニー・シングスに見い出されたルース・ヨンカーとディーン・ティペットによるオランダの男女デュオ。この「This One」は、いかにも宅録っぽい箱庭的ボサノヴァで好みでした。

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10.Loving / If I Am Only My Thoughts
カナダの三人組バンド、ラヴィングのデビューアルバムはどこか懐かしい感じがしたな。全体を通して1960年代サウンドの影響が色濃く、加えて1980年代のギターポップ~ネオアコあたりにも通じるところもある。

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11.Stacey / D.M.T.
ビートルズのサイケデリック時代を彷彿とさせる音楽。カナダの女性SSW、ステイシーのシングル。僕の好きな1967~68年辺りのサイケデリックポップの雰囲気で、夢見心地のメロディがたまらないです。MVもよい。

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12.冗談伯爵 / Zero
今まで発表してきたシングルを寄せ集めたアルバムなので、厳密には新譜ではないのかもしれない。しかし、ぼくは冗談伯爵の大ファンなので、ここに記念すべきデビューアルバムを挙げないわけにはいかないのである(笑)

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13.Mamas Gun / This Is The Day
英国のソウルバンド、ママズ・ガンのシングルです。1970年代の洗練されたソウルミュージック・・・例えばウィリアム・ディヴォーンやリロイ・ハトソンのようなクールなグルーヴ感が格好良いです。

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14.Sebastian Maschat & Erlend Øye / Quarantine at El Ganzo
キングス・オブ・コンビニエンスのアーランド・オイエの新作。アーランドがフェス出演のためメキシコへ→コロナで街がロックダウン→スタジオに3ヶ月こもって仕上げたのが本作。16ビートの柔らかなアコースティックサウンドが心地よい。

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15.Ardhito Pramono / Fine Today
最後です。インドネシアの男性SSW、アルディート・プラモノ。今年リリースした彼の曲はどれも素晴らしかった。特にこの曲は心が安らぐようなジェントル&ジャジーなナンバーで、最後にふさわしい余韻を残す名曲です。

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2020年も大好きな曲にたくさん出会えましたが、同時に多くの偉大なるミュージシャンを亡くした年でもありました。特にエンニオ・モリコーネと片岡知子さんが亡くなったときは、とても悲しかったです。

(2020年12月31日  pwmワタナベ)


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