不動 龍虎インタビュー【WRESTLE PHENIX特集】
ピエールはアピオで戦うにはオイシイ相手
――COUNTDOWN PHENIX2で不動選手からピエール選手へ対戦を申し込まれましたが、やはりその理由はRECでの敗戦からでしょうか。
不動「マアそれは理由づけでしかないかな。RECではグレイトとジンノにも負けてるし。ホントのところは『最高男』をはじめ、『コーザ・ノストラ』、『T.L.B』……は名誉顧問だっけか。色々と実績もあるし注目を集めている男だよ。アピオで戦うにはオイシイ相手じゃねえか」
アピオ直前、不動はすでに決まっていたシングルマッチを「イスあり」の
ノーDQマッチにすることをピエールに提案した。
――「イスあり」としたのも……
不動「フツーのシングルなら俺が勝ってもただ1勝1敗になっただけだろ? 『イス大王』を名乗る相手の土俵に上がって勝つのが面白えんじゃねえか。それにこの間も言ったけど、アピオはシングルマッチが多い。ただでさえシングル王座も全部やるのにな。そん中でノーDQマッチがひとつ。試合の中身次第では俺とピエールの試合が他の試合を食っちまうかもしれねえなあ!」
ガンジュの選手は主張が足りない
――やはり他の試合も意識してのことなんですね。
不動「そうだな。セミとメインは前回と同じくヘビーとユニバーサルだけど、前回はセミとメインに出た選手がガンジュが3人と他団体がエル・カラベラの1人。だけど今回はガンジュは乙部ただ1人だろ。乙部はどうでもいいけど、ガンジュの年間最大ビッグマッチなのにガンジュの選手が目立たなくてどうすんだって話だよ」
――確かに今回は前回よりも他団体選手の参戦が多くなっています。タイトルマッチは全て他団体選手の名前がありますね。
不動「俺自身の意見を言えばガンジュの選手は主張が足りねえよ。真城なんて前回もアピオで試合がなかったのに、今回も名前がない。かといって何か言うわけでもねえしな。マシなのは大船くらいか。淵沢さんなんて今年あんまり目立ってないけど、最後に声のデカさだけでタイトルマッチ挑戦だぞ?」
――「エース」である不動選手にとってはむずがゆい状況であると。
不動「いや、俺は俺自身とガンジュの客入りしか責任持たねえけどな。アピオが終わってから関にしろ鎌石にしろ、誰かが上がってこねえとな。俺も張り合いがねえ」
グレイトがチャンピオンになったら景色が変わる
――メインイベントではRECを優勝したPXFのマックス∞グレイト選手がIWTヘビーに挑みます。不動選手とも因縁浅からぬ選手ですが、この試合について率直な意見を聞かせてください。
不動「勝ってほしいっていう気持ちではグレイト9、乙部1って感じだな。グレイトはすごい選手だよ。何度も戦ってきたから俺が保証する。ただ、ガンジュの最高峰のベルトであるIWTヘビーを他団体の選手に譲ってほしくないという気持ちも正直なところあるな」
――これまで大空大地選手、桜神選手といった他団体選手がIWTヘビーに挑んでいますが、他団体選手にIWTヘビーのベルトが渡ったことはありません。マックス∞グレイト選手も今回が2度目の挑戦となりますね。
不動「とは言っても、マックス∞グレイトがIWTヘビーを獲ったらガンジュの景色は変わるよ。今ほとんどのベルトを他団体選手に奪われてるし、活動活性化のために招いた他団体選手を俺たちガンジュが追う立場になる」
――改めて、ピエール選手とのシングルマッチの意気込みをお聞かせください。
不動「今回ノーDQマッチにはしたが、イスだけじゃねえ、インターセプター、トラースキック、全部さばいて俺がイスの上からピエールを叩きつけてやるよ! アピオをドカーンと大爆発させるのはグレイトじゃねえ、この不動龍虎だ。ドッカーンとな」