岩鷲王トーナメント出場選手&対戦カード解説
◆【磐井軍】関 龍之介 VS 金崎 豊一(レッドクラブ)
ガンジュ年間最大ビッグマッチ「WRESTLE PHENIX」においてIWTヘビー級王座を失った関が、自身とユニット「磐井軍」の復権の為トーナメント優勝を目指す。対するはレッドクラブの若手選手である金崎だ。IWTタッグ王座を一時獲得したことはあったが、シングル王座には戴冠どころか挑戦もまだ果たせていない。初めて掴んだビッグチャンス、相手は強敵だがここで勝利すれば決勝まで行く実力を持っていることを証明できるだろう。
◆【本隊】大船 渉 VS ジャニーマン星野【狂幻=C】
昨年初頭にIWTヘビー級王座を落として以降、再浮上のきっかけをつかめないでいる大船だが、目立った不調はないだけに常にトップに立つ期待を寄せられている。一方現EAGLE6人タッグ王者の「狂幻=C」代表のジャニーマン星野は、これまで王座を3連続で防衛しており絶好調だ。試合では男と男のバチバチとした勝負が展開されるだろう。
◆【GBA】鎌石 武 VS 盛岡 博昭【本隊】
凱旋直後のIWTヘビー級王座奪還は失敗したものの、いまだ不気味な存在感を放っている鎌石 武が再びIWTヘビー奪取へ向けてトーナメントに挑む。対するは元IWTユニバーサル王者の盛岡だ。調子にムラはあるものの、シングル戦線においては確かな実績を残しており、鎌石にとっても油断できる相手ではない。歩んだ道は異なるものの、同世代の二人であるだけに今後の勢力図にも影響しかねない一戦だ。
◆【魔界軍】ミヤコ・マイルド VS エル・カラベラ【カラベラ・ジム】
元IWTユニバーサル王者であり、ヘビー級シングルリーグ戦ROCK EAGLE CROWNでも高戦績を収めたエル・カラベラがエントリー。対するはシングル戦線では実力未知数のミヤコ・マイルド。魔界軍の呪術師として奇妙なムーブを見せるミヤコだが、エル・カラベラという骸骨魔人を相手にどう勝利するか。というよりどのような試合展開になるのか目が離せない。
◆【磐井軍】東山 拳吾 VS マック川崎【GBA】
「磐井軍」を裏切り安代の立ち上げた軍団「G・ブラック・アバランシュ(GBA)」に電撃加入したマック川崎が、磐井軍での元タッグパートナーである東山と激突。裏切った川崎に対し東山はまだ公に態度を露わにしていないが、一筋縄ではいかない試合になることは確実だ。なかなかチャンスの回ってこない東山にとっては今回のトーナメントはまたとない機会となる。元タッグパートナーに勝利して決別し、新たな一歩を踏み出したいところ。
◆【レッドクラブ】真城 義隆 VS クラムボン山梨【魔界軍】
シングルマッチでは負け、ベルト戦でも勝てず、リーグ戦でも結果は残せず、自身のユニットから離反者を出してしまう。現在の真城の立ち位置はかなり追い込まれた場所にあることは間違いない。期待を受けながらも結果を残せないジレンマを抱えて真城はトーナメントに挑む。最初に立ちはだかるのは魔界軍所属のベテラン、クラムボン山梨だ。今でこそ魔界軍のバイプレーヤーではあるが、かつてはガンジュ前身のイーハトーヴプロレスで中心選手だったレスラーであり、山梨にとってもまたとないチャンスである。
◆【レッドクラブ】薮川 巌 VS ヤマネコマスク【本隊】
今まではレッドクラブのお目付け役としての役割が強かった薮川だが、この度ついにシングル戦線においてそのベールを脱ぐ。対戦相手はトーナメント出場選手中唯一のジュニア戦士であり、現IWTジュニアヘビー級チャンピオンのヤマネコマスクだ。ジュニア選手だからといってヘビー級王座を狙ってはいけないというルールはない。しかもジュニア王座を5連続で防衛しているだけに油断できる選手ではない。
◆【本隊】淵沢 小十郎 VS ジンノ・シンスケ【WOLFGANG】
現IWTユニバーサル王者であるジンノもトーナメントにエントリー。一回戦の相手となるのは、通称「なめとこ山のハンター」初代&第4代IWTヘビー級王者の淵沢 小十郎だ。ベルト戦線に絡む機会は減ったが、山暮らしで鍛えたナチュラルパワーは現世代にも引けを取らない。ROCK EAGLE CROWN以降、シングル戦線で実力を発揮しているジンノではあるが、楽に攻略できる相手ではないだろう。「ハンター」と「狼」どちらが勝つか、一回戦もっとも注目すべき一戦である。
今大会のみどころ
他団体選手が多く参戦しているEAGLE TAG LEAGUEに対し、こちらの岩鷲王トーナメントはほとんどがガンジュ所属の選手で占めている。安代が「G・ブラック・アバランシュ(GBA)」を立ち上げたことでユニットの抗争関係にもゆらぎが生まれており、個人の闘争ではあるがこのトーナメントの結果によってはユニット勢力図にも大きな影響を及ぼすことは間違いない。今までシングル戦線においてチャンスが巡ってこなかった選手が下克上を起こすのかにも注目だ。
(了)