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太陽光パネルリサイクルのニュース振り返り~2024年第3四半期~

2024年9月に政府は太陽光パネルのリサイクル義務化の方針を固め、今後法制化に向け審議会で議論が進むことになりました。
また太陽光パネルのリサイクル・リユースに関して、企業や自治体による取組みも進展しています。

今回の記事では、2024年7月から9月までの主な取組み事例やニュースを紹介していきます。


7月

東京都が「住宅用太陽光パネルリサイクルを行う事業者」の追加公募を開始。

福島県が「太陽光パネルリサイクル推進のための産業廃棄物中間処理業者認定制度」を開始。

JPEA(一般社団法人太陽光発電協会)では、太陽光発電産業の新ビジョン “PV OUTLOOK 2050”を公開し、リサイクル・リユース市場規模も算出。

(株)鈴木商会と(株)トクヤマが、北海道での使用済太陽光パネルのリサイクル事業について連携スキーム構築を検討へ。

中国電力(株)が、(株)スナダ/(株)こっこーと太陽光パネルリサイクル・リユースで提携。

https://www.energia.co.jp/assets/press/2024/p20240704-2.pdf

(株)完山金属が、太陽光パネルのリサイクル事業を開始。

環境省が「令和5年度建設廃棄物及び使用済再生可能エネルギー発電設備のリサイクル等の推進に係る調査・検討業務【使用済再生可能エネルギー発電設備のリサイクル等の推進に係る調査・検討】報告書」を公開。


8月

環境省が「太陽光発電設備のリサイクル等の推進に向けたガイドライン(第三版)」を更新。

福島県による「PVパネルリユース・リサイクル推進モデル事業」が開始。

三重県が「使用済み太陽光パネルの資源循環に向けた調査・検討業務委託の企画提案コンペ」を開催。

山美商店(株)が、太陽光パネルリサイクル事業を開始。

東名阪の商工会議所がグリーンテックマッチング会を開催、太陽光パネルの再利用で大企業との提携を紹介。

https://www.nagoya-cci.or.jp/event/event-detail.html?eid=6273


(株)ウエストHDが、太陽光パネルリサイクルで近畿電電輸送(株)と提携。

https://www.west-gr.co.jp/news/3706/


9月

伊藤環境大臣が、閣議後記者会で太陽光パネルリサイクル義務化に向けた議論開始を公表。

太陽光パネルリサイクル義務化に向け、(環境省)太陽光発電設備リサイクル制度小委員会/(経済産業省)太陽光発電設備リサイクルWG合同会議が設置・開催。

https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/sangyo_gijutsu/resource_circulation/solar_power_generation/index.html

東京都が「第7回東京都太陽光発電設備高度循環利用推進協議会」を開催。

(株)タケエイが、福島県相馬市で太陽光パネルリサイクル事業を開始。

(株)ジェリービーンズグループが、近畿電電輸送(株)とサステナブル事業で業務提携、太陽光パネルのリサイクルガラス製品を拡販へ。

https://ssl4.eir-parts.net/doc/3070/tdnet/2499184/00.pdf

(株)丹野林業建設が、使用済み太陽光パネルのリサイクル事業を開始。

(株)ネクストライフシステムズが、PVパネルの中間処理施設を竣工。

AGCガラス・ヨーロッパが、(仏)ROSIとガラスリサイクルで提携。

石塚硝子(株)と金城学院大学が、太陽光パネルの循環利用に向けた産学連携プロジェクトを開始。


まとめ

太陽光パネルのリサイクル義務化に関しては、これまで政府の発表や必要性が議論されてきましたが、法制化に向けた動きが開始されました。

民間では事業再構築補助金やものづくり補助金に採択された企業などが、リサイクル施設の竣工や事業開始が相次いでおり、リユースやガラス活用などで業種業態を跨いだ連携なども進んでいます。

東京都や福島県などでは、従来のリサイクル施設導入の補助金だけではなく、適正なリサイクルシステムの構築に向けた多面的・重層的な取組みが先進的に進められています。


その他、太陽光パネルのリサイクルに関するさまざまな情報やニュースについては、こちらからご覧いただけます。


参考資料


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