太陽光パネルリサイクルのニュース振り返り～2024年第2四半期～

2024年7月3日 11:26

「再資源化事業高度化法」が可決するなど循環経済への取組みが関心を集める中、太陽光パネルのリサイクルやリユースに関しても多くの取組みが進展しています。

今回の記事では、2024年4月から6月までの主な取組み事例やニュースを紹介していきます。

4月

京都府八幡市が、リユース太陽光パネル設置実証事業の結果を報告。

宮崎大学とソーラーフロンティア(株)が、太陽光発電の主力電源化に向けた共同研究を開始。

オリックス環境(株)とオリックス・リニューアブルエナジー・マネジメント(株)が、使用済み太陽光パネルの国内販売・再利用を開始

(株)西建設が、太陽光パネル熱分解装置を導入へ。

リサイクルテック・ジャパン(株)が、TOKYO PRO Market へ上場申請。

(株)みずほ銀行が、太陽光パネルリサイクルに関するレポート「Mizuho Short Industry Focus Vol.225 – 太陽光発電の拡大とパネル資源循環の好サイクル形成に向けて」を公開。

環境省や自治体にて、産業廃棄物処理施設導入への補助事業が開始。

「再資源化事業高度化法（資源循環の促進のための再資源化事業等の高度化に関する法律）」が、5月22日に参議院本会議にて可決成立、太陽光パネルに関しても高度分離技術が対象に。

エーエスジェイ(株)、PVパネルバックシート熱分解炉を開発と報道。
（日報ビジネス：週刊循環経済新聞 1月8日号）

三立機械工業(株)が、PVパネルから銀濃縮選別するプラントを開発。

(株)エムダイヤが、アップサイクルによる太陽光パネル処理機を開発。

丸紅新電力(株)と(株)サンヴィレッジが、資本業務提携。

(株)ミダックこなんが、太陽光パネルアルミフレーム&端子台分離装置を導入。

(株)ミダックホールディングスが、テレラムグループ(株)と太陽光パネルのリユース・リサイクルで提携。

(株)杉浦土木が、太陽光パネルリサイクルを開始と報道。
（循環経済新聞：5月27日号ダイジェストニュース）

5月22日~24日に「NEW環境展／地球温暖化防止展」が開催、太陽光パネルリサイクル関連で多数出展。

桜木総建(株)が、千葉県八街市に太陽光パネル専門の中間処理施設を新設へ。

福島県が、「PVパネルリユース・リサイクル推進モデル事業委託業務」の公募プロポーザルを実施。

(株)旭金属が、太陽光パネルリサイクル施設を完成。

（公社)リース事業協会が、「産業廃棄物処理行政に関する調査結果」を公表。
https://www.leasing.or.jp/studies/docs/ha202406.pdf

「再資源化事業高度化法」が可決成立し、政府としてもこれまで以上に使用済太陽光パネルの再資源化へ向けた取組みが進んでいくと思われます。

5月に開催された環境関連の展示会では、太陽光パネルのリサイクルを含む環境分野への企業の関心の高まりが改めて感じられ、太陽光パネルのリサイクルにも注目が集まっています。

また自治体による補助事業や企業間の連携も多岐に渡っており、リサイクル施設が全国で広がるのに合わせて、リユースや再利用、循環経済の進展が期待されます。

その他、太陽光パネルのリサイクルに関するさまざまな情報やニュースについては、こちらからご覧いただけます。

参考資料