Puzzle Boss Rush No.7 Masyu 解説
どうもプレアデスです。
この記事では先日行われたパズルボスラッシュの7日目の問題の解説や裏話などをしたいと思います。
まず問題です
まあでかい。ニコリのスーパージャイアントと同じ64×50です。また分かりづらいですが、左上と右下に黒丸でなぜか「I'm sorry」の文字が書かれています。一応この目印便利で解説でもちょくちょく出てくるのでどこにあるかだけ示そうと思います。
分かりましたでしょうか。
先に解説をして、その後裏話をします。では先に解説です。
解説PART
解説ですが簡単なところは飛ばして難しい箇所だけ解説をしようと思います。
そもそもこの問題は大人数で解くことをあまり意識せずに作ったわけですね。というわけで、理詰めはあるけど、盤面全体で1箇所しか進められるところが無いという状況によくなります。ここでは難しい考え方を用いるところだけ解説しようと思っているので、ここで解説していないところで詰まっている場合はじっくり考えてみてください......
下の方から作ったので、下の方から解けていきます。
まずSORRYのOの下らへん、下の画像の左のように丸が並んだ時、右のように決まります。
割と知らない人も多いんじゃないでしょうか。それもそのはずあんまり出てこない手筋なのでまあ覚えなくてもいいと思います。
続いてまあまあ進んでSORRYの1つ目のRです。下の画像の右で四角で囲んだ白丸が縦に伸びた時、不都合を起こすためこの白丸は横に伸びます。その後本数定理より左のように決まります。
続いてSORRYの1つ目のRの真ん中らへんに注目してください。下の画像の赤で囲ったところが、なんか気になりますね。画像のAの黒丸が右に伸びたとすると小さなループが出来てしまいます。というわけで、Aの黒丸は左に伸びます。更にここで画像のBの黒丸が右に伸びたとしましょう。またまた小さなループが出来てしまいます。ということでBの黒丸は、右に伸び、画像の右のようになります。
ここから右と左の2手に分かれて進めるようになると思います。
先に右を進めて行きましょう。右は上の方へと進んで右上の方でごちゃごちゃしてから、また右下の方に戻ってきます。左も進めます、どちらの方面も、あまり難しくは無いので、細かい解説はなしです。
どちらも埋めていくと、下の画像のようになります。また、上の方も多少進めたりしています。
ここでSORRYのSの左上の方に注目しましょう。下の画像のDの白丸でEかFの線の端が1つが赤枠で囲まれた線の中に入ることになります。任意の領域に置いて線の端は偶数本入るという法則があるので、ここで赤枠の中に入る線の端を考えるとG、EかFですでに偶数本入っているので、Hが入るためにはHともう1本入る必要があるのですが、周囲に線の端が無いので、Hは赤枠に入らず左に伸びることになります。
よって画像の左のようになります。
画像を作ったあとで、解説に使う記号にCを使うのを忘れていることに気づいたので、この後もそのままいきます。
更に色々進めて下の画像のようになったと思います。
ここからがこの問題の山場というか、一番気持ちいいところです。
というわけで、皆さんに考えてほしいので、解説はしませんが、ヒントを提示しておきます。下の画像で赤になっている4本の線に注目すると良いでしょう。
あとこの後の裏話で微妙なネタバレをしているので、自分で考えたい人は、見ないでね...
それと別に難しいところがあるのでそこだけ解説をして解説PARTを終わりとします。
SORRYのRとRの間のそこそこ上にいったところに注目します。下の画像でIの黒丸が下になります。理由は話すと長いので詳しくは言いませんが、輪っかの内側と外側を考えると分かります。まあとりあえず下に伸びます。というわけで下の画像の右のようになります。
以上で解説は終わりです。
裏話PART
裏話は作った過程をなぞっていく感じで話していきます。
プレアデス少年は、スリザーリンクの早解き大会を2月、3月と開催して、毎日投稿(最近毎日じゃない)で投稿しているましゅでも大会をしたいと考えていました。
そしてサイズがどんなもんが良いのかとアンケートを取りルーレットを回しました。https://twitter.com/pleiades_puz/status/1238840490549579776?s=19
まあ嫌な予感はしてたけど、50×64というバカみたいな大きさの問題を作る羽目になってしまいました。まあその時ちょうど休校中ということもあり、仕方がないがやるかと問題を作りはじめました。
まあさすがにスーパージャイアントなので、なにかネタはほしいなと思いとりあえずニコリのジャイアントを解き直して、1マス分線が通る隙間を用意してそこを通らせたいなー、みたいなことを考えながら作り始めました。
といっても真っ白でなにも無い盤面からなにかを生み出すのは、ちょっと難しいわけですよ。そこで、前回自分が開催したスリザーリンクの大会で、運営ミスをしていたことを思い出し、よし、とりあえず謝罪をしとこうということで、「I'm sorry」の文字を入れることにしました。
また文字を入れるだけなのはちょっと面白くないなと思い、それによって生まれた配置を生かした考え方を必要とするところを作りました。それが解説PARTの3つ目のところですね。いい感じにはなったと思います。
どんどん作っていき、上まで伸ばしたところで、そろそろ考えていたネタを入れていかんといかんなということで、右側の方に1つ仕込みました。右側を作っている最後なんですが、割と1マス幅の隙間を残すのってワンパターンになりがちなんですよね。そこで逆に利用して、左側にバーッと伸ばして、なにかここでもう一つネタを仕込もうと考えていました。
色々考えた結果もう一個同じようなものを仕込んで、超大きなループ禁を仕込もうという事になりました。
このあたりで、パズル界隈の動きがなんか怪しいな...なんかパズルボスラッシュとかいう人々を闇に陥れるバカみたいなイベントを計画しているようだぞ?というわけで、なんかにょろっぴぃ氏がなんかボスラッシュを計画していて、私はSGを作ってるでと言っていたので、その問題を出題しませんかと誘いが来ました。というわけでボスラッシュに私も参加、したわけでございます。かなりこの時点で結構問題を作っていて細い理詰めがある問題だし、例の黒丸で描かれた文字があるので、大会に向いていないところがあるよとは伝えたところ、大丈夫ですと言われたので、まあ作問には影響は無いです。
さあ、作問に戻ってきました。ここらで中央部分と上のほとんどと、左下が残っているわけですが、左の方にあれ(画像見て)を仕込んでいたので、上が解けてから左下が解けたら良いなぁと思い、更に調子のって中央と左下をつないでいる部分が本数定理でまあまあ数えないと進めないようにしました。
本数定理をまあまあ数えないといけないのは、まあ大人数でやるしなんとかなるでしょうというわけで仕込みました。皆さんもここは数えたり、計算をしたら絶対に求まることはわかっているけど、数えたり計算をするのが面倒ということはありますよね。
そんなこんなで問題が出来ました。わーいパチパチパチ。
そんなこんなでイベントの開催が近づいたわけなんですけど、なんか予告の例の画像で問題サイズが隠されていたのは覚えているでしょうか。あれはただ単にストーリーの都合です。スリザーリンクの時にサイズが公開され、63×44というデカさを見た人々の驚く様をもう一度見たかったんですが、叶いませんでした。残念!
最後に100点満点で自分の問題を評価してこの記事を終わりにしようと思います。
今回の問題は自己評価100点です!悔いはない!というわけでここまで読んでくれてありがとうございました。第二回があったらまた会いましょう。さよならー
クロスレビュー
む、難しい。。。4回目の盤面全消しをしたところで心が折れてしまいました。これを解いた皆様と作成したプレアデスさんに心より称賛の拍手をお送りいたします。パチパチパチパチパチ。(utime)
でかい!きれい!難しい!の三拍子そろったプレアデスさんのパズルその2ですね。黒丸の使い方が本当にうまいです。私は性格が悪いので、幅1の通路を見て線を伸ばした時に「これこのまま繋ぐわけないやろ」という邪な思いが過ぎり、上にあるような色んなゴニョゴニョをして事なきを得ました。でかいパズルにでかい全体制約を入れ込むのって性格がわr、じゃなくて楽しいですよね。(ゆずっこ)
ループパズル好きな身としては解くしか!と思って前日くらいに解きチェックさせてもらいました。こちらは仕事の合間にちょくちょく進めたので時間は計りませんでしたが、難しくて手間取ったのは間違いありません(!)。大きいサイズの盤面ならではのことを、となるのはとても共感できるところです。そしてそして、自己評価100点、とお話ししているのがなにより良いですね!
(広瀬あつみ)
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