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クロスボーダーのチームワークを考える

こんにちは、暑いですね。謎のおじさんTK(通称:謎オジ)です。 実は週末に背中のぎっくりをやりまして、全く動けず、予定していたゴルフを諦め、開幕したばかりのパリ・オリンピックを観ておりました。オリンピックは競技の勝敗も気になりますが、それ以上に、様々な国の面々が同じ場所に集まり平和の祭典を祝ったり、国境を超えたスポーツマンシップが感動を呼んだりと、この時勢だからこそホッとする思いがあります。 

今日はそれにちなんで、クロスボーダーのチームワークについて考えてみました。 私は、海外スタートアップの営業組織をゼロから立ち上げを4度経験してきました。 いずれも、顧客、パートナー、ブランド露出、全てにおいてゼロから立ち上げたという意味では同じなのですが、特にDeelでの立ち上げが思い入れがあり少し共有させてください。

Deelは海外人材をリモートで直ぐに雇用し、どこの国に住む人材に対しても給与支払いが簡単にできるソリューションをグローバルで展開し、今では4000人を超える従業員が世界各国で働いているのですが、私がDeelに参画した2021年はグローバルで150人という小さな所帯で、アジアのメンバーとしては3番目の入社でした。 

私以外の二人は東南アジアとオーストラリアのカントリーマネージャーでした(私は日本のカントリーマネージャー)。三人とも最初は部下となるメンバーも居ない中で、戦略策定、採用、顧客へのリーチ、クロージングに至るまで、全て自分一人でマネージする必要がありました。しかも他の従業員は全てヨーロッッパやアメリカが拠点だったため、タイムゾーンが異なり、様々な知識や経験を吸収することも非常に難しい状況でした。(ご理解の通り、当時は全体でも少人数の営業組織だったので、ラーニングコースやまとまったドキュメントなどもほぼ皆無の中、社内コミュニケーションだけが頼りでした。)

そんな中で、Deelが素晴らしかったのが、チームワークです。Deelはそれこそコロナ禍で成長した企業なので、全員がリモートワークで、営業組織以外は国を超えたクロスボーダーのマトリックス組織だったのですが、全社員の行動の指針となる行動規範を創設当時から作り、フラットな組織の中で、誰もがこれを理解し自らの判断で行動をしていました。

行動規範

この中の1つ目が Genuine Careであり、組織内では全てのナレッジを隠さず共有するというポリシーがあり、チームワークのカルチャーもここから来ています。当時は鍵のかかったスラックチャネルもなく、全ての人が主役で自らが会社を背負いImproveしていくことを念頭にした、非常に開かれた組織でした。 

そんな中で、三人のアジアのリーダーは、毎日昼時に30分のZOOMミーティングをして、どんなに小さな事でも全ての経験や疑問を共有し、アジアに共通の課題は一緒にエスカレーションをかけるなど、皆んなで解決してきました。また週1−2回の夜中遅くに行われる全体会議にも参加し、様々な国のカルチャーを相互理解するためのセッションをしたり、それを誰もが関心を持って耳を傾ける、意見を活発に交わしました。これらの会議はAlex Bouazizと言うまだ当時は28歳の若いCEOが自ら牽引しており、若いのにカリスマとバイタリテティが半端ありませんでした。 

例えば、一介の新入社員が1つ目のリードを獲得したり、最初の売り上げが僅か$50だったとしても全社のメンバーがCongraturation!を言ってお祝いをしました。今思うと本当に素晴らしいカルチャーだったなとつくづく思います。(これまでのスタートアップとは明らかに異なりました)

クロスボーダービジネスにおいて、誰もが置いてきぼりにならない環境と、みんなでお互いに関心を持つ支援体制、つまりチームワークは1番重要な要素だったとつくづく思います。これは日本も海外も同じだと思っています。そして、それを実現できるのは、そうしたカルチャー作りにあります。 カルチャーがベースにて浸透していれば、非同期型のコミュニケーションでも十分実現でき、時差や言語・文化の違いがあっても乗り越えられることだと思っています。

オリンピック自体は、クロスボーダーのチームワークとは異なるかもしれませんが、同じ場所に一堂に介してみんなで喜びを分ち、世界のみんなが感動し、国境を超えた平和を考える祭典だと思い、今日のクロスボーダーのチームワークに思いを馳せました。

今日は短いブログでしたが、オリンピックを観ながら感じたことを、思い出したことを書き留めてみました。 それでは、また明日から仕事も頑張りましょう! アレ、ジャポン!

Puzzle Ring Factoryは、海外進出を目指すスタートアップ、日本進出を目指すグローバルスタートアップの支援をしています。ご関心のある方は是非お立ち寄りください。

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