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英文法やスペルチェックをAIで実現Grammarly社の紹介

謎のおじさんTK(通称:謎おじ)です。これから徐々に謎が暴かれていくかもしれませんが、しばらくこのキャラでやっていきたいと思います。このブログでは日本にきて欲しい世界の先進的なテクノロジーやサービスを少しずつ紹介していきたいと思いますので、気になる方はフォローしてください!

さて早速本題に入ります。皆さんもご存じのように、日本では英語教育がとても重視されています。思い返すと中学から必死に勉強しましたよね。しかし、ビジネスや学術の場で実際に英語を使う機会は少なく、日本人の英語能力は残念ながら113カ国中87位という現状で (日経新聞) 課題が山積みです。 This is the pen. ん? This is a pen. どっちが正しいんだっけ? 一つ間違えるだけでも伝えたい意味やニュアンスが変わってきます。

こんな時に役立つのが、今日紹介するGrammarly(グラマリー)です。 Grammarlyはスペルや文法チェックは勿論、状況やその人のスタイルに合わせ自動的に修正ポイントと修正候補を提案し、実践的な英語のライティングをサポートしてくれます。AI翻訳のDeepLが日本で事業を拡大しているので、Grammarlyも絶対に人気が出るでしょうね。実際に私も利用して、その効果を実感しているので、早速Grammarlyについて紹介していきます。

1. 会社概要

サービス名: Grammarly

提供会社の名称: Grammarly Inc.

本社所在地: アメリカ サンフランシスコ

設立:2009年

評価額: 130億ドル(約1兆8200億円)

人工知能と自然言語処理を用いた文章校正ツールを開発している。機械学習とディープラーニングのアルゴリズムを駆使した製品を通して、文法チェック・スペルチェック・盗用検出 のためのサービスを提供している。評価額は既に100億をデカコーン企業で、Co-founderのMax LytvynDmytro Liderはウクライナ出身の起業家です。

2. 特徴と利点

競合他社と比較した際の優位点

Grammarlyの競合とされるのが、ProWritingAidや Hemingway Editorと言われるサービスですが、これらと比べた時の優れた点が以下の3つです。

• AI技術を活用した高度な文法チェックとスタイル改善
• マルチプラットフォーム対応
• ユーザーにパーソナライズされた提案

利用することで得られるメリット

• 正確な文章作成が可能になる
• コミュニケーションの質が向上する
• 英語力の向上

3. 実際に利用してみた

では早速、実際の使い方と、感動ポイントを紹介していきます。

サービスの導入手順

他のSaaS型サービスと同様で、まずはウェブサイトからサインアップ、手順に従いアカウントを作成し、利用用途などを順番に選択していきます。ちなみに基本英語のナビゲーションですが、ブラウザーで日本語変換していただければ、ストレスなくセットアップは完了できます。いくつかの質問を答えていくことで、貴方にパーソナライズされた設定が準備されます。

サインナップ画面 (Grammarlyランディングページから)
どんなことに使いたいか?
どんな

設定の後は3種類のプラン (Free, Premium, Business)から選択します。文章のスペルや文法、構成チェックくらいであればFreeプランで十分ですが、更にシチュエーションに合わせたトーンやプロフェッショナルな文章、論理的思考に沿った文章に書き換えてくれたり、盗作チェックをするなどの優れた機能を活用したい場合はPremiumプランになります。またBusinessでは、チームでの共有、ブランドに合わせたトーンのカスタマイズ、請求の一元化、解析ダッシュボード、シングルサインオンなどをサポートしていますので、用途に合わせて選択してください。

プランは用途に合わせ3種類

次に拡張機能などをインストールします。現在はMAC、Chrome、iPhone/iPad、Android用のアプリケーションが準備されています。導入することで常にエージェントが常駐してくれ、リアルタイムに英語の間違いの指摘し、修正案を提示してくれます。 

アプリのインストール画面

設定を一通り終えると、最後に管理用のダッシュボードが現れ、Quick Tourで機能紹介をしてくれるので、ここで大体の利用イメージが掴めます。

サービスを利用した感想

さて、Free planを使った感想ですが、機能としてはMicrosoft WordやGmailなどに具備されているスペルチェックや校正機能と大きく変わらないのですが、プロフェッショナルな文章を書くためにより細かい提案を自動でサジェスチョンしてくれます。またデバイスのネイティブOS に直接インストールされるので、様々なアプリケーションにも対応できるので本当に利便性を感じます。

こちらはPPT上で書いた私の英語のプロフィールですが、この短い文章の中だけでも4箇所の間違いを指摘されました。(恥ずかしい笑)

PowerPoint上でGrammarlyから4箇所の修正が提案された

こんな感じで修正候補が提案されますので、確認しながら1つ1つ修正提案のアクセプトをしていきます。

このように1つ1つ修正のAcceptをしていきます

勿論、業界や企業における固有のワードがあれば管理画面から辞書登録することもできます。また黄色の下線は、スペルや校正は問題ないが、プロフェッショナル文章上、修正した方が良い箇所を指摘してくれています。

更にプロフェッショナルな文章作成のための修正提案がある(Premium機能)

このアドバンスド機能利用するためにはPremiumへのアップグレードが基本的に必要となりますが、AI機能はFreeプランでも100回までは試用できるということなので、同じ文章で試してみました。そうすると、一般的なfreeプランでは指摘されなかった the businessをtheir businessに修正する提案が追加されました。ふむふむ確かに theでは誰のビジネスか曖昧ですよね。これはCorrectness(正確性)の指摘でしたのでさっそく修正します。

AI機能 - 曖昧な表現の修正が提案された。

すると続けて前置詞(Preposition)の変更提案が上がってきました。まずは前置詞の削除をAcceptします。しかしまだ entry toの部分がfluent(流暢)で無いと指摘されています。これはPremium機能ですが多分 toが不要なのだろうということで削除してみると 追加でentry (名刺)を enter(動詞)に変更するように指示があり、修正すると完璧な文章が出来上がりました。 この一連のやり取りからFreeプランでも如何によりネイティブな仕上がりが実現できるか理解できると思います。

追加で現れた前置詞の修正提案
更に流暢にするための修正提案(Premium機能)

Premiumでは 文章のCorrectness(正確性)、Clarity (明瞭性)、Engagement(表現)、Delivery(伝え方)について提案してくれます。またAIの利用も1000回までアイディアを生成してくれます。文章のスコアリング機能もありますね。

ダッシュボード

Premium機能については、デモドキュメント画面のスクショを撮りましたので見てもらえればと思います。またこの4項目の詳細について日本語で詳しく説明されている英語の先生のブログがありましたので、貼り付けておきます。

Premium機能のデモ画面

4. 日本におけるターゲット市場

想定されるユーザー層

• 学生や研究者
• ビジネスプロフェッショナル(海外とのメール内容の構成/スペルチェック、契約書の作成)
• 英語学習をするすべての人々

ターゲットとする業界や市場セグメント

• 教育機関
• 企業のグローバル部門
• ライティング関連職種

5. 日本展開における期待と想定される課題

期待値: 日本人や日本企業全般において、英語でのビジネスコミュニケーションが改善できます。プロフェッショナルな英語を使えるかどうかは、正確な伝達は勿論、相手の信頼獲得にも影響があります。相互にストレスの無いコミュニケーションの実現は、グローバルでの可能性を広げることができます。世界では既に7万社が利用していますが、日本企業でも一部の導入実績もあるようです。また、英語教育市場も8000億円と大きいですから、今後普及していくことが予想されます。

課題: Grammarly自体は日本語をサポートしていません。UIは直感的な操作性となっているため、英語にアレルギーが無ければ大きな問題となりませんが、日本語オンリーの方には使えないツールです。その場合は、DeepL等の翻訳サービスと組み合わせで利用する必要があります。また、日本向けには、日本語でのサポート対応が求められるかと思いますので、今後に期待しましょう。

6. まとめ

自分の英文法の酷さが露呈して自分でも引いていますが、海外との取引が多い私としては、Grammarlyは今後必須アイテムになりそうです。これを活用すれば、今後自信を持って文章を書ける気がしてきました。笑  皆さんはどう感じましたか?

ということで、映えある一回目の海外企業探訪ブログを締めます。ご感想などあれば是非フィードバックお願いします。以上、謎のおじさんTK(通称:謎オジ)がお送りしました。

2024年6月4日

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