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エディット・ピアフの「王様の牢屋」

今日は荻窪のシャンソニエ「リラ」でライブでした。

「リラ」はシャンソン歌手二ノ宮眞知子さんが経営するお店。
本日の歌い手さんは和田山名緒さんと店主、二ノ宮眞知子さん。
そしてピアノはワタクシ。

お二人とも独自の世界観のある歌でとても魅力的です。

二ノ宮さんのレパートリーには古い歌も多く、今日歌われた中で好きな曲を1曲あげるとしたら「セーヌの花 Fleur de Seine」。
この曲が作られたのは1901年。

和田山名緒さんも独特な世界観のあるレパートリーを歌います。
いつも知らない曲に出会わせてもらっています。

今日、彼女が歌った曲の1曲が、シャンソン界ではエディット・ピアフの曲として知られる「王様の牢屋」の原曲。

アメリカで1951年に作られた「アレンタウン刑務所 Allentown Jail」をもとに日本語詞を作って歌ってくれました。

この曲がアメリカのうたが原曲ということは知っていましたが、今日初めてタイトルを知り帰宅後早速検索。
聞いてみました。
メロディーはピアフとほぼ同じ。
でも言葉のアクセントや流れ、そして歌い方が違って新鮮!

内容は「アレンタウン刑務所」はガールフレンドのためにダイヤモンドを盗んで、見つかって刑務所に入れられた男。
そして「誰も彼を私に返してはくれない」と嘆く女の物語。


ピアフの歌う「王様の牢屋」も同じような内容ですが、こちらは王様から盗む。そして王様の暗い牢獄に閉じ込められてしまいます。

日本語の訳詞はほとんどの方が矢田部道一さんの訳で歌っています。
男性用、女性用の詞がありますが、どちらも「私」が盗んで、閉じ込められるのも「私」。
そして「あの人も一緒に閉じ込めて!何故なら私の心を盗んだから」と歌います。

でもピアフの歌はちょっと違う。
ぬすむのは「彼」。
「私」のために盗むんです。
そして「私も一緒に閉じ込めて!何故ならあの人の心を盗んだから」と歌います。

カッコいい!と思いませんか?
あなたはどちらがお好きですか?


最後までお読みいただきありがとうございました♡

写真は「みんなのフォトギャラリー」から転用させていただきました。