ライブで聞いたシャンソンのご紹介!ご存知の歌はありますか?
先日、国立のライブハウス「はっぽん」にシャンソンのライブを聞きに行きました。
歌は楠田真木子さん。ピアノ、蓮沼義雄さん。ベース、今井要さん。
楠田真木子さんは中学・高校時代をフランスで過ごし、フランス語に堪能。思春期をフランスで過ごしたためか、時々日本語はおかしい(面白い)時があります。
日本語、フランス語を交えた歌詞で歌われます。
プログラムは順不同で
・さくらんぼの実る頃 Le Temps des cerises
・枯葉 Les Feuilles Mortes
・私の孤独 Ma Solitude
・夜のメロディー La Nuit
・パリ野郎 Paris Canaille
・ドミノ Domino
・恋心 L’amour C’est Pour Rien
・ラストダンスは私に Save The Last Dance Foe Me
・バラ色の人生 La Vie En Rose
・パダム・パダンム Padam Padam
・私の神様 Mon Dieu
ご存知の曲はありますか?
「さくらんぼの実る頃」は1868年に作られ150年近く歌われています。
ジブリ映画「紅の豚」の中で加藤登紀子さんが店のマダム、ジーナとして歌った曲としてご存知の方も多いかもしれません。
もともとさくらんぼの季節の恋や失恋の思い出を歌った曲ですが、小説・映画の「レ・ミゼラブル」の少し後の時代に起きたパリ市民と政府軍の戦いの中で市民によって歌われた歌としても知られています。
このお話はまた別の機会に。
「枯葉」はシャンソンの代表曲のような1曲。
「夜の門 Les portes de la nuit」という映画の中でイヴ・モンタンが歌っています。
シャンソンを知らなくても1度は聞いたことがあるのではないでしょうか?Jazzのスタンダードにもなっています。
はじめの語りの部分、歌っているバージョンもあります。
「私の孤独」はジョルジュ・ムスタキの曲で「もうひとりじゃない、孤独と二人だから」という歌詞が心にしみます。
この曲を歌う前に、楠田さんが話したエピソード。
「フランス語も全然わからないけれどフランスの学校に入れられた。フランスでは日本のようにはかまってくれず、言葉がわからないと、意地悪な訳ではないけれど無視されて
孤独だった」と話されていました。
「おかげで打たれ強く、たくましくなった」そうですが。
「夜のメロディー」は楠田さんが愛してやまないサルヴァトーレ・アダモの曲。アダモは独特な高い声で歌います。一瞬「女性の声?」と思うことも。
スロー・ロックのなかなかカッコいい1曲です。
「パリ野郎」はレオ・フェレの曲で、カトリーヌ・ソヴァージュが歌ってヒット。パリを擬人化して、ヤクザだのゴロツキだの、散々けなしていますが、パリへの愛に溢れています。テンポが早く、早口言葉のような一面も。
「ドミノ」はアンドレ・クラヴォーが甘い声で歌いました。
ドミノというのは人の名前です。
「恋心」はエンリコ・マシアスの曲。
タンゴのリズムの乗って「恋なんてむなしいもの、何になる?」と歌います。
「ラストダンスは私に」はアメリカのグループ、ザ・ドリフターズの曲。
「ドミノ」はペギー葉山さん、「恋心」「ラストダンスは私に」は越路吹雪さんが歌って日本でもヒットした曲です。ご存知かどうかで年齢層が分かれるかもしれませんね(^^;)
「バラ色の人生」「パダム・パダム」「私の神様」はエディット・ピアフが歌った曲です。
「愛の讃歌」という映画もありますが、劇的な人生を生きた歌い手です。
恋多き女性で、前述のイヴ・モンタン、ジョルジュ・ムスタキ、他にもいろいろな歌い手と恋に落ちます。ピアフがすごいは、才能のあるまだ売れていない歌い手に惚れ込み、立派な歌手へと育てたところ。ディレクター、プロデューサーとしての手腕も持ち合わせていたのかもしれませんね。
「バラ色の人生」はイヴ・モンタンと恋仲だった時にピアフ自身が詩を書いた、幸せ一杯の曲です。
「パダム・パダム」は強迫観念に怯える歌。
「パダム、パダム…その音はいつも私を追いかけ付きまとう…」と歌います。
「私の神様」はシャルル・デュモンの曲。
「神様、お願いです。たとえ1日でも1時間でもいいからあの人と一緒にいさせて!」と歌い上げます。
以上、ライブで歌われた11曲のご紹介でした。
気になる曲がありましたら是非お聞きになってみてください!
記述のある曲はYoutubeで検索していただくと聞くことが出来ます(^^)
最後までお読みいただきありがとうございました。