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2023秋ぷよ学会まとめ1

2023秋ぷよ学会まとめ

こんにちは。ぷよ学会主催者あやさです。
これは、11/19(日)に行われた2023秋ぷよ学会について振り返るための記事です。
ぷよ学会Youtubeアーカイブ↓

学会に参加した方、ご覧になった方、見られなかった方、今ぷよ学会について知ったという方。
大歓迎ですのでぜひ質問なり意見なりコメントを置いて行っていただけると嬉しいです。(ツイートしていただいても嬉しいです。笑)

本記事では1人目あやさの振り返りをします。
他の発表者もまとめを作るのでぜひご覧ください☆
あやさのTwitter ↓

1. あやさ 後打ちの時間管理

相手の連鎖中に自由に伸ばせる後打ち!しかし後打ちで勝利するには効率よく伸ばさねばならない。我々は時間をどのように使っているか検討する!

発表スライド

発表させていただきます!
まず後打ちとは、相手が打った本線に対して自分も本線を打つという戦法のことを言います。私の周りでは「先打ちより後打ちの方が有利だ!」と話す方が多いように感じておりました。
そして今回後打ちについて研究しようと思いました。Twitterにて、ぷよらーの皆さんに「先打ちと後打ちどっちをしたときに勝率が高いですか?」というアンケートを行ったところ、予想に反して、半々にわかれました!!ご協力くださった皆様、ありがとうございました。一概にも後打ちが有利ではないかもと思いながらも、そのまま研究を続けました。
後打ちのメリットとしては、「相手が連鎖を打っている時間に戦術を考えて自分なりの攻めができること」かと思います。
次に相手の連鎖にかかる時間です。私が自分で1連鎖から12連鎖まで組んで、「1!!」って言うところから「ばよえーん!」まで、ぷよが落ちきるまで、のタイムを計りました。すると、相手が1~12連鎖するまでにかかる時間はこのようになりました。
さらに、この時間からツモれる最大数を調べまして、このようになりました。10連鎖を見ると、1列目に置くスピードですべて置くと15手を引くことができ、中段あたりに置くスピードですべて置くと20手を引くことができることが分かります。
一般的には相手の連鎖時間に自分の連鎖を伸ばすというような状況でありますので、相手の連鎖が長いほど打つまでに猶予があるといった結果になります。
今回は、相手が連鎖をしている間の時間の使い方を考えてみようという題名でございます。
次に勝ちまでの道筋ということで、実際に後打ちをしたときにどうするのかということを考えてみました。こちら左側は相手のぷよ盤面ですが、相手が10連鎖を打つと、これが消化しきるまで12.85秒かかります。この12.85秒で、この右側私の盤面なのですが、この紫を消して緑で発火すれば勝ちとなります。
12.85秒では15手引けるため、そこで紫3つと緑2つが来ると勝てる!ということです。
この例のように「すぐに発火ができない」状況はなくし、いつも数手で打てるような連鎖を組むことも大事だなと思った瞬間でありました。
次は相手が12連鎖のときを考えてみました。12連鎖組まれると、こちらも12連鎖13連鎖組まないと返りません。12連鎖は15.75秒ありますので、その間に伸ばせば勝てると。このときツモが良すぎて伸ばせちゃったのですが、上部が埋まると厳しいです。狭い場所でも伸ばし方のレパートリーを増やすことが大切だとわかりました。
このように、相手が発火してから打つのが後打ちですが、このときどのように時間を使うのかを描いてみました。まず凝視。そしてツモを迷う時間。ごみを置く時間、整地の連鎖。やはり整地の連鎖が一番時間かかるかなという印象でした。
実際相手が発火してからどのように時間を使っているか、これらをグラフにまとめてみたので、見ていただこうと思います。
ちょっとぼやけていて申し訳ないですが、上から順に「凝視」「ツモの迷い」「ごみを置く」「整地の連鎖」「実際に連鎖を組んでいるところ」「ちぎり」ということで、5色にまとめてみました。私凝視ができないので、1列目が何も色ついていません。笑
多少迷いがあったり整地の連鎖がありました。ごみを置くのに時間がかかっていたり、長い時間を使って3手しか置かないくらいツモを迷っている。時間管理をこのように可視化することができました。
ここから、うまくなることに繋がるのかなと期待しています。
次に私の連鎖だけでなくうまい人の連鎖についても比較してみました。うまい人はやはり連鎖中に凝視を行ったり、ツモの迷いもなくスムーズで、しかも赤いところ、私は5マスで3手しか組めていないのに、うまい人は3マスで4手組めているので、だいぶ早く積んでいることが分かります。ただちぎりは結構あり、時間の使い方という面でもっとブラッシュアップできるのかなと思います。
このようにデータ化することが可能であると分かったので、さらにデータを集めていきたいなと思います。
こちらはさらっとお話しします。
欲しい色が来ない現象ってあるかなと思うのですが、話題になった「欲しい色が来た現象」として「青が来た!!」という場面があります。そこでは青が露出してから7手で青が2回来ました。
欲しい色が来る確率を考えてみると、次の1手で青が来るような確率はおよそ44%、青ゾロが来る確率はおよそ6%でありました。このように低い確率ではありますが、何手も引くことでほしい色が来ます。
最後、欲しい色が来ない手数というのが実際あるのかなと思って、書いてみました。単純に確率として考えると、ずっと来ない可能性はあります。ただ、ぷよぷよeスポーツのゲームにおいては、絶対〇手以内には来るというツモデータがあるのかなと考えてみました…が、調べきれませんでした。
最後に、ハチイチが来る確率ということで、相手の連鎖数を横軸に、ハチイチが来る確率を縦軸に表しました。大体相手の4連鎖(すなわちこちらの5手分)で50%を超え、ハチイチが来るとわかります。10手引くことを考えると87%を超えるのですが、10手ずっとハチイチを求め続けるということはあまりしないかと思うので、そこについては考える余地があるのかなと思いました。
ご清聴ありがとうございました!

感想コメント

先打ちのほうが楽かなあ。後打ちは伸ばしのプレッシャーが大きい..笑
可視化すき
自分のことであっても、何に対して時間を使っているかわかっていないので、面白く難しい内容だなと思います。
微分方程式が出てきて面白い記事でしたね!
多分その参考記事も実験式だったと思う
(その記事の著者ですが、連鎖を組む難しさは何も考えていないので、あやささんの発表も興味深いです)

質問コメント

Q. 実験の方法についてですが、可視化されてたところはどうデータを取ったのですか?
→A. データを取るのはかなり難しかったのですが、相手の連鎖1連鎖を二分割にしか分けない精度だったので、プレイ画面を見て「迷ってるな」と決めました。凝視をするのは、連鎖中などのタイミングで色を付けさせていただきました。インタビューは今回していません。ごみを置くのは、実際に連鎖になっていないぷよを置いていた部分を塗りました。
ツモの迷いと凝視は、かなり私の主観が入るかと思います。
 →最近だと、視線をトラッキングする機械があったりするので、精度高くできるかと思います。
 →そうですね!!配信者さんなんかも使っているのを見たことがあります。
Q. 録画見返して記憶を辿ってる的なことかな?
→A. その通りです!!
Q. 先打ちと後打ちはどっちがいいと思いますか?
→A. 調査すると半々でしたが、このように「相手が発火してからどうするか」というものを可視化したのですが、これは「相手の連鎖が〇〇連鎖ってわかっていた上で分析しているので、それには凝視しなきゃいけないと考えると、先打ちも…..有利なのかな…..相手との差(相手の方がうまいか)が開いているときは先打ちのほうがいいのかもと思いました。近い人同士では後打ちでしっかり伸ばしたほうが勝てるのかなと思いました。

発表者の感想

今回、後打ちの時間管理ということで発表させていただきました。友達にぷよぷよを教えてもらって2年が経とうとしていますが、この前その友達に聞くと「後打ちは強い」と言っていました。
質疑時に言われたように、今回の内容はかなり主観的な分析でありざっくりとしたものであるため、今後さらにブラッシュアップしていく所存であります。できるかな?笑
今後とも何卒よろしくお願い致します。また、試合をする場面が無いとデータが取れないので、ぜひ対戦のほどよろしくお願い致します!!

あやさの感想

ぷよぷよがうまい人って何もかもがうまく見えます。中でも「連鎖構築力」と「スピード」はうまく見えやすいのではと思います。
土台でなく上部/伸ばしのスピードは中々出せないものですが、練習次第でぐんと成長できるパラメーターでもある気がします。時間配分を見ながら自分の伸ばすべき注目すべきポイントをおさえられると嬉しいですね~~
あやささん(自分ですが)は忙しくなっていく時期かと思いますがぜひ次回の2月も頑張ってください!!期待しています!!✨✨
また、最後に発表中に少しお話ししたいしてんさんのぷよキャン記事を貼りますので、ぜひご覧ください。
(発表前日にこの記事見て、すっご!!ってなりました笑笑

(いしてん, 2023ぷよキャン記事)

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