出来高を見れば明日の相場がわかる
FXのような相対取引ではマーケット全体の正確な出来高というのはわからないが、株や先物のような取引所があるものについては、出来高を監視することで、マーケットの状態を予想することができる。
特にデイトレなどの目先のマーケットの動きを予想するには、出来高はものすごく役に立つ指数だ。
例としてマザーズ先物のマーケットを見てみよう。
マザース先物が上場した2016年から現在までの値動きがこちら
↓
全体的にダウントレンドが続いている。
これに出来高というフィルターを入れるとどうなるか?
値動きなどは一切考量しないで、単純に出来高の前日比がプラウであったか、マイナスであったかだけの判断だ。
こちらは出来高が前日比でマイナスだった場合の翌日の値動きのグラフ
↓
出来高が前日比でマイナスの場合は、翌日は相場が上昇する傾向があるようだ。
次に出来高が前日比でプラスだった場合の翌日の値動き
↓
こちらはより鮮明に翌日は相場が下落するバイアスがあることがわかる。
通常は出来高が増えるとマーケットは上昇モードに入るということを書いている投資本が多いが、実際に検証してみると、実は出来高と相場の動きはマザーズ市場で見る限りは全く逆の動きをしていることがわかる。
毎日チャートを眺めて移動平均や一目均衡表の雲などのテクニカル指数を監視するのもいいが、出来高をチェックするだけでこうした傾向を簡単につかむことができる。
相場とは意外と単純に的を絞ったほうがうまく行くことが多いものだ。