二月は逃げる
この間始まった二月ももう終盤。
去年の二月は期待しすぎて逆に長く感じたが、今年は本領を発揮してかなり早く終わろうとしている。
二月上旬、隣のアパートが全焼して住んでいた人が二人亡くなった。燃えている最中は、絶対自分の部屋にも燃え移るだろうなという勢いだったので、社会人になって2年間、色んなしんどいことを乗り越えて作り上げたこの生活が無に帰すのかと思うと、辛くて仕方なかった。
奇跡的に全てが無事で、ご先祖さまとか仏さんとか大切にしているぬいぐるみとか、本当に色んなものに守ってもらっているなと思った。
あと、人が亡くなっているので決して良かったとは言えないけど、人は自分に原因がなくてもいつでも死ぬ可能性があるということを身をもって体験したのは、今後の自分の価値観に大きく影響していくと思う。
仕事では、2度目の決算期が近づいてきた。
去年の3月と4月は、出勤日のほとんどで21時まで残業していたけど、そんなに残って何をしていたのか本当に思い出せないので、正直めっちゃ気抜いてると思う。もう少ししっかりしてほしい。
今日は上司と半期に一度の面談もあったが、いつもいつも、塩見さんはよくやってくれているから話すことはないと言ってくれるので、モチベはかなりあがる。さすが子育て経験のある母親、『褒めて伸ばす』がうまい。
でも、課内結婚によって異動したAさんの業務の半分がわたしに降ってきたり、会計課残留となったAさんの奥さんが産休等に入ったらまたその半分くらいは私に加算されたりするし、今持ってる業務が減ることもほぼ無いだろうから、塩見さんがいちばん負担でかいかも!ごめんね頑張ってね、と常々言われているので、機嫌を取っておいて逃げないようにされている可能性もある。
頼られたり任されたりされるのは悪い気はしないけれど、いよいよあの大学に身を捧げるしか無いのかもしれないと思うと、かなり腰が重い。
最近見事にやる気がないので、全然残業しないし、定時で帰ってそのまま北海道に行ったりもした。
高校の修学旅行ぶりに行く北海道はあまりにも楽しくて、あの修学旅行はマジでなんだったんだとなった。
土砂降りの中森を散策したり、ラフティングでインストラクターのベトナム人にボートをひっくり返され、下半身がビショビショのまま札幌を散策させられたり、しおりに載っている就寝時間より早く寝たのにドアをノックしても応答がないことを心配した担任に無理やり起こされて寝れなくなって、超寝不足で最終日を迎えたり。
そんなストレスフルな思い出が全て書き変わって、本当に良かった。
今回は札幌市内しか行っていないけど、雪深い土地に謎の安心感を覚えたし(向こうの方が段違いに降るけどけど)、湿原や流氷など、本州ではお目にかかれない自然に溢れているあのでっかい島を、いつか心ゆくまで満喫してみたいと思った。なんなら移住したいと思った。
短い割に密度が凄かった二月。色んなことを経験して、なんかまた無駄に強くなってしまった気がする。
強くなるのは悪いことでは無いので、前向きに捉えて、とりあえず今はやんわりと引越しのことを考えながら気を紛らわそう。