切なさは 夏の終わりの風物詩

お互い好きって気づいてるのに、先生と生徒だから何も言えなかったね。何も進展出来なかったね。きっとあなたはどうしようもなく真面目で、それなのにどうしようもなく私の事が好きだったんだろうな。私も気づいてたよ。そしてあなたも気づいてた。あなたが家の事情と言って学校を去った時、私達の噂が流れていたなあ。そういうことだったんだろうね。私たちの人生は色んなものに邪魔されて、好きな人も好きでいられない、そういう風に元々出来てたんだ。ごめんね、あなたに会えたら謝りたい。私が好きにならなければ何も始まらなかったのにね。  胸を焦がすような切なさは、夏の終わりの風物詩

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