店員と客とは

特に飲食店で目立ちますが、たまに店員さんに対して横柄な態度のお客さんがいますよね。

もうそういう時代ではないので、さすがにお客様は神様だぞ!という人はいないと思います。
でも深層心理のどこかでオレは客だぞ!オレはお金を払うんだぞ!という人はまだまだ生息しているように思います。
こういう人が横柄な態度のお客さんという怪人になってしまうのですね。

怪人は何かを勘違いしている。

飲食店で注文した料理にお支払いするお金は、料理代ですよね。
材料費や調理費、お店を運営する為の人件費などいろいろなバランスを考えた上で算出された料理代として、提供された料理のみにお金をお支払いしているわけです。

お店側はその代金分の料理をしっかり提供している。
それ以上のサービスである、注文を取ったり、配膳をしたりはお店側からのプレゼントなのですね。
店員さんの好意ですよね。親切です。

そうなると、あとは人と人です。
人と人とのやりとりです。
サービス料などが上乗せされる場合もありますが、基本的にはそこにお金のやりとりは発生しないですよね。
アナタは横柄な態度の客なので、横柄な態度代を払って下さいとは言われない。

お店側の人間は料理を提供する、お客さんとして来店した人間は料理に対してお金を払う。
それ以外のルールは無い。

ルールの外のルールは、人と人とが手を取り合って人情で決めるしかない。


客ならどんな態度で店員に接してもいい、なぜならお金を払うから。
お金を払う方が偉くて最強だから。
うるさいよもう(笑)
もういい加減、そういうことではないですよね。

もっと言ってしまうと、お金が何だって言うのですか?
役割は違えど、人と人とが同じ空間にいて何が一番大切なのか?

気持ち良さです。
気分の良さ。居心地の良さ。気持ちの良いやりとり。
料理も美味しくなります。


だからもう、お金を払う払わないは正直どうでもいい。
そりゃ法律上は払うけれど、そりゃ商売として成立させる為に払ってもらいたいけれど、正直どうでもいい。

大切にするべきは、
美味しい料理を作ってくれて、運んできてくれたから、気持ち良く食べて、気持ち良く挨拶してお店を出る。

店員の感謝と客の感謝、お互いを思いやる。


店員さんが
「お待たせしました、半熟ふわとろオムライスです。ごゆっくりどうぞ。」
と一人の人間として接してくれたなら、
「ありがとうございます。(運んできてくれて)」
と一人の人間として接する。

一人の人間として
「ごちそうさまでした。美味しかったです。」
気持ち良く言ってみる。
「ありがとうございます!是非またお越しください!」
気持ち良いのが返ってきますよね。

店員と客っていう枠組みも邪魔くさくなるほど、人と人とでいいんだなって思います。

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