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0175 スタンリー・キューブリック監督『バリー・リンドン』聖地巡礼

2024年8月9日(金)にイングランドのサフォーク州サドベリーで、2024年9月20日(金)にイングランドのオックスフォードシャー州ウッドストックでスタンリー・キューブリック監督の『バリー・リンドン』(Barry Lyndon)の聖地巡礼をしてきました。

1750年代のアイルランド王国。父親を決闘で失ったレドモンド・バリー(演:ライアン・オニール)は、幼い頃から母ベル(演:マリー・キーン)の手一つで育てられ、紳士階級の子として、貧しくものびやかな若者へと成長した。だが、バリーの運命は従姉ノーラ(演:ゲイ・ハミルトン)との初恋によって大きく変わっていった。折から村にやって来たイングランド軍のジョン・クイン大尉(演:レオナルド・ロッシーター)とノーラをめぐって決闘となり、クイン大尉を撃ち倒して単身旅に出ることになる。

道中追い剝ぎに遭い、全財産を奪われたバリーはやむなくイングランド軍に入隊し大陸に渡りプロシア戦争に従軍し墺仏露軍連合と戦った。悲惨な戦闘に嫌気のさしたバリーは将校の服を盗んで逃亡を図る。途中ドイツ女とのゆきずりの恋に彼の心は和んだが、中立国オランダを目前に同盟国のプロイセン軍に捕らえられたバリーは再び兵役に就かされた。だがそこで幸運にも戦功を挙げて認められる。

戦後、プロイセン警察省に採用されたバリーは同郷のアイルランド人賭博師シュバリエ・ド・バリバリ(演:パトリック・マギー)と知り合い、プロイセンから脱出し、彼と共にヨーロッパ各国の社交界へと入り込んでいった。野心に燃えたバリーは、ベルギーで年老いて病に伏せるチャールズ・リンドン伯爵(演:フランク・ミドルマス)の若い妻レディー・リンドン(演:マリサ・ベレンソン)を籠絡する。

チャールズ・リンドン伯爵の病死後、バリーはレディー・リンドンと結婚してバリー・リンドンを名乗るが、結婚した途端、彼は妻に冷たくなり、莫大な財産にあかせて酒・女・賭博に明け暮れる放埓な日々を送るようになっていた。そんな彼も妻との間に出来た息子ブライアンだけは溺愛し、彼は息子のために自らも貴族の称号を得ようとした。そのために彼は湯水の如く金を使った。当然リンドン家の財政は日に日に苦しくなっていく…。
そんなバリーに以前から反感を抱いていた先夫の息子ブリンドン子爵(演:レオン・ヴィターリ)が、遂に反旗を翻す。バリーの運命はまた大きく変わろうとしていた…。

という訳で、聖地巡礼先の1ヵ所めは、第一部 PART Ⅰの終盤でインター未ションに入る直前の、バリーがレディ・リンドンと出会いそして誘惑するベルギー王国ワロン地方リエージュ県スパ Spå の庭園として撮影されたイングランドのオックスフォードシャー州ウッドストックにあるブレナム宮殿 Blenheim Palace。
Blenheim Palace - Wikipedia
Blenheim Palace | Explore Britain’s Historic Treasure
なお、ここはサム・メンデス監督『007 スペクター』のロケ地と被ります。
ちなみに、映画本篇画像と聖地巡礼画像のカメラ位置がずれてしまった理由は映画本篇に写り込む銅像が聖地巡礼時に立ち入り禁止エリアになっていたためです。

映画本篇のカメラ位置はこの銅像の裏側 聖地巡礼時は立ち入り禁止エリアに!

でもって、聖地巡礼先の2ヵ所めは、第2部 PART Ⅱの後半にバリーが義理の息子ブリンドンとの決闘の後、脚を撃たれて担ぎ込まれて膝から下の切断を余儀なくされる外科医院のロケ地となったサフォーク州サドベリーのラヴェナムのギルドホール Lavenham Guildhall です。
Lavenham Guildhall - Wikipedia
なお、ここは聖ピエル・パオロ・パゾリーニ監督『カンタベリー物語』のロケ地と被ります。

同一ロケ地の『カンタベリー物語』Tシャツを着用していて申し訳ございません

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スタンリー・キューブリック監督他作品の聖地巡礼
0001『2001年 宇宙の旅』
0002『時計じかけのオレンジ』
0174『ロリータ』
0176『アイズ ワイド シャット』


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