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0159 サム・メンデス監督『007 スカイフォール』聖地巡礼

1999年12月26日(日)にトルコのイスタンブールで、2004年1月2日(金)にイングランドのロンドンで、2004年10月11日(月)に中国の上海で、2024年8月9日(金)と同年9月20日(金)-21日(土)-22日(日)にイングランドのロンドンでサム・メンデス監督『007 スカイフォール』(Skyfall)の聖地巡礼をしてきました。

当作品は007シリーズ50周年記念の23作目。悩める6代目ボンドのダニエル・クレイグの第3作です。

今回のロケ地はトルコと中国と日本の長崎県とスコットランドとイングランド。ダニエル・クレイグ5部作で唯一イタリアロケの無い作品。因みに長崎県は端島(軍艦島)。映画の中では上陸してますが、実撮はセットで本篇では島の外観のみの登場です。

世界各国に送り込んでいるNATOの全スパイのデータが奪われた。ジェームズ・ボンド(演:ダニエル・クレイグ)は、リストの収録されたハード・ドライブを取り戻すべくM(演:ジュディ・デンチ)の指示に従い、実行犯であるフランス人傭兵パトリス(演:オーラ・ラパス)を追い詰める。しかし作戦が失敗に終り、ボンドは峡谷に落下し行方不明となり、パトリスは逃亡を果たす。MI6組織内でのMの立場も危うくなった上、今度はMI6本部が爆破される事態となる。行方不明だったボンドがロンドンに戻り、僅かな手掛かりをもとに上海でパトリスを倒し、更に澳門へ向かう。
ボンドは、廃墟の島(軍艦島ね!)黒幕で元MI6エージェントのラウル・シルヴァ(演:ハビエル・バルデム)を捕捉する。彼は中国返還直前の香港支局在籍時に、英国に見捨てられて中国当局に捕らわれたため、上司Mを恨み、復讐の機会を窺っていた。彼はロンドンの古い地下壕を利用したMI6新本部に拘禁される。だが、ここからM&007VSシルヴァの壮絶な戦いが始まるのだった…。

という訳でまずはオープニングのイスタンブールのヌールオスマニィエ・モスク Nuruosmaniye Camii。
Nuruosmaniye Camii - Vikipedi

MI6: Military Intelligence, Section 6(正式にはSIS:Secret Intelligence Service)は、前作『007 慰めの報酬』ではバービカンセンターでロケしてましたが、今回はシリーズ全体を揺るがす大事なシーンもあるので、ロンドンのヴォクソール Vauxhall に実在するMI6本部の外観が、そのまま使われています。
MI6 - Wikipedia

M が車で走り抜ける広場がパーラメント・スクエア Parliament Square。
Parliament Square - Wikipedia

ヴォクソール橋 Vauxhall Bridge 橋を渡河中のMの乗った車は、MI6本部の爆破に遭遇します。
Vauxhall Bridge - Wikipedia

ウォータールー橋 Waterloo Bridge をロンドン・アイ London Eye やビッグ・ベン Big Ben を背景に走り抜けるレンジ・ローバー。
Waterloo Bridge - Wikipedia
London Eye - Wikipedia

トラルファガー広場 Trafalgar Square のネルソン記念柱 Nelson's Column の横を抜けて、ジェームズ・ボンドはナショナル・ギャラリー National Gallery に向かいます。
Trafalgar Square - Wikipedia
Nelson's Column - Wikipedia
National Gallery - Wikipedia

トラルファガー広場の奥に見えるのはビッグ・ベン
聖地巡礼画像だとトラルファガー広場奥のビッグ・ベンがよく見えてますね!

ナショナル・ギャラリー34号室のJMWターナー作「ファイティング・テメレール The Fighting Temeraire」の前でジェームズ・ボンドはQ(演:ベン・ウィショー)と接触します。
聖地巡礼してみたら、お目当ての絵画はシェフィールドに貸し出し中で、更に両隣の絵画の位置が左右ひっくり返ってました。

絵画の位置が左右逆に!
『スカイフォール』の聖地巡礼なのに『ノー・タイム・トゥ・ダイ』のTシャツを着用していて申し訳ございません

でもってボンドが出向いた上海の外灘(バンド)対岸の東方明珠電視塔。私はこの素敵な建物が大好きです!
外滩 - 维基百科,自由的百科全书
东方明珠广播电视塔 - 维基百科,自由的百科全书

そしてジェームズ・ボンドはラウル・シルヴァを追い駆けてロンドン地下鉄ディストリクト線テンプル駅~エンバンクメント駅(←シルヴァが地上に出てしまう駅)~ウエストミンスター駅(ボンドが地上に出てくる駅)の登場。※実際のロケはテンプル駅とエンバンクメント駅ともに、廃止された駅で撮影されてます。
実は007シリーズとして地下鉄が出てくるのはなんと『007は二度死ぬ』の帝都高速交通営団(現東京メトロ)丸の内線方南町支線中野新橋駅の登場以来。なかなか画にならないというのが理由でしょう。
地下鉄のチェイスは基本的に役者本人の自力走行に頼るしかなくて、ウィリアム・フリードキンの『フレンチ・コネクション』のジーン・ハックマンとフェルナンド・レイのNYグランド・セントラル駅での駆け引きでは車両に乗り込んだレイを扉が閉じてから列車を追いかけるものの結局乗り込めず地団太を踏むのですが、ダニエル・クレイグはテンプル駅でウインブルドン行きに追い付いちゃいます!すげえ。

車掌さんはジェームズ・ボンドさんの危険な乗車に全く動揺しておりません
聖地巡礼画像はテンプル駅ではないので念のため

アントン・シガーじゃなくて警察官になりすましたシルヴァは、エンバンクメント駅付近のナショナル・リベラル・クラブNational Liberal Club 脇の(実際には存在しない)駅出口から地上に出て、プレイハウス劇場 Playhouse Theatre の前のホワイトホール・プレイス Whitehall Pl(通りの名称)から偽のパトカーに乗り込みます。
National Liberal Club - Wikipedia
Playhouse Theatre - Wikipedia

映画本篇のロンドン・アイを背景にしたアーチのロンドン地下鉄のマークは…
ナショナル・リベラル・クラブの地下に出入りする階段のアーチに設置しただけでした
偽物パトカーの背景にはプレイハウス劇場
私の背景にはプレイハウス劇場
ホワイトホール・プレイスを走る偽物パトカー

ジェームズ・ボンドはウエストミンスター駅の出口から出てきてパーラメント・ストリート Parliament Street の大混乱を駆け抜けます。

ここがジェームズ・ボンドも黙るウエストミンスター駅

JAMES BOND WILL RETURN

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007シリーズ他作品の聖地巡礼
0141 テレンス・ヤング監督『007 ロシアより愛をこめて』『007 危機一発』
0142 ルイス・ギルバート監督『007は二度死ぬ』
0143 ピーター・ハント監督『女王陛下の007』
0144 ガイ・ハミルトン監督『007 ダイヤモンドは永遠に』
0145 ガイ・ハミルトン監督『007 死ぬのは奴らだ』
0146 ルイス・ギルバート監督『007 私を愛したスパイ』
0147 ルイス・ギルバート監督『007 ムーンレイカー』
0148 ジョン・グレン監督『007 ユア・アイズ・オンリー』
0149 ジョン・グレン監督『007 オクトパシー』
0150 ジョン・グレン監督『007 美しき獲物たち』
0151 ジョン・グレン監督『007 リビング・デイライツ』
0152 ジョン・グレン監督『007 消されたライセンス』
0153 マーティン・キャンベル監督『007 ゴールデンアイ』
0154 ロジャー・スポティスウッド監督『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』
0155 マイケル・アプテッド監督『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』
0156 リー・タマホリ監督『007 ダイ・アナザー・デイ』
0157 マーティン・キャンベル監督『007 カジノ・ロワイヤル』
0158 マーク・フォスター監督『007 慰めの報酬』
0160 サム・メンデス監督『007 スペクター』
0161 キャリー・ジョージ・フクナガ監督『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』

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