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0012 聖イングマール・ベルイマン監督『第七の封印』聖地巡礼

2023‎年5月‎3日(水)にスウェーデンのシグトゥーナで4‎日(木)にスウェーデンのストックホルムで聖イングマール・ベルイマン監督『第七の封印』(Det sjunde inseglet)の聖地巡礼をしてきました。

聖イングマール・ベルイマンは『野いちご』の1958年第8回ベルリン国際映画祭金熊賞で列聖。

十字軍の10年にわたる遠征から黒死病が蔓延する故国スウェーデンの居城への帰途にある騎士と死神の対決を通して、中後期の聖ベルイマンのテーマとなった「神の不在」を問うた作品。

騎士アントニウス・ブロック(演:マックス・フォン・シドー)と従者ヨンス(演:グンナール・ビョルンストランド)は黒死病に蹂躙され、ひとりの少女のみが生き残った集落を訪れます。このロケ地がストックホルム・アーランダ空港から車で20分ほどのシグトゥーナのヴィビー村です。
Viby, Sigtuna kommun – Wikipedia
ロケ地を実際に訪問してみたら普通に酪農農家でした。羊とかが建物に入り込まないようにフェンスで仕切りがあり、農園内のカフェの女主人から動物除けの足元ぐらいの高さの鉄線には電流が流れているから気を付けてねと言われました。

黒死病に蹂躙された村を進む騎士アントニウスと従者ヨンス
撮影当時と全然変わってないです。
手前は従者ヨンス 後方で馬に乗っているのは騎士アントニウス
こちらもフェンスで仕切りが加えられただけで、あとは撮影当時と変わりません
井戸の奥の建物は今は無くなっています
たぶん水道が引かれて井戸が埋められて、更に奥の建物が取り壊されたようです
黒死病唯一の生き残りの少女

『第七の封印』を一通り鑑賞するとロケ撮影が多い印象がありますが、屋外シーンも含めて、かなりの部分をストックホルムのソルナのフィルムスターデンのスタジオで撮影されました。
Filmstadens Kultur – Kliv in genom portalen och upptäck svensk filmhistoria i Råsunda
Filmstaden, Råsunda – Wikipedia
撮影所ゲート奥の管理棟の前には『第七の封印』のモニュメントがあります。

管理棟前の『第七の封印』のモニュメント ちゃんとチェス盤があります!

魔女の火焙りの屋外シーンも、フィルムスターデンの裏庭で撮影されました。その跡地には死神の等身大顔出しパネル(ベニヤ板製)があります!

死神になってみた!

©2023 プッチー・ミンミン
©1956 AB Svensk filmindustri.

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