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0125 マノエル・ド・オリヴェイラ監督『ノン、あるいは支配の空しい栄光』聖地巡礼

2022年9月23日(金)にポルトガルの(旧レイリア県)バターリャでマノエル・ド・オリヴェイラ監督『ノン、あるいは支配の空しい栄光』(Non, ou a Vã Glória de Mandar)の聖地巡礼をしてきました。

当該の『ノン、あるいは支配の空しい栄光』は、1990年第43回カンヌ国際映画祭審査員特別表彰・国際映画批評家連盟賞受賞(非コンペ出品作品)。因みにパルム・ドールは聖デヴィッド・リンチの『ワイルド・アット・ハート』。

1974年ギニア・ビサウの植民地では独立紛争が長期化していた。疲弊する兵士たちは、戦闘の合間に植民地戦争の意味とポルトガルの歴史を振り返る。歴史研究者のカブリタ少尉(演:ルイス・ミゲル・シントラ)は部下の兵士たち(演:ディエゴ・ドリア、他)に過去の壮絶な戦いを語って聞かせる。ローマ時代、十字軍の時代、大航海時代、先祖たちがどのように戦ったのかを解説し、支配の空しさを説く。その少尉もゲリラとの交戦で重傷を負い、病院に運ばれる。瀕死の少尉に、剣を握った伝説の王ドン・セバスチャン王が現れ…。

植民地戦争中のギニアビサウでの駐屯兵のエピソード。ロケ地は旧ポルトガル領とは関係のないセネガル。映画の製作当時は旧ポルトガル領のアンゴラもモザンビークも内戦中でとてもロケどころでは無かったと思います。ギニアビサウは映画完成後に内戦に突入。

聖地巡礼先はアフォンソ王子(イベリア統一王国を目指したジョアンⅡ世の息子でカスティリーニャのイザベル王女と政略結婚した)の葬式のロケ地となったバターリャ修道院 Mosteiro da Batalha。本物のアフォンソ王子の墓もここにあります。
Mosteiro da Batalha – Wikipédia, a enciclopédia livre (wikipedia.org)

©2022 プッチー・ミンミン
©Madragoa filmes - Tornasol Filmes - Gemini Films ‐ 1990

マノエル・ド・オリヴェイラ監督他作品の聖地巡礼
0126『神曲』
0127『アブラハム渓谷』
0128『階段通りの人々』
0129『メフィストの誘い』
0130『家宝』
0131『永遠の語らい』
0132『コロンブス 永遠の海』
0133『ブロンド少女は過激に美しく』
0134『アンジェリカの微笑み』
0135『ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区 征服者、征服さる』


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