0044 ウィリアム・フリードキン監督『エクソシスト』聖地巡礼
2015年5月1日(金)にアメリカのワシントンD.C.ジョージタウンでウィリアム・フリードキン監督の『エクソシスト』(The Exorcist)の聖地巡礼をしてきました。
この日は大韓航空で仁川を出発してワシントンに昼前に到着して、ホテルにチェックインして連邦議会とかホワイトハウスとか映画に良く出る建築物を回ってから、メトロに乗ってバージニア州アーリントンに移動して硫黄島記念碑(『父親たちの星条旗』(クリント・イーストウッド監督)の聖地巡礼をしてから徒歩20分程でポトマック川を渡河してワシントンD.C.ジョージタウンに移動。向かった先はエクソシストの階段(プロスペクト・ストリート(←本篇にもセリフで出てくる)と36番ストリート下にあるM・ストリートを繋ぐ全75段の急な階段)!
このエクソシストの階段は『戦艦ポチョムキン』(セルゲイ・エイゼンシュタイン監督)のオデッサの階段(但しセット)と『ロッキー』のロッキーの階段と並ぶ映画史に残る三大階段のひとつです。
さて、私は映画にも出てくるキー・ブリッジという橋を渡っているのですが、この時の全行程に於いてのメインの巡礼作品翌5月2日(土)巡礼ボルチモアの『ピンク・フラミンゴ』(ジョン・ウォーターズ監督)、翌々日5月3日(日)巡礼フィラデルフィアの『ロッキー』(ジョン・G・アビルドセン監督)程のモチベーションを全く持ち合わせておらず…つまり現地まで映画本篇の画像も持ち込んでいなかったので、この辺だよなぁ程度に写真を2つ撮っただけでした。勿論、階段も昇ったのですが、登り切った丘の左側には本篇にも出てくる"エクソシストの家"もあったのですが、全然お構いなし…階段から見下ろしたポトマック川側の写真さえ撮ってません。
それでも階段を背景に自分入りの写真を撮りたかったのですが、この日は三脚を持ち歩いてなかったし、人が全然歩いてなくて写真を撮ってくれるヒトがいない!日没時間が迫っていたので自分入りの画像を諦めた次第です。スミマセン。
因みに映画本篇でこの階段を転げ落ちたのは当時44歳のマックス・フォン・シドー演ずる老齢のメリン神父じゃなくて、ジェイソン・ミラー演ずるカラス神父。メリン神父はエクソシストの家のリーガンの部屋でぶっ倒れて死んでました。
※カラス神父の母親はギリシア移民なのですが、何故にカラス神父はギリシア正教では無くてイエズス会のカトリックなのかは?原作に書かれているのかな?
フリードキンが演出の際、45口径の拳銃やショットガンを持ち出し、空砲を打ちまくって過剰な演技指導をしていたのは有名な話。エクソシストの階段の下でダイアー神父役のウィリアム・オマリーが瀕死のカラス神父に告解を与えるシーンでは、本番直前にオマリーの頬を平手打ちし、その動揺した姿のままで迫真の演技をさせたのだそう。そういえばエクソシストの階段を降りてくるダイアー神父は涙目。
因みに、この映画…ディレクターズカット版として2000年にリバイバルされたのですが、当初10月7日(土)公開を予定していたのが公開2日前の5日(木)に急遽無期限延期を発表。結局、11月23日(木)に公開されました。10月7日(土)に新宿東映パラスにお詫び係としてお手伝いしたのは懐かしい思い出です。
オリジナル版のエンディングはエクソシストの階段を見下ろして立ち去るダイアー神父でしたが、ディレクターズカット版のエンディングはリー・J・コッブ演ずるキンダーマン刑事とダイアー神父が空き家となったエクソシストの家を前にして仲良くなるというような感じになってました。
2023年8月7日(月)ウィリアム・フリードキン死す。さらばフリードキン。
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