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登山の水分補給のポイント(前編)

こんにちは。
この一年で3キロ太ってしまい、ちょっとショックを受けている田口です。
#ダイエットはじめます
#明日から
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さて、きょうは山に登る際の水分の摂り方のポイントについてのお話をしたいと思います。
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不思議な身体のメカニズム-「自発的脱水」
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ひと昔前までは、運動中に自由に水を飲むと、飲みすぎてしまうと言われて信じられてました。
いまでは信じられないですが、登山中には水を飲むな、と言われていた時代があったのは、
このことが大きな要因とも言われています。
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その後の研究で、実際には喉の渇きに任せて自由に水を飲んだ場合、
実際の脱水量よりも、少ない量しか水を飲まないことが多い、ということが分かっています。
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これには「自発的脱水」と呼ばれる現象が関係していて、
身体は脱水傾向にありながら、脳からの指令でさらに脱水を加速させてしまう、という現象です。
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人間は汗をかくと、水だけでなく、塩分も失われます。
登山中にペットボトルの水しか飲んでない方を見かけたりしますが、
水しか飲んでいないと、体液中の塩分濃度が薄まります。
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するとどうなるか、というと、
脳は水を飲んだので、脱水が解消したものと勘違いしちゃうんです。
それで喉の渇きを感じなくなります。
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場合によっては、体液が薄まりすぎないように尿量を増やします。
実際には、水分補給が足りてないのにも関わらず、さらに脱水をはじめちゃうんです。
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人間はポンコツな生物なんだな、と思ってしまいました。

脱水が原因で人間は身体に様々なトラブルを起こします。
熱中症、筋肉の痙攣、心臓への負担増加、高山病、むくみ、凍傷などなど、
こうした体調の異変は、それほど暑くない季節にも起こります。
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水を飲みすぎて起こる「水中毒」にご注意!
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じゃあ、自分の思っているより意識的に水を飲めばいいじゃん、と思いますが、
気を付けなきゃいけないことがあります。
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水を飲みすぎることが原因のひとつで起こる「水中毒(低ナトリウム血症)」です。
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これは、血中の塩分濃度が低下しすぎてしまい、筋肉の痙攣や意識障害が起こり、
場合によっては死亡してしまうこともあるそうです。
水中毒の事故は実際、マラソンやトライアスロンのレースで起こっているそうです。
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専門家は、登山中にも起こる可能性はあると言っています。
登山中や下山後に筋肉の痙攣するといったこと、身に覚えがある方も多いと思います。
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それはもしかしたら、長時間の登山で多量の水分と塩分を補給しようとして、
多量の水を飲んだことで、体液が薄まった状態になったことが原因かもしれません。
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登山をする際、脱水によるトラブルを防ぎ、安全な登山をするためには、
こうしたことから、水だけでなく、塩分補給は非常に大切なメソッドになります。
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それじゃあ、水中毒にならないように、どれぐらいの量を、どんなタイミングで飲めばいいの?
というお話を次回したいと思います。

(写真:立山 9/19撮影)


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