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In The Cave#5 オモイデ 真空パック
洞穴からこんにちは。
今年に入って、洋邦共にミュージシャンの
訃報が続き、個人的にはユキヒロさん
トム・ヴァーレインときて、鮎川さんの死は
さすがに応えました。
過去に唯一、遠距離恋愛をした人が居た。
同い年で、見てきたもの聴いてきたものが
ほぼ同じで、住んでいる場所だけが大幅に
違っていた。
彼が住んでいたのは、サンハウスおよび
シーナ&ザ・ロケッツ、ルースターズ、モッズ
ロッカーズなどを生み出した地。
九州と関東の距離を縮めたのは
ただ、ただ音楽のみだった。
無口というか、口下手というか
To shy shy boy
酒をかっ喰らってからでないと
電話をしてこない。
いつも決まって、真夜中に鳴る電話。
通知に出る番号は間違いなく彼の携帯番号
なのに出ると、知らない女性(飲み屋の方)
知らない男性(職場もしくわ取引先の方)が
出て、申し訳無さそうに
「すいません、○○さんが…あなたと
結婚したいそうです。」
直接 言わんかいっっっ!!!
その日の電話も、素直に彼が出るワケ無いと
よそ行き声で適当に相手をしていたら
「あのお、僕サンハウスってバンドやってた奈良といいます……」
めちゃくちゃご存知です!!!!
(ちなみにシナロケでもベースを弾いてた
奈良敏博氏です)
私の顔は赤くなり青くなり土色になり
真っ白な灰となった……
彼は奈良さんのベース教室の生徒だったので
話は聞いてたけどよぉおおう💢
「○○くん、ちょっとスケベだけど良い奴なので、宜しく頼みますね。今度、僕の家に
2人で遊びに来てください。」
シャイなのにスケベ
まあ、紆余曲折あってその「今度」は
来なかったのですが。
彼は奈良さんのベースの良さを
私は鮎川さんのギターの良さを
語り合い、ぶつかり合い、楽しかったな。
私が、エレカシやスライダーズが好きだと
言うと「エレカシなんて」と、ボロクソに
言ってたのに、エレカシが出ていた音楽番組を、片っ端から詰め込んだDVD-Rを
送ってくる。そんな人でした。
なんで別れたかな……
#シーナ&ザ・ロケッツ