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棒ノ折山~日向沢ノ峰~川苔山~赤杭尾根トレイルラン
(コース)
7:17 川井駅電車着
7:18 川井駅スタート
(40分)
7:58 奥茶屋登山口(トイレ含む休憩4分)
(44分)
8:46 棒ノ折山(休憩5分)
(9分)
9:00 槇ノ尾山
(20分)
9:20 長尾丸山
(28分)
9:48 クロモ山
(10分)
9:58 山なし山
(40分)
10:38 日向沢ノ峰(休憩5分)
(45分)
11:28 川苔山(休憩5分)
(29分)
12:02 エビ小屋山
(26分)
12:28 赤杭山
(47分)
13:15 古里駅前コンビニゴール
13:21 古里駅発電車で帰宅
総距離約25km、所用時間約6時間、獲得標高1930m
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(天気)
スタート 0℃
山頂 -2℃
ゴール 7℃
ほぼ無風
(ウェアリング)
ZeroFitドライインナー、Innerfact長袖Tシャツ、TheNorthFaceストライクトレイルジャケット、Tabioメリノ5本指、ZeroFitゲイター、TheNorthFaceバーブライトランニングパンツ、HOKAスピードゴート5、足立フレンドリー参加賞のネックウォーマー、足立フレンドリー参加賞のビーニー、ワークマンのメリノグローブ、粗品の手拭い、タオルハンカチ
(持ち物)
RUSH7R、ADRIFT Crew、ヘッドライト、ファストエイドキット、エマージェンシーシート、携帯トイレ、ウェットティッシュ、行動食(おにぎり、苺大福、ガッツギア、Be-KINDx2、黒糖わらび、ラムネ、柿の種ブラックサンダー、モルテンバー、カロリーメイトx2)、水1L、熊鈴、スマホ、モバイルバッテリー+ケーブル、保険証とお財布、自宅から移動時のダウンジャケット
雪が降る前のぎりぎりのタイミング、連日晴れており泥濘で滑る危険が少ない、来月から娘の大学受験と自分のロード練に入るので半日ハイキングを楽しめる時間がない。そんな理由から有休取得して念願の奥多摩トレイルに行った。
奥多摩で行きたいと思っていた棒ノ折山(棒ノ嶺)と川苔山を一気に登ってみようとルートを作成。コースタイムは11時間弱となるが7時間でゴールできるだろう、川苔山で13時をまわってしまったら鳩ノ巣駅に降りる時短ルートに変更しよう、というようなスケジュールを立てた。
ITJのおかげでパッキングスキルが上がり、持ち物すべて7Rに収まったがパンパン。スマホはパンツの腰ポケットに入れ、登山道に入ってからは熊避けで熊鈴鳴らしてポッドキャストを音量最大で流していた。
(川井駅~棒ノ折山)
川井駅バス停には清東橋行きのバスが来たが、乗らずにジョグで登山口まで。清東橋バス停までジョグで35分ほど。バス停にあるきれいなトイレに寄り熊鈴等準備して奥茶屋の登山口からわさび田や沢に沿ってのトレイル開始。木段があったがそれほどきつくない。山頂に着く手前で急登が出てくるが、後に控える日向沢ノ峰までのアップダウンに比べると大したことはない。
山頂は広く、誰もいなくて、雲もない景色を独り占め。しばらく景色を楽しみながら苺大福を食べて休憩。
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(棒ノ折山~日向沢ノ峰)
日向沢ノ峰方面への看板の下に「道迷いしやすいので注意」と書いてあり一抹の不安を覚えるも、槇ノ尾山までは小さな下りと上りで走ってあっという間。なんて良い尾根伝いなんだろうと思っていたら道沿いにシューズ半分くらいの大きさの日が経っていない熊糞。冬眠してないのか?一気に恐怖が走る。ダウンロードしてかけ流していたポッドキャストが「山の怖い話特集」なのも失敗だ。落語とか英語とか入れてくればよかった。
心理的恐怖に続き、登山道も急激にアップダウンが激しくなってきた。長尾丸山を越えるといきなりのロープあり激下り。どこに足を置いていいかわからず手をついて慎重に降りるも、何度か滑って頼りないロープに頼った。
その先は両側が切れ落ちてる尾根道やら落ち葉が積もり積もって踏み跡がわからないところが多く、何度もルートファインディングに挑戦することとなった。
まき道と思われるルートをとると道迷いしそうで、ウォッチのナビゲーションと山と高原地図を頼りに、とにかく尾根を目指して登ることにし、落ち葉の中の岩をつかんでよじ登る場所も。絶対本来のルートではなかったところもあると思うが、登り切るとうっすら踏み跡が現れるので、方針としては間違ってなかったと思う。
鉄塔の下に着いたのは10時15分で、長尾丸山を過ぎてから1時間近く。そこから日向沢ノ峰までがまたきつい急登で落ち葉山盛りでルートが見えないので、なんかクライミングしているかのように足場を探りながらの登山になった。
何とか登りきると、日向沢ノ峰手前の分岐に到着。そこは景色が素晴らしく、木々にさえぎられることなく蕎麦粒山方面から雲取山、大菩薩嶺、雲一つない富士山までくっきりと見えた。頑張ったご褒美の景色だ。おにぎりを食べてしばし休憩。
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(日向沢ノ峰~川苔山)
激しい登りも終わってあとはのんびりトレランできるかなと思ったら、霜柱だらけで踏むと崩れ落ちる脆いサーフェスや浮石だらけの道などザレた登山道ばかりで、結局ほぼ歩いて川苔山へ。ここで初めて人と出会った。ずっと怖いポッドキャストと熊鈴の音しか聞いてなかったので、とても安心して人見知りの自分から思わず声をかけてしまった。ここも眺望良いが、富士山は木々にさえぎられて日向沢ノ峰の見晴らしほどはよくはない。
止まっているとすぐ冷えてくるので、休憩そこそこに来た道を引き返して途中の分岐から赤杭尾根へ。
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(赤杭尾根~古里駅)
コースタイムはエビ小屋山をスルーして2時間55分のところをエビ小屋山経由で1時間42分。エビ小屋山往復は10分弱。ひたすら長い山道で、踏み跡も薄く、落ち葉で踏み跡見えずルートを外して何度か引き返したりと、ここも経験の浅い私には大変ハードなコースだった。一番怖かったのは峯戸山を過ぎた分岐からの、距離は短いが細いトラバース。落ち葉山盛りなので、道が切れ落ちていないか慎重に一歩一歩丁寧に歩くも、気を抜くと滑り落ちそうで、たいして疲れていなかったのでよかったが長丁場の後半だったらふらついて滑落もしかねなかったかも。遠くに砕石場が見えたあの場所、もう二度と通りたくない。
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そんな緊張のトラバースを過ぎたらほっとしたのか、なんでもない下りの浮石で尻餅をついてしまった。最後まで油断禁物。
長く疲れた赤杭尾根を出て見慣れた新奥多摩街道が見えたときはとても嬉しく、そのまま駅前のコンビニに駆け込んでVERTEREのビールを2缶買い、駅のトイレに寄って(よくトイレもったなあ)、ちょうどよく来た電車に乗って帰路についた。
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(感想)
帰宅後ビールを飲みながら通ったルートについてネット検索したら、棒ノ折山~日向沢ノ峰はマイナールートでツキノワグマに出会う確率も高く、踏み跡が薄く道迷いもしやすい、とのこと。奥多摩初挑戦にはミスチョイスだったかもしれない。
しかし、ソロで行くことのリスクにも気が付けたし、ウォッチのgpxナビが役に立ったし、誰もいないので気兼ねなく走れたし、VERTEREビールが買えたし、景色最高だったし、非現実の6時間でとても楽しかった。ココヘリと山岳保険はちゃんと加入しよう。