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思い浮かぶ光景のパターン

朝。
昨日雨が降ったせいか、澄んだ空気だけれど少しムワッと草っぽい香りがして高原ぽいなと思う。
その時に思い浮かべる高原は毎回中学、または高校の部活合宿で行った黒姫の高原だ。

「対岸の彼女」を読み終わる。
良かった。泣きそうで喉が詰まった。

なんでかな。共感できる部分があったからかな。
今どきの年齢だからか、コロナ禍だからか、今まで結婚しているしていない、子供いるいない、関係なく、小中高大学の友達とどこともまんべんなくストレスなく会っていたのに。なんでかな、最近どこと会っても上手くいかない感じがある。
どこともチャンネルが合わない。かといって職場でもチャンネルが合わない。
こんなに合わないんだから自分の気持ちの問題なんだろうと思う。
合わせるのも億劫になってしまったって感じ。何故か今は一人で色々過ごしたい。それが詰んでるのも知ってるが。

想像はいくらでもできて、それが故に一歩踏み込むことをためらってしまう。
小説の最後の方、葵が旅の途中覚悟して踏み込む場面で、気づく。
ああ私は結局裏切られて、そこから立ち直る勇気みたいなものがないんだな。

何が人を苛立たせるのかよくわかっていないくせに、
そうなったときに修復する術がないからプロレスみたく上手く傷つける術もない。
こんなに人生生きてきたのだからせめて自分が受け身を取れる方法は身につけたい。

いつも思い浮かぶ高原が高校生のときの合宿の高原だってのが証明してる。
私は人生経験が圧倒的に少ない。

話はそれるが小説の中に馴染みのある地名が出てくると思ったら角田光代の出身校は割としってる場所にある学校だと知り親近感が湧いた。

折坂悠太の新アルバムがすごいいい。


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