銀魂・サイドストーリー、『キセキの賃貸契約』
こんにちは、ぷるるです。
暑い毎日、みなさまいかがお過ごしですか?
わたしはいつものように、「銀魂(アニメ)」を見て乗り切っています。
しかし、暑さで頭がやられたせいでしょうか。
銀さんの家賃未払いが、やたら気になり困っています。
◆銀さん=家賃を払わない男
漫画「銀魂」の主人公である銀さんは、お登勢さん宅の2階に暮らしています。
攘夷戦争で戦い抜いたものの、敗戦。行く当てのない銀さんを、お登勢さんが拾ってくれたのが、きっかけです(アニメ12話)
しかし、映画『銀魂 THE FINAL』までをすべて見ても、銀さんは、まともに家賃を払っていません。
いくら銀さんが魅力的とはいえ、この踏み倒しは、いかがなものか。
現実だったら、彼はどうなってしまうのでしょう。
考え出したら、止まらなくなりました。
◆住む場所の貸し借りルールとは?
住む場所の貸し借りを、賃貸借「契約」といいます。
「契約」とは、対等の二人が、自分たちだけで約束を決めることです。
つまり、大家さんと借り手が、
「この部屋を使っていーよ」⇄「使う分のお金を払うね」
と約束をしたということ。
すべての契約は、けんかや損にならないよう、法律でルールが決まっています。
中でも賃貸借契約の法律は、「借り手を超守ったる!」度がハンパないです。
住む場所は死活問題、しかし借り手は立場が弱いもの。そこを法律で補っているのです。
だから大家さんは、
雨もりなど、借り手の責任ではない故障は、タダで直さなくちゃダメだし、
家賃が未払いでも、2ヶ月くらいは追い出せないし、
誰が聞いても『正しいよ、そりゃ』と思う理由がないと、契約を解除できません。
その代わり、いろいろ条件をつけることができます。例えば・・・
ペットを飼ったらダメだよ。
家の中で商売はしないでネ
他の人と住むなら、前もって教えてよー
これら条件は借りる前に、必ず教えてもらえます(教えないのは法律違反ですよー)。
だから契約をした以上は、守らなければいけません。
そうしないと、追い出されたり、契約違反のお金を取られることがあります。
◆銀さん、世界最悪の借り手。
さて、銀さんを振り返ってみましょう。
彼はお登勢さんの家に住んでから、
勝手に「万事屋」というお店を開き、
勝手に怪力少女を住まわせ、
勝手に体重300kgの犬を飼いました。
さらには、窓や壁をこわすお客が…うーむ、つくづく最悪の借り手です。
こんな人、現代で通用するはずがありません。そうですよね?
◆されど、キセキの賃貸借契約!
しかし銀さんは、現代でも問題なく家賃をふみ倒し、かつ追い出されないでしょう。
なぜなら、
お登勢さんがすべてを、許しているから・・・
確かに銀さんは、さまざまな「法律違反」をしています。
でも家の貸し借りは、ふたりの「契約」。
そして契約の基本は、「自分たちがそれで良いなら、ご自由に」です。
さらに賃貸借契約では、「借り手が困らない条件にしろよ」というルールがプラスされます。
つまりお登勢さんが許し、銀さんが困らなければ、それでいいのです。
これは互いに信頼と理解があり、銀さんが信頼に足る男だから可能な、
お登勢さんの度量や人情、本質を見抜く慧眼があるから起きた、
「キセキの賃貸契約」。
今も昔も、if世界ですら、「契約は、信頼関係にあると見つけたり」なのですね。
本当に銀魂は胸アツです!!
謎も解けてホッとしました。今夜から安心して銀魂を見れそうです。
◆「ぼくらのお登勢さん」はいるか。
ところで、お登勢さんのような大家さんと、出会えるものでしょうか。
かなり素敵な大家さんは、実在しました。
しかし、矢部さんが巨大ワニを連れ込んだり、お笑いオンステージを部屋で開催したら、なかなか厳しい気がします。
それに現代は、不動産会社が大家業を代行していることも、多いです。
その場合、不動産会社が絶対に損をしないよう、練りに練られた契約が、読む気も失せる細か〜い字で、長々長々と(以下自粛)。
やはり家賃はきちんと払い、契約を守るのがよさそうです。
それではみなさま、また次回。