約束は変化するもの
約束は守るもの。これは当然そうだ。
どうしても守れないときはあるけれど、その時はそれなりの信用を無くす結果となるので、代償は大きい。
それなのに、平気で約束を嘘にするような責任感の弱い人が多いのもまた事実。
責任感がないのではなくて、ただただ許されると思っているような考えの甘い人も多いけど。
約束を交わす理由
約束は、互いにとってよい結果を得るために交わすものだ。
将来のために現時点の行動を制限したり、今ほしいものを得るかわりに未来で対価を支払う取り決めをしたり。
抽象的な表現だと分かりづらいだろうか。
そんな大袈裟なものでなく、
「明日12時に駅前で会いましょう」
これもひとつの約束だ。
当日突然呼び出そうとしても、都合が合わない可能性がある。
そこで、事前に約束を交わすことで双方が時間を有効に使うことができる。
約束とは、守られることで初めて”双方にとって”よいものになるのだ。
約束を破ったら
先述の例で、一方が約束を破った場合、どうなるだろうか。
約束を守った側は事前準備に要した時間も気持ちも考えも、全てを無駄にされる。
約束がなかったのであればその日に入れることができたはずの予定もあったことだろう。
一方の身勝手な行動により、多大な損失が生じる。
簡単に「また次回」と言える話ではない。
約束は約束しなおしていい
どうしても約束を破ってしまうことはあるだろう。
しかし、決めたことを必ず実行しなければならないわけではない。
勝手に一方が約束を破ってそのままになってしまうのがよくないだけで、条件を変えたいというのは何ら問題ない。
可能なら、「約束を破ってしまいそうだ」という時点で話し合うのが一番だ。
また、長期的な約束は状況が変わりやすかったり、そのときになってみなければわからないということがたくさんある。
きちんと相談するのであれば、「一度約束したんだから絶対守ってよ」と一点張りの態度をとる人間の方が人道的でないことは自明である。
約束は対等な関係で結ばれるものであって、双方が納得するのであればいくらでも変えていけばいい。
縛られるのが嫌だという人がいるようだが、一方的に反故にするようなことさえなければ、いくらでも軌道修正できるはず。
「約束」を軽んじることもなく、重く受け止めることもなく、可変なものとしてうまくつきあってほしい。