【創作活動】オリカの名称区分問題について
今回はオリカ界隈のなんか変だと思うことについてのお話です。
主題1
オリカとはオリジナルなカードのことで、自作のトレーディングカードの文化的な呼び名です。
遊戯王やドラゴンボールなどの市販品カードのカード枠を利用してイラストは好みのイラストをはめ込んだオリジナルなカードなのでオリカという名称がついています。
そのオリカを作製する方法は特殊な方法を用いておりまして、自宅でキラカードを作製することができます。
この製法によって作製されるキラカードはオリカと呼ばれるのですが、ここが分類上変な名称になっているんです。
自作のカード枠を使ってカードデータを作り、オリカで使われる製法でキラカードを使うとそのカードの名称はどうなるのか。
オリカになります。
もはやオリカという名称がカード作りに紐づいてしまって引き剥がせないんですね。
自作のカード枠を使ったカードは、原作を模倣した自分だけのカードではないので、その意味で言うとオリジナルなカードから外れているのですが。
現在のところ自作のカード枠を使ってキラカードを作る事例が少なすぎるのでオリカ界隈の単語にならざるを得ません。もしかしたら今後変化するかもしれませんね。近年はACGカードとかいう新しい区分も勝手に増えているので
副題1
同じような境遇として同人トレカでもいえます。同人誌即売会などで配られるカードゲームです。Phantom Magic Visionなどですね。
この類のカードはトレカと呼ばれるのですが、販売形態がデッキセットで販売しているのでトレーディングカードゲームのトレーディング(交換により収集すること)を想定しているとは思えません。トレーディングカードにはコレクタブルカードという別名があるのでそちらの名称では適合していますね。
(10年ほど前に呼んだ記事でデッキ内容固定のカードゲームには海外由来の名称が一応あると見たことがありますが思い出せませんでした)
でもトレカの名称の方が強いのでトレカの仲間になっていますね。
副題2
名称で言うとトレカとTCGの違いも混同されやすいですよね。トレカはトレーディングカードを指し、TCGはトレーディングカードゲームを指します。
トレーディングカードは収集して楽しむもの、トレーディングカードゲームは遊びそのものです。カード本体は「トレーディングカードゲームのカード」ですね。
トレーディングカードゲームの名称はトレーディングカードの収集性を利用したカードゲームが由来です。
したがってカード本体は「トレーディングカードの収集性を利用したカードゲームのカード」となります。
そんなTCGのカードですが、トレーディングカードの特性を持つのでトレーディングカードでもあります。
しかしながらトレーディングカードはゲームはではないのでTCGではないです。
一般的にトレカと呼ばれるので曖昧になりがちです。