【トレカの美学】カードの枠の大切さについて
今回はトレーディグカードの枠についての話です。
私はトレーディングカードのコレクターをしています。自分のコレクターとしての始まりは、長らく遊戯王カードをしていて時代の流れの中で友人がトレカをやめたりまた始めたり繰り返していたので、安定してゲームが出来ない中、使っていないカードを活かして一人で遊戯王を続ける方法として生まれました。
コレクターをする中で遊戯王のほか、ヴァンガード・ゼクス、東方系TCG・同人スリーブなども触ってきました。その中で感じたトレカの大事な要素、
カード枠について語りたいと思います。
カード枠(フレーム)にはイラストを収め、テキストを記載します。これはトレカごとに固有のものです。
また高いレアリティのカードにはフレームをなくしたカード、フレームレスまたはフルフレームと呼ばれるカードが存在します。これらのカードは大きな迫力・美しさを持ちます。メジャー所の遊戯王にはこの仕様がありません。
では一番いいトレカはどれか、自分が見れば遊戯王カードの圧勝です。遊戯王カードにはフレームレスカードがなく、頑なにカード枠を使ったカードしか存在しません。それでいいのです。
確かにフレームレスは美しいです。しかしバインダーに飾ったときはどうでしょうか?18枚のカードが見開きで並ぶんですよ。その中でフレームレスのカードが1枚ある。
浮きますよね?
そうです、フレームレスカードはフレームを失ったので統一感を失っているのです。どこのカードの方ですか…?
では、18枚全部フレームレスの場合はどうか。そりゃぁもう統一感もなにもないんですよ。統一先がないんだから。皆俺が俺が状態。
トレカというのは2つ集まれば全て集めたくなるものなんです。それははじめの2つの共通点を見いだしてのこと。つまりカード枠(フレーム)は大事にしなければいけないんです。
カード枠は学校のようなものでカードの所属を表し、その枠の中で個性を発揮すべきなんです。その中にいればどんな個性でも受け入れてくれます。
だから他のトレカでは遊戯王には勝てません。
次点はシャドウバースエボルヴですね。フレームレスカードは周囲が黒いグラデーションになっていて違和感がないです。
両者ともに無駄な数字やアイコンがないことも高評価です。
近年遊戯王ラッシュデュエルではフレームレスカードが出現しました。これは悲しいことです。1枚のフレームレスカードはそのトレーディングカードそのものの概念を歪めてしまいますから。やるのであれば覚悟を持ってやるべきです。
自分はトレカを作ってるんでKONAMIの悩んだこと、わかりました。
他トレカでは豪華仕様のフレームレスカードが作れます。美しく迫力があり、これは話題になります。作りたいんです。
でもカード枠にこだわりがある、だから本家遊戯王ではフレームレスはやらない。ラッシュデュエルではやらせてもらう、これで手を打ったんじゃないでしょうか。ちなみに本家でもフレームレスをやりたそうに見えたことがあって、
・高橋先生の描き下ろしイラストを使った際に枠の一部がなくなっている
・アルティメットレアでカード端にレリーフをつけている
・コレクターズレアや最近のアルティメットレアでフレームレスではなじみのあるUV疑似エンボスを施している
ことから感じ取れました。
それでも本家のカード枠を守ったのは素晴らしいです。よくわかってトレカを作っています。初期遊戯王の時代の感性(遊戯王はトレーディングカードゲームを抽象的に表現した玩具であること)が引き継がれていると感じます。
(でも自分は遊戯王のイラストの繋がりでコレクションしてるため、遊戯王とラッシュデュエルを収録しないといけないのでフレームレスカードが入ってくるのが困ったなぁ)