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家族の定義
今年は大切な人との別れが重なる年でした。
春に叔父が、夏に父が亡くなり、秋に親友を亡くしました。
それからずっと、ただ時間がすぎるのが早く、
なんとなく楽しく穏やかに過ごそうと
心がけてはいるものの、
時折、
自分が一人ぼっちになったような気がして
突然涙がこぼれたりします。
人が死ぬということは、
もうその人に会えなくなるということで、
よく、心にずっと住み続けるよとか、
どこにいてもそばにいるよとか
言われるけど、
結局その人に触れることができなくなり、
会話ができなくなるということで・・・。
悲しみばかりが込み上げてきます。
27年前、母をなくしたときも今も、
変わらず辛くて思い出しただけで涙が出てきます。
それはきっと親孝行ができなかったとか、
死んだ者に対しての後悔が多いからなのかもしれないと感じます。
父にしろ、友人にしろ、まだ後悔だけが残り、
ただその思いを今ぼんやり持っているという感じです。
父に対しての後悔、友人に対しての後悔は、
また、それぞれに向き合ってみたいと思いますが、
ちょうど父の遺品整理をしたあとぐらいに出会った本に、
NASAの家族の定義というのが載っていました。
NASAの家族の定義は、
直径家族と拡大家族の二つあるそう。
スペースシャトルの打ち上げに失敗した時の、
心と体のケアを支援するために、
家族は特別な部屋で打ち上げを見守るのだけど、
その特別室に入れるのは、
直径家族だけ。
直径家族の範囲は、
配偶者と子供と子供の配偶者まで。
両親や兄妹は部屋に入れないという。
生まれる時、子供は親を選べない。
でも、パートナーは選べる。
その文章を読んだとき、思わず涙が止まらなかったけど
私は子供は親を選んで生まれてくると
信じています。
どんなに毒親でも
この両親のもとに生まれて
地球を体験すると自分で決めて生まれるから
つらいことがあっても
家族でいられて幸せだったと思えるようになる。
子供にもそう思ってほしいな。
大人になり家族を作れば、そこが自分の居場所になる。
だけど私はその居場所をいまだ作れずにふわふわしている。
子供は巣立っていくし、親はいなくなる。
一人で生きていくことがだめなわけではないけれど、
親も、子供も、親友もいなくなれば
やっぱりパートナーは必要なのかな。
母の死後、父には兄弟みんな苦しめられてきたけど、
いなくなってみれば、
もっとしてあげられることはたくさんあったのにと
思ってしまう。
それをただ、後悔の辛い思い出にせず、
あんな幸せもあった、こんな嬉しいこともあったと、
感謝の思いに変えていきたいと
毎日過ごしたいです。