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片道レンタカー「カタレン」を利用しようとして失敗した話(旅日記編)

6月下旬、表題の通りレンタカーを借りようとしたら危うく帰れなくなるところだった。そんなお話。

この話を書こうと思ったのは、この「カタレン」というサービスがまだ開始から日が浅く、使用レポートのようなものがなくて参考になるサイトが無いのと、もしかしたら私のように利用に失敗する人がいるかもしれないと思ったから。

https://lp.kataren.jp/
LINE上のやり取りだけで、乗り捨て料¥0のレンタカーが格安で借りられる。

結論から言うと、”普通に使えば問題ない” はずだがちょっと不親切なシステムであることも事実。

そのあたりを私の利用(してないけど)経緯と共に書いていく。

本編は私の身に起こったことを時系列順に記しています。
これから利用予定の方で、詳しい利用方法を知りたい方は「予約システム編」をご覧ください。

その他私のお気持ち表明の「所感編」の3本立てで本内容を構成します。



予約に成功したと思い込んでいた

時は利用時刻からさかのぼること30時間前。

利用案内通り、LINEから路線の選択→希望日時→利用時間 を入力すると、画像のようなリプライが返ってきた。

車両の調整を行う ということで結果連絡を待つ。

車の鍵代わりのアプリをDLしつつ、道中いつ・どこに寄って~ などと悠長に考えながら時間は過ぎて行った。


いつになってもリプライが来ない

異変に感じ始めたのは先ほどの画像のリプライが届いてから24時間後、つまり18時。利用開始まで6時間を切ったころ。

予約リクエストの結果リプライがまだ来ない。

「なんでそんなになるまで放っておいたんだ!」 とまるで怪我や風邪から目を背けていた子に、親が放つようなお叱りが飛んできそうだが、このときの私はまだほとんどの人が使ったことがない新興サービスに、ワクワクしていて、かつ完全に信用しきっていたのだから仕方がない。

利用には事前決済が必要だが、その類のお知らせも一切ない。一応登録メールアドレスや鍵代わりのアプリも見たがそれらしきものはない。

しかし、利用に失敗した男は一味違う。

「ギリギリまで手配できる車探してくれてるのかな?」 などという詐欺のカモにはもってこいのピュア心に似た何かをなぜか発動してしまい、いよいよ利用開始1時間半前に突入してしまう…。

好奇心って怖いね。


問い合わせて唖然 結果聞いて呆然

利用開始1時間半前。これは現在地から目的地までの終電がそろそろ という時間。

現在地と目的地はそれぞれ横浜駅と錦糸町駅。

これを逃せば錦糸町に行けなくなるし、仮に電車に乗った後で車の手配に失敗していたら、横浜以外で一夜を過ごさなくてはいけなくなる。

宿泊は私の中で絶対に避けたかった。なぜなら…

もう既に風呂入ってたから!!!

久しぶりの運転に車通りの少なくて走りやすい夜 という条件に私はここでもまたワクワクしていた。

ワクワクしててあんまりできなかったけど仮眠までしてた。

そんな準備万端の状態でまさか運転できない、ましてや入浴施設利用して間もないに、宿泊施設を利用しろだなんて受け入れられるはずがなかった。

もちろん、カタレンからは何の音沙汰もなし。

もう一つ、行動を縛る厄介な存在がキャンセル料だった。

https://pfr-technology.notion.site/e6223f9d36244633bf8abf9fb7d8459d
当然だがキャンセルポリシーはある。

こいつがなければ、手配の可否に関わらず早々に見切りをつけて代替手段を選択できたのに、結果が返ってこないからそれができなかった。

こいつに脅されさえされていなければ、こんな風に失敗談を書かなかったかもしれない。

はてさて、選択を迫られていた私は痺れを切らし、ついに! 禁じ手を使ってしまう。それは…


「緊急連絡」コマンド!!


左下の「緊急連絡」を押すと、コールセンターにつながる。

誰がどう見ても使い時は今でないことは分かる。分かるんだが、こっちももう後がない。

こっちもずーっとリプライ待ってたんやしええやろ。 とか思いながら恐る恐る電話してみる。

…電話に出たのは誠実そうな若い男性で、「よし、ちゃんとしてそうなコールセンターだ!」 と思ったのもつかの間。現状を説明して返ってきたのは、

「そういった内容はこちらでは分からないので、アプリ上でメッセージにてお問い合わせください。」


うわあああああぁぁぁぁぁ、あかんやつやあああぁぁぁ


たしかこんな感じの事を言っていた。

じゃあ緊急連絡先っていつ使うんだよ。何のための緊急連絡先だよ。 と、やり場のない怒りが全身を巡る。疲れた。

いや、確かに問い合わせ先が違うんだろうから仕方ないよね とは頭では理解しているのだが、危機的状況に自動音声にも負けず劣らずなテンプレメッセージ読み上げボイスが、私に冷たく刺さり理解を拒む。

呆然としてしまったが、時間が時間なのですぐに我に返り代替手段を考える。が、当然新幹線も在来線も飛行機も既に本日便は終了。

人間どうしようもない状況に陥った時、笑いがこみ上げてくるって何かで見た気がするが、まさにそれだった。

乾いた笑いと共に「終わった…」と絶望した。


夜行バスに救われた

ここからはカタレンとは関係なくなるので、顛末を知りたい方向けです。

さてあらゆる交通手段が断たれ、もうダメだと諦めかけたとき、一筋の光が差し込んだ。

夜行バス…! 

いや、発車オーライネットはもう今日便は予約締め切ってたし、無理か…。 と一度はなるも、全神経を脳に集中させ、考えを巡らせて自身の経験を思い出す。

格安の方…!!

知っている人には説明不要だと思うが、近年急激に増えてきた新興の格安夜行バスは発車オーライネットからは予約できない。

私はいつもあえてこれを逆手に取って発車オーライネットから予約するので、思い出した時は「よくやった私~!」と心の中でガッツポーズした。

自分のことなのにおかしなヤツである。

ともあれ、ダメもとで検索すると、

ある!!!

何とか予約成功。発車まで約30分と間一髪のところだった。

「今からでも入れる保険があるんですか!?」
そんな気分だった。

かくして私はWILLER EXPRESS に拾われて無事お家へ帰れましたとさ。

にしても、WILLER(だけじゃないんだろうけど)すげーよ。

出発の30分前までの決済で当日乗れちまうんだもん…。

皮肉にも(そんなに神経質ではないけど)ご時世的にバスを避けて車を使うつもりが、バスに救われたお話でした。


旅はトラブルも楽しめてこそ…とは思うけど

ここまで私の体験談にお付き合いいただきありがとうございました。

「これから利用する人のために」なんて書きましたが、正直私の中に溜まっていたモヤモヤを供養するためです(笑)。
だって、道中寄り道しまくりの予定が全部水の泡になったんですから!(おまけに予定よりだいぶ早く帰宅しちゃって)

帰りの夜行バスの中でも、やるせない気持ちと入念な前準備のおかげで全然寝れなかったし、根に持つタイプなので今思い出しても「はー」って気持ちになります。

ちなみに、このときはまさか数日後に「寄り道するはずだった予定」が思わぬ形で叶うとはまだ知る由もありません。

この話もいつか書こうかな。(※2023/07/19追記 ↓書きました)

というわけで本当にあった怖くない話、旅日記編はこれにておしまい。

よければ予約システム編、所感編もご覧ください。

それでは。

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紫華(しいか)
本当にするか、10回くらいは悩んでください。