さわやか1号店のリニューアルオープンに立ち会うために200km以上ドライブした話(さわやか編)
今回は静岡のご当地レストランさわやかの1号店である、菊川店のリニューアルオープン初日に人生初めてのさわやかを食べに行った話である。
さわやかに着くまでのお話は以下からどうぞ。
さて、初めに到着してから約6時間後の17時過ぎ。
少し早めに店内で待っていると、10分後くらいには呼ばれて席に通してもらった。
先に呼ばれていた、いずれも2人以上のグループ数組が飛ばされて私が呼び出されたのと、店の回転の都合だろうが4人掛けのソファ席に通されてちょっと申し訳ない気持ちになった。
もっとも、レストランなのでそもそも少人数用の席があったかも不明なのだが(私からは入り口側手前半分しか見えず奥半分はよく見ていなかった)。
ちなみに、おひとり様は見た限り私だけだった。悲しい。
いや、もっと早い時間に来ていたらそういった方々もいたのだろうか。
さておき注文をする。
もちろん、看板メニューのげんこつハンバーグをセットで。
メニューを渡されたとき、かんぱいドリンクとメロンパフェもすすめられたので、メロンパフェだけ追加注文。
こういった予定外のために高速道路をケチったのでヨシ!
注文を終えてあたりを見回していると、一人の男性が声をかけてきた。
一目見て従業員だということは格好で分かるのだが、何かオーラのようなものが違う人物でいかにもお偉いさんという印象だった。
そういえば先ほどから店内の客一人一人に声をかけていて、例外なく私の下へも来たのだろう。
後に知るのだが、この時お話しした人物はなんとさわやか代表取締役の方だったのだ!
ほんとに一緒だったのか詰められると自信をなくすが、HPの写真と見比べると多分一緒。
その場で調べることも考えたが、本人の目に入ったら失礼な気もしたので、このときは無知に徹した。
そんな方が全員にあいさつ回り。しかも私が入店したのは17時過ぎで、開店の11時から実に6時間以上もずっと席を回り続けていると考えると、その誠実さに感動した。
他のレストランのリニューアルオープン初日なんて行ったことないがどこも同じなのだろうか。
あるいはご当地という狭い範囲だからできることなのだろうか(静岡は広いけど)。
いずれにせよ、当時の私はそんな方とは知らず普通に会話した。
結果論、知らなかったからこそ緊張せず話せた節はあるかもしれない。
第一声は他の客と共通で「どちらからお越しになったんですか?」だった。
京都と答えると、驚かれてわざわざ遠いところからありがとうございます。的な反応を返して下さった。
「京都への出店はきびしいなぁ(笑)」と気さくな反応が、お偉いさんオーラとのギャップを感じる魅力的な人だなと思った。
「リニューアルオープンと聞いて来ました」と言うと、今までもご利用されていたんですか(ここは何て返されたかは忘れてしまったが、私の回答と辻褄を合わせるとこんな感じ)的なことを聞かれたので、「初めてです」 と言うとこれまたびっくりされた。
リニューアルオープン初日(平日)にわざわざ200km以上も離れたチェーン店にわざわざ行くやつはいないだろう。立場が逆だったら、私も同じ反応をしたはずだ。
「ならぜひ味わっていってください!」と自信に満ちたお声を頂いたところでいったんお別れした。
その後、店内装飾を見たり写真撮ったりしていたら先にスープ到着。
ハンバーグをご用意している間にお召し上がりください。 とのことでお言葉に甘えて先に飲む。気温に対して冷房が効いていたり、私が薄着だったり、雨が降り始めたりで肌寒かった体に沁みた。 うまい。
そして、スープを飲み干して程なくしてメインのご登場。
音と匂いで食欲をそそられ、今すぐにでも食べたいところを店員さんが目の前で切ってソースをかけてくれると、さらに音を立て煙や匂いが立つ。
聴覚や嗅覚が刺激され、まるで童心に帰ったようにテンションMAXだった。
テンション上がり過ぎて、油跳ね除けで紙持ち上げている間写真撮るの忘れたくらいには。
気づいた時には食べ頃の落ち着いた姿になってしまっていた。
食べるときにnoteに書くことなんてかんがえていないのでしょうがない。
ともあれ、いざ実食。
はじめてのさわやかのハンバーグの感想は、
こんなハンバーグ食べたことない!!!
外は焦げ目がつくくらいしっかりとした噛み応えある食感なのに対し、中は鮮やかな赤色で本来の肉の味が楽しめて二度おいしい構造だった。
二度おいしいってこういう時に使うんだなと、どうでもいいことを考えながら冷めないうちにとやや速いペースで肉と口に運んだ。
まあ実際昼ご飯らしい昼ご飯食べずに楽しみにしていて空腹だったのもあるが。
ここで、「焼き加減はいかがですか?」と聞かれたが言うまでもなくバッチリ!
切るときに焼き加減で何かあれば言ってくれと言っていたがこれがあかんかったらさわやかでわざわざ食べる意味は無い気がする。
これが「レストラン」で食べれるのが一番大きいだろう。
ところで、さわやかは前身の影響もあってかコーヒーはおかわり自由なのだが、このとき同時にセットのドリンクで頼んだコーヒーのおかわりも聞かれた。まだ2割くらい残っているのに!
久しくフルサービスの飲食店に行っていなかったためもあるのだろうか。
飲み干してから声掛けされると思ったので、この気配りに「よく見ているな」と感動した。
このとき、半分ぐらい残っていたお冷も足してくれた。もちろん暇でずっとホールをうろついているわけではない。
確かに私の注文をほぼ担っていた方も、やはりベテランのような、「できる人」と思わせる方で、リニューアルオープン初日ということで借り出されていた方かもしれない。
私自身、大学時代のアルバイト先でリニューアルオープンと新規オープンにそれぞれ立ち会ったが、いずれもオープンから数日は偉そうな人が手伝っていたので、それはどこも同じだと思う。
といった感じでさわやかの人気の所以が垣間見えたところで、食事を進めようとすると、再び代表取締役登場。
「はじめてのさわやかのお味はいかがですか?」 と聞かれ、迷わず「最高です!」と答えた。
「ひとつ夢が叶いました!」とも言ったら「良かったです」と笑顔を返してくれた。
中まで火を通しきらないところの特徴はやはり「他にはない」ところとして認識しているようで、機会があったらぜひまた来てください とお言葉を頂いた。もちろんそのつもりである。なんなら親も一緒に引き連れてこよう。
そうして代表取締役とはお別れした。
このとき代表取締役も別れ際に、「コーヒーのおかわり無料なのでぜひ」 とすすめてくださった。頼んでいた直後でタイミングが悪くて申し訳なかったが、その過剰とも言えなくもないサービスに感動した。
ちなみに、その後は近くに座っていた地元の足繁く通っているっぽい男の子と母親の親子と楽しく話し込んでいて、ホールスタッフに合流した一般人と間違えられている姿が微笑ましかった。
話し相手もいなくなってしまって、また一人になって静かに食べていると視界の前方で、まるで居酒屋の如くお客とスタッフが「かんぱ~い!」と言って乾杯しているではないか。そして、他のホールスタッフもそれに続く。
何か記念日か? と思ったが、乾杯が終わるとスタッフは一礼して仕事に戻っていった。
ますます分からんと思ったとき、手に持っているドリンクを見て合点がいった。
かんぱいドリンク
なるほど、だから勧めていたのかと納得した。メニューに書いてあったのかもしれないが、初さわやかで浮ついていた私には細かい字や注釈など読めない。
お客とスタッフが「絡んで」、両者の間の隔たりがなくなるような感じがなんだか見ている側なのに穏やかな気持ちになった。
一方、私がやったら地獄絵図になってそうだったので頼まなくてよかったとホッとした。
誰が何しても良いけど恥ずかしいものは恥ずかしいから。
ハンバーグを完食すると、お次はデザートのパフェ。
このときおかわりしたいとは思っていたが、またも「コーヒーおかわりいかがですか?」と聞かれてしまう。
さらに、このタイミングで「油がはねてしまっているので」といって新しいお冷とおしぼりをくれた。
ここで確信した。
こちらが断るまで多分無限に出してくれる。
店側からしたら疑う余地もない当たり前なのかもしれないが、コストが と嘆かれていること現代において気前がいい。良すぎる。
なお、私はこのありがたいおかわり提案によって、パフェを半分食べたあたりから苦しくて味わう余裕がなかった。せっかくのお店のサービスだし、結果的に完食したけど、サービスの充実さをいい意味で侮っていた。
そんなことを考えているとパフェがきた。
パフェに関しては特段有名ということは無いが、ローカルチェーンらしく地元産のクラウンメロンを使っているのは好印象だろうなと思った。
そう考えると果肉をこれだけのせてこの価格は安いようにも思えた。
パフェを食べ終えると、胃に放り込んだものが全て戻ってきそうだったし、後ろの順番の方のために長居は無用と思い、名残惜しかったが店を出ることにした。
お会計を済ませると恒例らしいミント飴をくれて、ここでも「本日はご来店ありがとうございました!」や「またのお越しをお待ちしております」といった言葉をかけてくれた。
なんだか言われ過ぎてかえって申し訳なくも思ってきた。
いや、何度言われても気分のいい言葉だけどね。
普段ならあとは帰るだけであろうが、この日は店外で最後のイベントが待ち受けていた。
なんと、先着でかんぱいジョッキがもらえるのだ。
「十分な数をご用意していますが」という枕詞に対して、自分の順番が194組目であったため、ほぼ諦めかけていたがあっさりもらえてしまった。
しかも、私の後ろにもまだまだジョッキは残っていた。
私の心配は杞憂だったようだ。
さらに、一緒に菊川市から市の観光チラシとペットボトルの静岡茶のセットをもらった。
もはやさわやかは、市の観光資源と言っても過言ではないだろう。
改めて地元地域からの愛されっぷりを目の当たりにした。
以上がちょっと変わった私の初めてのさわやか体験でした。
紙で油跳ねを防い収まってから食べる や 従業員がテーブルに持ってきてからハンバーグを切ってソースをかける というのがレストランでは結構珍しく目を引くが、私はこの方式を取っているお店をもう1つ知っている。
横浜発祥のハングリータイガーである。
実はハングリータイガーとさわやかは、がっつりではないが細ーいところで関係があったりする。
ただし、両社は似て非なるものだと思う。
ハングリータイガーの方は中までしっかり火が通っているし、なにより一番の違いは金額である。
さわやかの通常時の金額にセットをつけても、ハングリータイガーのランチセットに満たないのである。
甲乙つけるつもりはないが、これを聞くとますますさわやかのすごさが分かると思う。
ということで、ハンバーグに驚き感動し、従業員の方々の姿勢や行動に感動して、また行きたい! と思ったのでした。
回し者でも静岡に縁もゆかりもなく、今更な気もするがぜひ機会があればご賞味あれ~。
それでは。