たった5%の一流NBAファンが知っているキングス選手3名
ビジネス書みたいなタイトルをつけてみましたが、NBAファンに一流も何もないですね。キングス期待の若手3名を紹介します。
キオン・エリス
ドラフト外で2022年にツーウェイ契約でキングス入団。高さ6'3"のシューティングガード。ニックスのブロンソンによそ見して抜かれたプレーで彼を知った方いるかもしれませんが、彼はディフェンスが持ち味の選手です。6'8.5"のウイングスパンとクイックネスを活かしたペリメーターのディフェンスが長所です。
1年目の22-23シーズンは大半をGリーグでプレイ。1軍での出場は16試合のみでした。2年目の23-24シーズン、3番手ポイントガードの位置にいたエリスは、2番手ポイントガードだったデイビオン・ミッチェルから徐々にプレイタイムを奪っていき、シーズン途中には本契約も獲得しました。オフェンスではあまり期待に応えられなかったミッチェルに対して、エリスは高確率でスリーを決められたのに加え、クリエイト能力もあることを見せていました。
ちなみにキングスオフェンスで多用されるハンドオフから、エリスは効率よく点を稼いでいます(下記リンク参考)。1ポゼッションあたり1.44点でチームダントツ1位。ボリュームはキーガンやハーターよりも大分少ないので参考程度かもしれませんが、なんにせよエリスはオフェンス面でもフィットが良かったです。
https://www.nba.com/stats/players/hand-off?CF=TEAM_ABBREVIATION*E*sac&SeasonType=Regular%20Season&dir=D&sort=PPP
話を23-24シーズンに戻しますと、シーズン終盤スタメンSGケビン・ハーターが離脱すると、エリスはスタメンに定着しました。エリスがスタメンになった3月6日以降、キングスのディフェンシブレーティングは108.6(リーグ3位)、それまでが116.5(20位)ですのでチームのDF改善に大きく貢献したといえます。試合を見た実感としても、「守って勝った」試合が増えたと思います。ディフェンスで勝つキングスというのは、ここ20年くらい無かったんじゃないでしょうか。いやあったよ、という方いたら教えてほしいです。
今季24-25シーズンはハーターに替わり、スタメンSGになるのではないでしょうか。上述したように、ディフェンス・オフェンス両面で成長を見せていますので、今年はエリスの知名度が更に上昇するでしょう。
参考記事・動画
Kings Film Room動画 『キオン・エリス:サクラメントの隠れた才能』
Bleacher Report記事 『誰も話題にしてないNBAの隠れた才能10人』
コルビー・ジョーンズ
2023年ドラフト2巡目34位でキングス入団。6'4"のシューティングガード。スポットアップシュート、フローターなどの巧みなリム周りのフィニッシュ、ピックアンドロールからのパス捌き、オフボール・ポストのディフェンス、あたりが長所です。
23-24シーズンはあまりプレイタイムをもらえませんでした。30試合に出場しているものの、多くが勝敗の決した終盤でした。元々ガード多めのロスターでしたし、フォックス不在の時期にプレイタイムを伸ばしたのは上述のキオン・エリスでした。
Gリーグでは13試合、36.1分の出場で19.8点、FG 51.3%、スリー 37.5% 、7.7リバウンド、4.5アシスト、2.0スティール、0.8ブロックと好成績を収めており、ある程度の能力の高さは見せています。
しかし先日のサマーリーグでは試合によって出来に波があり、24-25シーズンは昨シーズンと同じように1軍とGリーグを行き来することになりそうです。しかし昨シーズンのエリスの様に、巡ってきたチャンスをものにしてくれると嬉しいです。
参考
Kings Herald記事:『シーズンレビュー、コルビー・ジョーンズ』
アイザック・ジョーンズ
彼を知ってたら一流のNBAファン、もとい一流のキングスファンでしょう。僕は最近知りました。今年のドラフト外入団のルーキー、6'8"でウイングスパン7'3"のフォワード。
運動能力と強さが持ち味で、力強いフィニッシュ、3-5番まで守れるディフェンスが長所。
数ヶ月前に行われたサマーリーグはほぼ見ていなかったのですが、アイザック・ジョーンズ中心にサッと見ました。YouTubeで大学時代ハイライトを見てもリム周りの得点シーンばかりでしたが、サマーリーグではスリーも打てる所が見られました。ツーウェイ契約の彼が今季どこまで出場機会を得るかは全くわかりませんが、このサイズとフィジカル、ディフェンス、今キングスに足りない部分を補ってくれるのではと期待が持てます。
余談ですがキングスにはメイソン・ジョーンズって選手もいるので、ジョーンズ多すぎです。ついでにブギー・エリスという選手も入ったので、エリスも2人います。
参考
Bleacher Report記事:『24-25シーズンにサプライズを起こすかもしれない、知る人ぞ知るルーキーたち』
カバー画像引用元:
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