
「自由になれる場所」
小さな男の子は、朝ドアを開けて、
目の前に広がる外が好きでした。

毎朝そこに、飛び出しました。
見えるところ、どこへでも行ってみたいし、
見上げるところはどこへでも上ってみたいので、そうしていました。
水の上でも、ほんとうに どこへでも自分で行けると、つゆほども疑わずに思っていました。
お母さんは、男の子の言葉が、少しだけ遅いことを心配していましたが、
男の子と出かけるのが大好きで、いつも、何時間も一緒に遊びました。
男の子は、ぐるぐる回るのも好きでした。
ある時、ずっとぐるぐるしていて、
近くで遊ぶ子たちから、あんまりいい感じじゃないことを言われることがありました。
男の子は、どうしたらいいのかわからなくなって、余計に駆け回ったりしました。
男の子はちょうどトイレにも行きたくなって、余計にどうしたらいいか、わからなくなりました。
だから、もっと駆け回りました。
すると近くで遊ぶ子はもっと何かを言っていました。
お母さんがすぐに抱き抱えて、トイレに連れて行きました。
トイレから出るとまた、お母さんは男の子のことを抱き締めて、
「もっとひろーいところで遊ぼう♪」と言い、「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と、
さっきよりももっと、ぎゅうと抱きしめました。
男の子はまた、ここが ドアの外だったことを思い出し、駆け出しました。
子供時代など忘れて、一生懸命働いている人も、
遠い昔に何かが苦手で、今は当たり前にそれができる人も、できない人も、みんな、 (私も)
癒やされればいい と思います。
読んでくださり、
ありがとうございます。
がんばっているあなた(私)へ
愛を込めて ♡ᵗʱᵃᵑᵏઽ🦋꒱·˚