KajaGooGooの10曲を選んでみた
80年代洋楽の記事が人気です。
2つ前にはWham!結成40周年を記念を取り上げましたか、今回は80年代洋楽で印象的だった、KajaGooGooの私的10曲を書きます。
KajaGooGooは1979年頃からロンドン近郊の地域で、当時は学生だったメンバーがバンド活動を開始し、81年になってヴォーカルの募集からLimahlが選ばれ参加します。バンド名もThe Handstandsでしたが、この編成になってKajaGooGooと名称を変更します。当時のメンバーは以下です。
Steve Askew(スティーヴ・アスキュー)ギター
Nick Beggs(ニック・ベッグス)ベース
Stuart Neale(スチュワート・ニール)キーボード
Jez Strode(ジェズ・ストロード)ドラム
Limahl/Christopher Hamill (クリストファー・ハミル、後のリマール)ヴォーカル
Limahlの知り合いからDuran DuranのSimon Le Bon、からの、Nick Rhodesへという流れで、KajaGooGooはEMIとの契約、Nick Rhodesのプロデュースというメジャーデビューの道に進みます。
それにしても、いくら知り合いのツテと言っても即メジャーレーベルという、「シンデレラボーイ(達)」ですが、デビュー曲で英国チャートのNo.1という快挙はなかなかできない偉業です。
これも曲がキャッチーな上に、Limahlのヴォーカルというか声が心地よく、演奏力が高く、曲調がテクノポップで、ダンサブルな上に、オシャレ。
A-HAや、Duran Duranなどが流行っていた、あの時代にぴったり。
そしてファッションも独特で、Duran Duranはフォーマルさを強調しスーツでのゴージャスなスタイルでしたが、KajaGooGooは80年代デザインの特徴でもあるカラフルなポップカジュアル、可愛い雰囲気で、どことなくDuran Duranの弟的な意味合いもあったのでしょうか。
日本でも英国での人気を受けて音楽雑誌やTVでもよく見るようになります。
特に日本では小柄なLimahlが非常にウケがよく、髪型と共に「可愛い、可愛い」と評判でした。
Limahlの存在は大きいですが、演奏力や楽曲がしっかりしていることはあまり当時は評価されていませんでした。
「Too Shy」は個人的にA-HAの「Take on Me」と同じくらい曲の評価があってもいいのではと思うのですが、残念ながらバンドが早い時期に内部でトラブルが起き、ヴォーカルのLimahlが脱退し、他のメンバーでも人気が高かった、Nick Beggs(B)がヴォーカルとなります。
Limahl、KajaGooGooと別れて活動をしますが、Limahlは映画『ネバーエンディング・ストーリー』のテーマ曲を歌い、「Too Shy」よりもヒットします。
KajaGooGooもしばらくはそれなりにチャートに登場しますが、やはりヴォーカルの弱さが、そもそもの課題であったこともあり、Limahlを上回ることは困難でした。Kajaとバンド名を変えるなど、試行錯誤しますが、Limahlの存在だけが大きくなってしまいます。
やはりNickの声は、Limahlの様な伸びや、しなやかさに欠け、表現力もありません。
とはいいつつも、Limahlからのギャランティー要求(50%)は、あまりに法外であり、それまでのバンドを自身のバックバンド的な扱いへというのも、ある程度のキャリアのあるヴォーカリストであるならまだしも、広告を見てオーディションに来たLimahlにそこまで仕切られるのもいかがなものかと。
もちろん、メンバー4人が従って、そのまま活動を続けていけば、そのままある程度の活躍もあったとは思います。
最終的にソロで活動していたLimahlは契約が切れると、特に目立った活躍もないままでしたが、KajaGooGooを解散した他の4人の中ではNick Beggsなどは、チャップマン・スティックと呼ばれる楽器の使い手としても評判となり、日本でも活躍し、最近はHoward Jonesとライブを行っているとのことです。
John Paul Jonesのソロツアーの際、Nick Beggsが参加し、日本に来た時は大騒ぎでした。「あれ、Nick Beggsじゃない!」的な。キルト衣装(スカート)とスティックだったのでかなり目立っていました。
では本編の10曲にいきましょう!
Too Shy
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