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鬼も笑うほど来年の展示の話をしよう!日本刀編
こんにちは🙈❤️筆者の すみれ です!
とうとう今年も12月に突入ましたね。。。寒い!
さて、美術が好きな方や美術展示によく行く方々はもう既に来年の展示情報のリサーチを始めているのではないでしょうか。
私ももちろん、来年の注目展示から少しコアな
展示まで見たいもの行きたい場所が山盛りです。
古くから来年の話をすると"鬼が笑う"なんて言いますが、今回は鬼がそれはもう大爆笑するほど来年の展示について話します!!!
長くなるのでジャンルを分けており、
今回は「日本刀」です。
他のジャンルも合わせて読んでね♡
みなさんの来年の”美術の予定”もぜひぜひコメントで教えて欲しいです🥹🫶
年明けから日本刀が”アツい”
さてさて、本格的に日本刀を見始めてから一年以上経った今でも私の刀剣熱は冷めることを知りません。
来年はかなり、かな〜〜〜〜〜〜〜〜り!!!!!
日本刀、アツいです。激アツ。
なんてたって年明け1月2日(木)からの東京国立博物館(通称・トーハク)では刀剣好きさんはお馴染みの
本館・13室で、国宝「小龍景光」の展示が始ります。行きます。(断言)
も〜〜〜〜〜ね!小龍景光会いたくて会いたくてですよ。。。個人的に2024年は何かとこの小龍景光と縁のある一年でした。京都で写しを見たり、
その数ヶ月後にはなんと写しを直に触らせていただける機会もありました。
(めちゃくちゃ最高だったよ…🥺)
元の持ち主の一人である楠木正成を御祭神とする
湊川神社にも行きました。10月には歌って踊る
とある本丸の彼にも会いに行きました….🤫🩵笑笑
なのであとは満を持して本物に会うだけです。
頑張るよ〜!!٩( 'ω' )و
そして1月21日(火)から始まるトーハクの特別展では
「旧嵯峨御所 大覚寺―百花繚乱 御所ゆかりの絵画―」と題し京都からたくさんの珠玉の一品が東京に来てくれます。その展示の大きな目玉の一つとして
薄緑・鬼切丸の2振りの同一ケース内展示が決定しました。
どちらも清和源氏に代々受け継がれ源氏の重宝とされる太刀で、薄緑を膝丸、鬼切丸を髭切とそれぞれの別名でも親しまれています。
兄弟刀と呼ばれる薄緑と鬼切丸ですが、
本来の所蔵場所がかたや大覚寺かたや北野天満宮と異なります。
そんな2振りが同じ展示ケースで見れるのはものすごいこと。
SNSも大いに盛り上がっています💘💘
私は薄緑も鬼切丸も過去に何度か見たことあるのですが、今回も見たい行きたいと思えるほど強い引力のある刀剣です。
(サムネイルは北野天満宮の鬼切丸です🤍)
京都の刀はやはり”つよい”
場所は変わりまして京都の刀剣展示予定ですが、
まず一言。
>>>ものすごい展示がひっそりやってる<<<
読んで字の通り、かなりレア度の高いこんな機会
そう多くはない展示がなぜかひっそり、
あまり宣伝もされず(?)京都国立博物館で行われます。
まず、こちらも年明け1月2日から特別展として
「特集展示 新時代の山城鍛冶―三品派と堀川派―」が行われます。
こちらはいわゆる新刀をメインに置き、新刀期の山城鍛治で台頭した三品派と堀川派の刀剣を数々を楽しめむことができます。
堀川派といえば五箇伝のうちの一つ「山城伝」を
語る際に欠かすことのできない大変有名な刀派のひとつです。
かの有名な山姥切国広もこの堀川派の刀工である堀川国広が山姥切長義を写したもので、国広随一の傑作です。
今回の展示刀剣リストの中に刀 銘 吉行(坂本龍馬所用)という1振りがいます。
これ、坂本龍馬がお好きな方はビビッと来たのでは…?
そうです坂本龍馬の愛刀・陸奥守吉行ですね!
この、、!この陸奥守もまた味わい深く噛めば噛むほどな刀剣なのですが坂本家の家宝として代々継承されていた陸奥守吉行は坂本龍馬が暗殺されるその瞬間も龍馬と共にあり、最期を見届けました。
諸説ありますが近江屋襲撃の際、刺客に額をざっくりと斬られた龍馬は朦朧とする中、この陸奥守の刀身を灯火にかざし「残念、残念」と言い亡くなったそう。私は陸奥守吉行を見るたびにこの話を思い出します。わずかな灯りにかざされた時この刀はどんな気持ちだったのだろう、と。
刀なのでもちろん”気持ち”なんてものは無いのですが、自分の持ち主が無惨にも斬られ、その傷跡を確認するかのように刀身を見る瞬間に
なぜでしょう、意識を強く通わせてしまいます。
会えるのが今から楽しみです☺︎
さて、冒頭で言った「ものすごい展示」とは
何なんだというところなのですが。
話は少し遡りまして今年の10月頃でしょうか、
(もう少し前かも)所在不明だった国指定文化財の刀剣3振が発見され、その寄贈・寄託先に京都国立博物館が選ばれました。
それを記念し来年1月2日(木)~ 3月23日(日)の期間中、3回に分けそれぞれ3振が展示されます。
所在不明刀剣が発見される時点で感動と期待が溢れるのですが、、、、
が!!!!!!!!!!!!!
ですが!!!!!!!!!!!!!!(大声)
なぜか、正直そんなに話題に上がってない……なんで…………(小声)
もちろん、刀剣好きさんや情報に敏感な方など知っている人もいらっしゃいます。
けれど京博公式Xでもそこまでクローズアップしておらず、他の注目展示に埋もれてしまっている感が、、、笑
個人的には超超超〜〜〜!激アツ展示なのに!!え〜〜〜〜〜〜〜😫💦←
だってだって!3振ともレアな刀剣で半世紀近く一般公開されていないなんてもう心が躍るじゃないですか。なのに山城鍛治の特別展のおまけ的な
「一応だけどこっちもやってるよー」くらいな感じなのが笑笑笑
その”知る人ぞ知る”なスタイルがこの展示の魅力ですかね🤣❤️
それでもこのような展示はやはり刀剣好きにとっては見逃せないので積極的に開催してくれることに頭が上がりません。
ふたつの山姥切、燦然と”きらめく”
東京・京都と楽しみな展示を紹介してきましたが、正直現段階で開催が決定している刀剣関連の展示で一番激アツなのはやはり「伯仲燦然」なのではないでしょうか。先ほど、山城鍛治の説明で少し出てきた山姥切というワード。日本刀の世界でこの言葉聞くと多くの人はある2振を思い出すことでしょう。
山姥切長義と山姥切国広です。
山姥を斬った逸話がある山姥切長義は
長船長義(おさふねながよし)により作られた打刀で、長義は正宗十哲にも数えられる優れた刀工です。
その山姥切長義を足利城主だった長尾顕長の依頼を受けた堀川国広が写しを作刀しました。
それが、山姥切国広になります。
(”山姥切”の号が本歌である長義作に元々付与されていたかは様々な見解がありますが、本稿では国広作との対比のため山姥切長義と表記します。)
長義・国広双方の出来はどちらも素晴らしく、
しばしば「伯仲の出来」と表現されるのを目にします。
現在、長義は愛知県の徳川美術館に、
国広は栃木県の足利市民文化財団に
それぞれ所蔵されており普段は一緒に鑑賞することはできません。
ですが今回その二つの所蔵先がタッグを組み、
伯仲燦然と題し本歌 山姥切長義 写し 山姥切国広 の2振が満を持して相対します!これはもうもうもう大変レアな展示なので注目度も高く、私も日々続報を楽しみにしています🌟🌟
期間は以下になります。
2025年2月8日(土)~3月23日(日)の期間を
足利市立美術館
2025年6月14日(土)〜7月27日(日)の期間を
徳川美術館
(徳川美術館 ”時をかける名刀”展期間内の開催
こちらは9月7日まで!)
山姥切はもちろん楽しみで積極的に参加したいのですが、個人的には徳川美術館で開催予定の
「時をかける名刀展」の展示品である津田遠江長光
(つだとおとうみながみつ)がめちゃくちゃ見たくて…
私だけ長光お目当てでついでに山姥切見にいく人になってしまうかも笑笑 (山姥切も楽しみだよ!笑)
そのくらい長光好きなんですよ…!
長光の話すると止まらなくなっちゃう……🥹←
あの美しさはもう魔性ですよね。ずっと見てしまう中毒性といいますかぐっと引き込まれる雰囲気を纏い、いっそ恐ろしさを感じてしまう程端正で、
鎌倉期を然りと表す反りと身幅は見ると安心します。よく詰んだ小板目の肌はも〜〜めっちゃ綺麗。美肌。長光の息子・景光の作刀にもよく活きていているのがわかります。
展示の公式HPの画像もパッと一目みただけで
「長光だ!!」とわかります。
津田遠江長光と双璧をなす大般若長光(東京国立博物館蔵)もお気に入りで、元気出したい時にこの2振の画像をよく見ます←
めっちゃ元気でるよ。(՞ o̴̶̷̤ ̫ o̴̶̷̤՞)♪♡♡
足利市での観覧抽選の応募はもう始まっているらしく、注目度の高さが伺えますね!気になる方は公式SNSの情報を細かくチェックするのを忘れずに!!
刀剣乱舞コラボが開催されるので、
審神者の皆様もぜひちょぎとまんばちゃんに
会いに行きましょー♡♡♡♡♡
他にも来年も様々な刀剣展示が盛りだくさんです!
私としては山鳥毛に来年も会いたいな〜の気持ちがいっぱい♡郷義弘作などもたくさん見たいです。
もちろん光忠も♡
引き続きできるだけ多くの日本刀を見るのはもちろんのこと、”鑑賞の質”をあげてみたいなとかも考えています。見る目を養うというか。
もっと繊細で技術的な審美眼を鍛えたいです😉🙌
ではまた❄︎