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爆発する芸術、初体験

タイトルに悩んでしまった。

さて、人生で初めて「太陽の塔」にのぼってきた。朝イチの回で先頭に並び、先頭で入場して誰もいない展示室を楽しむという贅沢を尽くしてきた。

太陽の塔というものがどんな見た目をしているのか知っていたし、設計した岡本太郎氏の書籍も読んだことがあるし、大阪万博が何年に行われたとかも知っていた。知識とイメージは脳の中にいくらでもあって、だからこ初めて見る太陽の塔の中身は衝撃的だったのかもしれない。

初めの展示室に入って、すぐに世界に飲み込まれたような感覚がした。展示がイメージしていたよりもずっと壮大だったから、作品一つ一つにどきどきした。音楽と照明と作品と、吹き抜けの階段を昇っていく感覚と、色々と合わさって異世界みたいでわくわくした。

「いのち」とか「生命」とか、そういったものが「太陽の塔」という作品全体のテーマとしてあるらしい。そういった名前のついた作品が多かった。

目に見えている作品たちの造形が、私の中の「いのち」や「生命」の見た目とはあまりにかけ離れていて、だからそこは確かに私の世界とは違う異世界だった。

岡本太郎氏には世界はどう見えていたんだろう。そう、階段をのぼりながら考えていた。

「いのち」の持つエネルギーの、つよさやうつくしさを、あんな風に。
描き出せる人の目には、この世界はどんな風に映っていたんだろう。

私はまだまだ知らないことだらけだ。
そう再確認出来た日だった。


展示室を抜けたあと、ミュージアムショップで「人生 即 芸術」と書かれたクリアファイルと、「坐ることを拒否する椅子」というデザインのクリアファイルセットを買った。満足!

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