初めましてパンロマンティック

記事を投稿したあとにそれと近しい内容の記事をオススメしてくれるのはnoteの良いところ。いつだったかその日の記事を載せたあとにサジェストされた記事のなかで、気になるタイトルのものがあった。

ジェンダーについて考えることは多い。いやこの場合はセクシュアリティと言った方が正しいのだろうか?一昨日か一昨昨日かに私が恋愛できないことを記事に書いたが、私は私の、ひろく「性」と呼ばれるものについてよく分かっていないのだ。

そんな中で、その気になる記事の中で興味深いサイトが紹介されていた。「anone,」という可愛らしい雰囲気のサイト。トップページを開くと、「セクシュアリティ分析anone,にようこそ」という言葉に迎えられる。

このサイトでは66個の質問に答えることで4つのカテゴリーごとに回答者の「性」を分析し、その人の「最も近いセクシュアリティ」を診断してくれる。医学的に基づいたものではないようだが、「こころの性」「恋愛的指向」「性的指向」「表現したい性」の4つのカテゴリーごとに細かく分析してくれるから、診断結果はなかなか読み応えがあったし納得感もあった。

私の各カテゴリーの診断結果が何であったかは今回は置いておいて、私がいちばんの収穫であったと思うのは「恋愛的指向」と「性的指向」は分けて考えることが出来ると学べたこと。私は今まで「恋人」とは究極的にはsexの相手だと考えてきた節があった。誰かに対して恋人になれるかどうかを判断することは即ちその人とsexができるかどうかを考えることだった。誰かに対して「この人とシたい」なんて考えたことも無かったから、「恋愛したい」という考えにも至らなかったわけだ。なるほど、納得。

その上で私の恋愛的指向は「パンロマンティック」と言うものだった。ちなみに初めて聞く言葉だったので解説を何度も読み込んだ。すごく簡単に言えば、「恋をするのに性別はいらない」タイプのことらしい。異性とか同性とかそれ以外とか、そんなもの気にせずに誰とでも恋に落ちることができるのが、わたし。言われてみれば確かに、という感じ。

私が人に対して「かわいい」「カッコイイ」「手を繋ぎたい」「一緒にいたい」と思うとき、相手の性別は意識しない。駅ですれ違った女の子に対して「あ、めっちゃ可愛い。タイプ。」と思うこともあるし、同期生の男の子に対して「もっと話したいなぁ」と思うこともあるし、「この人好き!」って思えたら誰とでも手が繋げるしハグもできる。性的指向抜きでプラトニックな感情だけで良いならどんな性別を持った人に対してもそんな感情を抱ける自信がある。(というか、それは全人類がそうだと思っていたので正直びっくり……)

「恋愛したい相手」と「性的欲求を満たしたい相手」は違っていい、違うこともあるとanone,は教えてくれた。それだけで私の気持ちは随分楽になった。ただ一緒に過ごしたい相手を「恋愛したい相手」として選んでいい。もちろん、相手に私の性について知ってもらってきちんと対話する必要はあるけれど。

そんな訳で、長くモヤのかかっていた私の「好き」に名前をもらうことができて、私はとても嬉しい。これでまた少し生きやすくなった。
初めましてパンロマンティック。
これからどうぞよろしくね。



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