みんなでつくる冬アルバム<イギリスのクリスマス風景>
イギリスの気候を説明する時に私はよく、「日本よりひと月季節が早い」と言います。具体的に言うと、日本で最も寒い月は2月ですがイギリスでは1月で、2月にはもう早くも花のつぼみが芽を出し始め、春の訪れを感じさせます。
今年は暖冬なのか11月はあまり寒くなかったのですが、12月に入った途端ガラッと空気が変わり、庭の芝生や木々には一夜で霜が降り、朝カーテンを開けるとちょっとした銀世界が広がっていました。
ところがその後しばらくすると雨が多く湿気があるせいか、また気温が上がり、ここ1、2週間は暖かな日が続いています。時はクリスマス・シーズン真っ只中。イギリスには犬も歩けば教会に当たる、というほど教会が多く、各地趣向を凝らしたクリスマス・フェアを開催しています。そこで、昼間のクリスマス気分を味わうため、近所の教会に出かけました。
まずは定番のクリスマス・ツリーの鑑賞を。ツリーのコンテストをしている教会もありましたが、地元の子供たちによるクリスマス・キャロルは共通した催しもの。
厳かな雰囲気にひたった後に外に出ると、この時期もう外は真っ暗に。住宅街ではクリスマス・ライトで飾りたてている家が多く、地域によってはとり分け派手に演出し、その一帯がちょっとした見所スポットとなっている場所もあります。
こういったイルミネーションに、特別力を入れているお宅では観に来てもらった人から寄付を募り、そのお金で特定の慈善団体を支援する、チャリティ活動をしていることが多いです。
イギリス全土で行われている、こうした様子を取材した「BRITAIN'S CRAZIEST CHRISTMAS LIGHTS」という番組も先週末、民放テレビの5チャンネルでやっていました。
以上、イギリス郊外型クリスマスの様子を写真でご紹介しました。ロンドン都心部では、タイトル写真のような華やかな雰囲気が満ちています。こちらはピカデリー・サーカスから始まるリージェント・ストリートの様子です。