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【note版】海外でマゴつきやすい、現金支払い時に役立つイギリスのお金事情

※こちらは他媒体に掲載中の記事から転載(自著)した、過去のものです。noteには私の個人的な記録として一部割愛、再編集したものをお届けします。フルバージョンの原文はこちらをご参照ください(2021年1月6日執筆分)。

2021年1月5日より、ローカルではなく「ナショナル」ロックダウンという、昨年2020年の春以来2度目の大がかりな都市封鎖となったイギリス。昨年11月のローカル・ロックダウンではまぬがれた、各種学校など教育機関の閉鎖も今回は実施され、テレビや新聞、ラジオといったメディアからも緊迫した様子が伝わってきます。こんなときなので、今回はおでかけ情報ではなくコロナ収束後に役立つ、イギリスの通貨情報についてまとめたいと思います。

イギリスに暮らし始めて困ったことのひとつに、「小銭の区別がつかない」ということがありました。クレジットカードや電子マネーでの支払いにすっかり慣れた近年では、そもそも現金を使う機会が少なく、すべてのコインの見分けがつくまでかなりのときを要しました。

現金が必要な状況としては、青果や花などが売られている青空市場や観光客の多い骨董市、洋服など様々なものが売られているマーケット、地域の祭り(関連記事)、フェアなどが挙げられます(カード払い可の店も有)。また、スーパーでごく少額の買い物をする際にも、カードではさすがに気が引けるので現金で買うことがあります。飲食店でも、個人経営の場合はカードを断られる場合があり、やはり現金はいくらか用意しておくと安心です。

イギリス通貨の単位と為替レート

イギリスの通貨単位はpound ポンド(£)で補助通貨がpence ペンス(p)です。別のマガジンでそれぞれの俗称について詳しく書いているので、よろしければこちらをご覧ください。

硬貨の種類

イギリスの硬貨はRoyal Mint(ロイヤル・ミント)が製造、発行しています。2ポンド硬貨が1番重みがありサイズも大きいですが、2000円札と似たような存在で少し使いづらいです。

硬貨で常に財布に入れておきたいのは、断然1ポンド。スーパーのカートはこの1ポンドを入れないと利用できない店が多く、空港のカートや駐車料金を払う機械などにも使われます。サイズ、厚み、外側がゴールドで囲まれたデザインといい、最も覚えやすい硬貨と言えるでしょう。

50ペンスは軽くて大きいので、1ポンド以下の硬貨ではわかりやすく、単位としても使いやすいです。

ここからが難易度が高まってくる通貨で、20ペンスは小ぶりではありますがしっかりとした厚みがあり、裏の Twenty Pence という文字もまだハッキリと読みやすいです。

ところが以下10ペンス、5ペンス、1ペニーとなるとそれぞれ色、形とすべて異なるのですが、5ペンスが異様に小さく、1ペニーよりもさらに小型なのでまぎらわしいです。これらの通貨になると裏面の文字もよく見えず、支払い時に後ろに人がいたりすると焦ってパニックになることもしばしば。市場でも、全然足りていない額を手渡して「は?」とあきれられることも当初はよくありました。

紙幣の種類

イギリスの紙幣は貨幣と異なり、イングランド銀行(Bank of England)が発行しています。どの紙幣も表に女王の写真、裏面にはイギリスの著名人の写真があります。日本にはありませんが他国では見かけることもある、プラスチックのような「ポリマー」素材が使われています。

50ポンド紙幣が最高額ですが、3年以上滞在してもこれまで一度もお目にかかったことがありません。ATMで現金を引き出す際も20ポンドや10ポンド紙幣がバラバラに混じっていたり、10ポンドだけといった同額紙幣のみばかりで、50ポンド紙幣で出てくることは普段まずありません(筆者の体験から)。

よって、実生活においては20ポンド札が実質的な最高額紙幣となる場合が多いように思います(2020年の2月より新20ポンド札が流通開始)。それ以上ですとクレジット・カードを使いたくなってしまうので、お札は10ポンド、5ポンドをできれば多く持ちたいものです。

旧バージョンのお金は使えない?

「古い硬貨や紙幣はしばらくしたら使えなくなる」という記述をインターネット上でよく見かけますが、今回自分の財布を調べてみると20ペンスも1ペニーもそれぞれ同じ通貨でデザインが違うものがありました。女王が若い姿のものは明らかに以前のコインと思われますが、今でも普通に使えています。

これまで受け取りを拒否されたお金はないですが、基本的には新貨幣が登場した場合、旧貨幣は半年や1年ほどすると使えなくなるようです。イングランド銀行のウェブサイトでは現時点で、「今はまだ手持ちの£20札(つまりポリマー製でない紙製)を使えます」と記載されています。旧紙幣が使えなくなるときは、6ヵ月前より通達があるとのことです。

そのほか、交換期限が過ぎたものは郵便局や近場の銀行で交換可、あるいはイングランド銀行まで郵送を、などといった詳細も載っているので、手持ちのイギリス通貨をお持ちで気になる方は以下のウェブサイトを参照してみてください。

◼️Bank of England
・URL:https://www.bankofengland.co.uk/banknotes/exchanging-old-banknotes


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パーリーメイ | Purleymay
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