君たちはどう生きるか観てきた
Twitterで直にネタバレ投下するの憚られるので、ここで書き殴ります。考察でも何でもないただの感想です。
終わった直後の感想
「鳥怖い」「キムタクどこにいたん?」
ストーリーの流れに沿って脳内を垂れ流してきます!
初っ端から母親が亡くなる。最初、空襲かと思ったけど火事だった。つらい。
一回わざわざ着替えに戻る主人公に育ちの良さを感じるー火事の中をかけてく表現すごいねー!眞人くんのぐちゃぐちゃの感情を追体験してるみたいで、酔いそうになった!
亡くなる1年後に再婚。継母(叔母)妊娠中。…妊娠中??
父親!おい!
眞人くんの手を無理矢理取ってお腹に当てる描写になんとも言えない嫌悪感。ナツコさんの動作がすごくわざとらしく思たけど、これも主人公の心情にリンクした表現だったのかなー
母親を亡くした傷がまだ癒えていない眞人くん(そりゃそうだ)。住み慣れた東京を離れ、見知らぬ地へ。父とラブラブな叔母。お腹には赤ちゃん。馴染みのない土地、相容れない同級生。疎外感をひしひしと感じる…つらい。
眞人くん大人しい良い子系かと思いきや全然大人しくない。火力高め。尖った刃を隠し持つ系男子。小学生(に見える)の精神状態と思うと痛ましい…。
ところで血の量やばすぎだね!千尋とかソフィーの涙のでかさに匹敵するね!
おばあちゃんズは妖怪みたいだね…初見の気持ち悪さは、やっぱり眞人くんの感情を追体験させられたのかなあ。最初は気味が悪かったけど、だんだん可愛く見えてく不思議。ふとした時に老成した言動とるギャップがやばい。好き。
今回のマスコットキャラはおばあちゃんズか?と思ったら終盤もっと可愛いの出てきた。ぷくー!
VSアオサギ。ナツコさんの弓射る姿かっこいいー!ジブリに出てくるかっこいい女性好き。
眞人くん運動神経いいな…器用だし。ジブリの物づくりシーンとか、料理のシーンとか、大好きだから今回も見れて嬉しい。
夢か現かわからない不思議さ。不気味さ。覚醒値の境界が曖昧になるようなグラグラした感覚。精神世界へのリープみたいな表現きたねきたねー大好きだよー!
森の中に消えていく女性。いつも身なりを整えてるナツコさんが下着姿で髪も結わずにフラフラと森へ入っていく不気味さ。だんだん現実シーンからあわいの世界へ入っていく感じ。うきうきドキドキ。
巻き込まれたおばあちゃんガンバレ。でも一番背筋がシャンと伸びてるおばあちゃんで良かった。機動力大事。
「罠ですよう」「わかってる」眞人くんのその勇敢さはどこから来たのかしら!しっかりしすぎじゃないかしら!かっこいいぞ!!
お母さんが溶けてくのを見るのはつらい…つらいね…アオサギめええええ
さらなる不思議の世界へ
あれよあれよという間に完全なる異世界へ。いいぞいいぞー!
眞人くんの適応力すごいな!なにも動じない!慌てない!胆力すごい!
この静かでどっしりした所作がねー高貴さが漂ってきて好きなんだよなー。ナツコさんもヒミ様もね、どっしりしてるよね。
鳥こわい。
またカッコイイ女性が登場!名前忘れた!キリコさんであってる?
ところであのお墓の主はなんなのかしら?ママのお墓か?と思ってたけど違った。なんなのかなー。
「この海には死んでるものの方が多い(うろ覚え)」。ふむ。死んでる。生まれる前。魂が帰る場所。みたいな感じ?
そうか、この世界で『人間』は外から来た人だけか。
「真の人」「死の匂いがプンプンする」…自分を守るよりも誠を貫く。危険を顧みず飛び込んでいってしまう。そういう眞人くんの気質を言っただけかな?瀕死になるフラグかと思ってドキドキしてしまった。
船を漕ぐ人々を見た眞人くん。「あれは誰?」「買い出しに来たのさ」は、果たして眞人くんが求めていた答えだったのかな?私は「違うそこじゃない」って思ったよ??ツッコミ不在!
わらわらかわええ。
名前うろ覚えなんだけど、『わらわら』であってるかな?「なんて安直でわかりやすくて愛しいネーミング!」って思ったのに、映画館から出たら忘れてしまった。このまま『わらわら』って書きます。
ふわふわしてるかと思いきや、風船みたいにつやつやプクーってしてる。かわええ。
「殺生は私の役目」も意味深。「わらわらの世話」もお姉さんの役目らしい。外から来たお世話役?キリコさんもいなくなってた時期があったのかな?
眞人くん。わらわらが乗ってきてニコッとしたのも良かったけど、魚さばく時に初めて「ぎょっ」とした!今まで何でもそつなくこなしてた男子の素の顔!好き!がんばれ!(はらわた攻撃にあって撃沈したのも良い)
ヒミのチカラの表現が花火なの、いいねー綺麗ねー。
ペリカン(だっけ?)だけを殺すのではなく、わらわらも燃やしてしまう力。少数の犠牲で多数を救うっていう。ご都合主義じゃない、自然に逆らわない残酷さが駿監督…っていう感じ。
わらわらは空に昇って生まれる。最近は飛べなかった。ペリカン一族はわらわらを食うためにこの地獄に送り込まれた。この海の世界を作ったのは。この辺後でゆっくり考えたい。
ペリカンを埋葬する眞人くん。心根が優しい。正しい。
アオサギとの脅しあいがだんだん子どものじゃれあいみたいになっていくのが可愛いー。すぐに謝っちゃう眞人くん可愛いー(でもあんまり悪いと思ってなさそう)
鳥こわい。
相対的にアオサギがどんどん可愛く見えてくる。
ヒミも(時間の流れが外と同じなら)1年くらいしかこの世界にいないはずなのに、順応しすぎじゃない?なんなの?血筋なの?
ナツコさんの産屋。そこへ入っていく重大な禁忌。これはなんの表現だったのかなーわかんないなー。
「あんたなんか大嫌い!」からの「お母さん!」はとてもよかった。壁が取り払われた。本来の眞人くんの柔らかさが出てきたみたいで泣いた。
ナツコさん妊婦さんなんだから無理しないで…。
目が覚めた時に包丁研いでる鳥が目の前にいた時の眞人くんの表情、よかったな。心底嫌そうな顔してたな。
眞人くんが全然焦りを顔に出さない分、アオサギの感情表現の豊かさが面白い。アオサギなのに。あれでもあの中身はなんなんだろ?
鳥の王様は紳士だったねー。駿監督の描く「最高権力者」はいつも気品に溢れていてスマートでいようとしている。内側の感情の波を表に出さないように振る舞っている。監督にとって「王」っていうのがそういうものなのかな?
積木の話。これまた難解なメタファーが。悪意に触れていない積木。三日に一度積み、理想の世界を作る。
眞人くんは悪意に触れた傷(過去)があるからそれには触る資格がない。
後継者を求めながらも、「眞人は帰してやらないと」とほほ笑むおじいちゃん。「ひどい世界(表現忘れた)に戻るのか」と言ったおじいちゃん。頷いた眞人くん。積木を壊した王様(なんで積んだん??)。
あの世界の崩壊は、何を意味しているのかな?
みんな無事に戻ってこれてよかったー!
鳥さんたちはなぜみんな糞をまき散らしていくんだい?怖くてちびっちゃったっていうことかい?
戦争が始まって3年後に母が死に、その1年後に継母のもとへ引っ越し、戦争が終わって2年後に東京へ戻る。
弟は無事に生まれて、おそらく家族仲はよくて。
眞人くんはこれから「どう生きていくのか」。何も語られないまま、さらりと幕を閉じた。
とても濃ゆい140分だった。駿監督、スタッフの皆さん、映画を作ってくださってありがとうございました。