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SEKAI NO OWARIとの出会い(2014年10月)
セカオワと私が出会ったのは2014年の秋のこと。
小学校の音楽会が近づいていた10月下旬、
小6のわが子から
「隣のクラスが演奏するRPGって曲、聞いてみたい」
とせがまれました。
セカオワという名前は新聞広告や吊革広告の週刊誌の見出しで見た覚えがある程度で、デスメタルかパンク系のバンドなのかと(笑)。
子どもと一緒にyoutube見たらポップでキュートな四人組、
「RPG」を「へーこんな感じなんだ」と思いながら見ました。
次に確か「スノーマジックファンタジー」のMVが自動再生されて、
それが昔見てた「モンティパイソン」オープニングみたいなシュールな映像、メンバーの衣装も背景CGも音楽も、好みな世界観、ワクワクドキドキ、
「おっ!?」
と食い入るように見たのを覚えています。
次に再生された「炎と森のカーニバル」はワンカットで四人が森の中を歩いていく映像と壮大な音楽とファンタジー風に作りこまれた美術に引き込まれ、自分もその森の中を歩いているような、夢の中のような、絵本の世界のような。
それまでの約15年間くらい結婚子育てで最新の音楽聴いてなかったから、今時はこんなバンドがあるのか~と感心して、
気づけばRPGを口ずさみ、MVを何度も見るようになって、ネットでいろいろ調べ、気になって気になって仕方がなくなってきたのです。
世界の終わりという奇妙な名前の由来、
「世界の終わりからまた始めよう」
人生の挫折を味わった深瀬だからこそ言えるポジティブな意味、
それは私の好きな死と再生のインド神話のようだなとその時とても強く印象に残りました。
「天使と悪魔」をMVで聴いた瞬間には、哲学的な歌詞に雷打たれた衝撃を受けました。
ほかにも「虹色の戦争」「ファンタジー」「スターライトパレード」「幻の命」「INORI」
AP Bank Fesのライブ映像「青い太陽」…etc.
いろんなタイプの曲があってそれぞれ個性的で歌詞も哲学的。聴く曲どれもすっと耳に心に入ってくる。
もっと知りたくなってゲオで当時リリースされていた初期のアルバム、EARTHとEntertainmentを借りてみたら
多彩で魅力的な曲がたくさん。
どの曲も哲学的だったり俯瞰的な視点だったり、死生観の色濃い内容で、この深瀬という人は預言者なんじゃ。
深瀬の病気のこと、挫折、バンドの成り立ち、深瀬を中心とした彩織ちゃん、ナカジン、DJ LOVEさんメンバーの関係性にも感動して、
「この人たちを応援したい!!」
そんな風に思ったバンドは初めて。
だけどそんな自分の気持ちに最初戸惑ってました。
良い年してこんな若いバンドのファンに…?まさか? なんて、しばらく気持ちを抑えてたっけ。自分はのめり込むと周りが見えなくなるタイプなのを知っているから、ハマったらマズイ、という本能的な恐怖。
でも本当に無駄な時間だったなあ。早く素直になればよかった。
子どもが見たがってるから~とか、子どもが聴くから~とか、子どもを出汁にして音楽番組録画したりCD借りてきてたのに、結局子どもは誰一人セカオワにはまりませんでした(笑)
子どもは今でも私と最初にRPGを見たときのことを覚えてるんだって。母親がすっかりセカオワにのめり込んで音楽番組を正座して見るようになった姿を子どもはどう思っていたんだろう(苦笑)
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