【体験記】鼻中隔湾曲症の手術~入院~退院
2021年12月に地元の大きな病院で鼻中隔湾曲症の手術を受け、無事退院してきました!
正直、診断を受けてから手術を受けるかどうかとても迷いましたが、今後の人生のQOLを考えて、行う決断をした次第です。
私は、小学生くらいから今までアレルギー性鼻炎や鼻づまりにずっと悩んできたのですが、その根本原因が鼻の骨が人よりも右に曲がっていることだとは知ったのは最近です。
たしかに、左よりも右の鼻の通りが悪いという自覚はなんとなくありました。
実際に手術を決めてからは、入院や全身麻酔という初めてのことがたくさんあって、その不安と手術後に鼻がどれくらいよくなるのかというわくわくを抱えながら過ごす日々でした。
鼻中隔湾曲症の手術をうけようか迷っている人、勇気の出ない人の参考になればいいなと思っています。
では、この3本立てでいきます。
術後の経過
手術の効果
手術をのり切るための抑えどころ
鼻中隔湾曲症の手術から退院までの流れ
ここでは、私が行った手術から退院までの流れを簡単に説明します。
この手術は日帰りのものもありますが、私の場合は10日間入院して行いました。
手術前日に入院をし、入院2日目に手術を行いました。
その後、3~7日間入院がつづいたのちに8日目で退院しました。
手術前日 入院
↓
手術当日
↓
3日目~7日目
↓
8日目 退院
こんな流れです。
手術の内容
ちなみに私が診断された病名は2つ
鼻中隔湾曲症(右)
肥厚性鼻炎(両方)
鼻中隔湾曲症→鼻の骨を削る
手術名:内視鏡下鼻中隔手術
肥厚性鼻炎→腫れた鼻の粘膜を切除する
手術名:内視鏡下鼻腔手術(下鼻甲介手術)
手術の方は、「気づいたら気を失っていて、気づいたら終わっていた」そんな感覚です。
手術室がドラマとかで見るような本物のやつで、「あぁ、本当に手術するんだ….」と思い、かなり緊張したのを覚えています。
実際の手術は、鼻の粘膜を剥離してから軟骨を削り取るような感じで、2時間ほどで終わりました。
術後の経過
初日~1日目
ここから術後の地獄の期間の始まりです。
この手術は術後がもっともつらい、苦しいと言われていることをあらかじめ知っていたので、とても恐怖でした。
実際に、手術を終えてから入院1日目が一番つらかったと思います。
手術後はかなり苦しかったです。なぜなら
意識が朦朧
口呼吸しかできない
38°の熱で汗びっしょり
口と喉がかぴかぴ
手術によって出た血が喉から肺に行ってしまって呼吸しづらい
手術が13時からで朝9時から断水することになっていたので、喉がからからの状態で術後2時間は何も飲めないという状況も相まって、とてもつらかったのを覚えています。
ちなみにこのときは、目覚める前にすでにガーゼを鼻に詰められていたので、口呼吸しかできていません。
そんな状態でご飯も食べれず、夜を迎え、全然眠れませんでした。
手術後の口呼吸しかできない期間は地獄と聞いていて、もう不安しかありませんでしたが、手術当日は酸素マスクがついていたので、口呼吸だけでも少し安心できました。
手術当日は全く寝られませんでしたが、1日目は多少寝ることができました。でも、口呼吸しかできず口が雑巾のようにカピカピになってしまうため、1~2時間寝ては起きてという睡眠しかできませんでした。
口が渇きすぎてその痛みで起きます、、(笑)
後にも先にも、この術後~1日目までが一番つらかったですね。
この期間は、少し携帯いじるくらいで何もできませんでした。
2日目~3日目
術後2日目は、結論から言うと、初日・1日目よりも総じてラクに感じました。
口呼吸は、気づかないうちに慣れていて、ラクになっていて、
人間って環境に適応できる生物なんだなってことを実感しました(笑)
口呼吸はこのまま日を追うごとに慣れていきます。
4日目~5日目
4日目・5日目は、口呼吸にも結構慣れて、体的にもだいぶラクになり、本を読む余裕もでてきました。
6日目以降
ついに、鼻のガーゼを抜く日です。
事前にこの鼻のガーゼを抜くときが一番痛いと聞いていたので、抜く前はとてもとても不安でした。
結論からいうと、ガーゼを抜くときは、想像より痛みはありませんでした。
というのも、ガーゼを抜く前に痛み止めを飲んでいたからだと思います。
それでも多少は痛いけれど、激痛とまでは感じませんでした。このとき、痛み止めにどれほど感謝したことか…..
実際に抜くと血で染まったドス黒いガーゼが量鼻から3本ほどでてきてゾッとしました。
抜いた後に、鼻の粘膜を切開したところから大量に血がでてきてしまいましたが、この日はなんなく終えました。
ガーゼを抜き終えて、鼻で呼吸できるってすばらしいなという感動で包まれました。
そして、8日目に無事退院することができました。
手術した後の効果
手術を終えて2週間経ったいま感じている手術の効果は以下です。
鼻の通りが以前よりもよくなった
鼻声が収まった
鼻通りは以前と比べて良くなったと実感しています。ただ、かさぶたができているため、少し詰まっている部分もありますが、おおむね良好です。
かさぶたが取れたら、これからさらに良くなっていくと思います。
また、中学生くらいから悩んでいた鼻声もすっかり治りました。話すときに声が鼻にかかりぼやけるような感じで、話してても聞き返されることが昔から多かったですが、それが改善されました。
人と話してても「聞き取りやすくなった」と言われるようになり、手術してよかったと心底思えました。
鼻中隔湾曲症手術の抑えどころ
今回、手術を乗り越えて感じた鼻中隔湾曲症手術をのりきるためのポイントを解説しようと思います。
手術をしようか迷っている人の参考になればうれしいです。
手術直後~1日目
抑えどころ1つ目は、手術を終えてから術後1日目までです。
術後は意識朦朧で微熱も発生するので、つらいと思います。手術を終えてから、痛み止めがないと寝られないくらい痛いです。
まるで、先のとがった槍を回転させながら突かれてるような痛みです
私の場合は、看護師に言えばすぐ痛み止めをもってきてもらえたので、助かりました。
また、口呼吸で一番つらいのが、この初日~術後1日目でした。口呼吸は、日を追うごとにラクになっていくので、この期間を乗り越えればこっちのもんです。
2.ガーゼを抜く瞬間
抑えどころ2つ目は、ガーゼを抜く瞬間です。
初日~1日目を終えて、次のガーゼを抜く瞬間を乗り越えれば、なにも怖いものはありません。
正直、このガーゼ抜きは、「地獄のような痛さ」「気絶する人もいる」と聞いていたため、めちゃくちゃビビッていました。
そこで、痛み止めで痛みを少しでも和らげようと考えました。
そのおかげで激痛と感じるまで、痛むことはありませんでした。
ただそれでも、多少は痛かったので、痛み止めを飲んでなかったらどうなっていたんだろう?とゾッとします。
このガーゼ抜きを乗り越えれば、もう怖いものなしです。
ガーゼ抜きが怖いという方は、鼻中隔湾曲症手術の名医と呼ばれるような人のもとでやってもいいかもしれません。たとえ場所が少し遠くても。
ガーゼは病院によって、スポンジのところ、鼻で解けるタイプのものなど病院によって進化しているところもあるので、場所が遠くても鼻中隔湾曲症手術の名医がいる病院で受けるという選択肢は、ありだと思います。
まとめ
鼻中隔湾曲症手術は、ネットにあまり体験した人の記事が少ないと感じて、これから手術を受けようか迷っている人の参考になればいいなと思い、体験記を記しました。
手術を受けるのは怖いと思いますが、抑えどころを乗り切れれば、大丈夫です。確実に人生のQOLが上がります。
病院食は初めの方はおいしい!って思ったけど、最後の方はもういい!ラーメン食べたいという気持ちが抑えきれず、退院後に大好きなラーメンを食べに行っちゃいました
![](https://assets.st-note.com/img/1640683100564-KBS31M5dvr.png?width=1200)
これから同じ手術を受けようか迷っている人の参考になれば幸いです。