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オタク世界から隔絶されていたオタクがTwitterと出会って人生変わった話

オタクながらもオタク世界から遠い所で暮らしていた私が、Twitterと出会って今に至るまでのお話。

【アンチSNSこじらせキッズ時代】

私は小学生からの年季の入ったオタクだが、オタク御用達ツール「Twitter」を使い始めたのはここ数年という(恐らく)珍しく部類である。

「SNSに時間を使うとか無駄でしょ笑」

日本の受験戦争の荒波に揉まれ県外の進学高校に入学した私はとにかく勉強が全てだった。
インスタ映えやいいね数に翻弄される周りの同年代を完全にバカにしていた。
今思うと恥ずかしいこじらせ具合である。

しかしまあ、あの時Twitterに出会っていたら現行ツイ廃私はきっと第一志望の大学に確実に落ちていたので、これはこれで良かったのだと思うことにする。

 【「オタク世界から隔絶されていた」青春時代】

LINE以外のSNSを利用していなかったことで情報が遮断されていたこととは別に、私がオタク世界から隔絶されていた理由はもう一つあった。

実家付近が絵に描いたような田舎だったことである。

「電車が2時間に一本」
「自動改札がないため交通系ICが使えない」
「夕方以降は無人駅になる」
「コウモリが飛び回っている(?)」

挙げればキリがないが、とにかく見渡す限り住宅地と畑と田んぼである。

「コラボカフェ」「原画展」「アニメイト」「イベント」、普通に生活しているとこうしたオタク的コンテンツを目にすることもなかった。

『地方民にも慈悲を😭』

これはよく見る嘆きだが、情報を追うための主要なツールであるTwitterを利用していなかった私は、そもそもイベント等が開催していることを知りもしなかった。

情報においても物理的にもオタク的コンテンツから距離があったため、私は「行きたいのに行けない」というようなフラストレーションを溜めることもなく平穏な高校生活を終えた。

私はこの時代を「オタク世界からの隔絶期」と呼んでいる。

【Twitterとの出会い】

アンチSNSだった私がTwitterを始めた理由は主に二つ。

一つ目が受験戦争が終戦し「勉強が全て」という考え方が変わりつつあったこと。

二つ目が、単純に時間ができたことである。

中学校では運動部で週6で練習に参加し、高校3年間は予習復習と受験勉強に追われていた私は、時間に余裕がある生活というものを体験したことがなかった。

人生ここまできてやっと「無駄を楽しむという贅沢」をしてみても良いんじゃないか、と思う余裕が生まれてきた。

当時とてもハマっていたアニメがあり、「語り合えたら楽しそう」と思って軽率にアカウントを作った。

そこからは新鮮な毎日である。見慣れない水色のアプリをタップすれば、分からない用語やルールが溢れかえっていた。

検索履歴は「呼びタメ 意味」「繋がりタグとは」「リプライ 送り方」「FF外」といったワードで埋め尽くされた。

「あ、イラストあげてる人もいるんだ」
ここで私は、数年頭の中から消えていた「絵を描くのが好き」という記憶が脳裏によぎった。
小学生から中学生までで30冊以上の漫画を描いていて、友達に感想を貰うのを楽しみにしていたことも思い出した。

もちろんペンタブも持っていない、絵を描くアプリを入れてすらない。アナログで絵を描いて、その場でインストールしたアプリで色をつけ、勢いでツイートした。

作品を発信するって緊張するな、と思いながらTLを眺めていると

『◯◯さんがあなたのツイートをいいねしました』

!!!!!!!!!!!!!!!!?????????!!!???!??

イラストに反応が、来た……………………………?

『□□さんがあなたのツイートをいいねしました』

!!!!!!!!???
これは私の絵が画面の向こうの人に見えてるってこと………………?

驚きすぎてスマホを置いてお風呂に行った。

戻ってくるとリツイートもされていたので、嬉しい気持ち半分、恥ずかしい気持ち半分で通知欄を眺めた。

イラストへの反応だけではなく、Twitterで出会った顔も知らない人達とはアニメの感想や考察、色々な話で盛り上がった。
好きな物を共有するってこんなに楽しくて人生が潤うんだな、と人間初心者のような感想を抱いた。

仲良くなれば作品に関係ない話もした。

テスト勉強に追われる人。
カップラーメンを深夜に食べる人。
人間関係で悩んでいる人。
実家の猫が可愛い人。

全員に人生があって、その中で偶然同じ時期に同じものを好きな人が集まるTL。
なんて面白いんだと感動した。

【Twitterと出会って人生変わった】

「無駄を楽しむという贅沢」なんてはじめは思っていたけれど、無駄というにはあまりにも得たものが多かったので前言撤回させて頂く。

好きなものを共有できる。
自分にはない視点で話す人と関われる。
日常のどうでもいいことも話せる。

Twitterは勉強しか見えていなかった私の狭い視野を広げてくれた偉大なSNSで、毎日を楽しくしてくれるツールになった。

世の中には、私が無駄だと思っているけれど実は無駄なんかじゃないものがきっとたくさんあるんだろうな。

余談だが、私が生粋の舞台オタクである。舞台にハマったのもTwitterを始めた大学一年の春、相互フォロワーがとある2.5次元舞台について話しており興味を持ったことがきっかけであるが、本筋とずれるので割愛する。

そうした意味でもTwitterは私の人生を変えたSNSであり、いくら感謝しても感謝が尽きない。

Twitterへの愛ならいくらでも語れるが、これ以上は蛇足なのでここで結びとする。

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