韓国語教室、最後の日。
社会人になると”区切り”というものがなくなる。それまでは、小学校から中学校、高校、大学と、人生を一区切りするタイミングが何度もある。終わりが見えている、だからエモい。でも入社して社会人になると定年まで区切りがない。異動や転職や結婚が区切りになることが多いけど、それらはいつ起こるかわからないし、自分で起こさないといけないものが多い。区切りとは終わりであり、社会人になると自分で終わりを選択する必要があるんだなって、社会人4年目くらいで悟ったのです。
こないだ後輩が推し活をいつ終わればいいのかわからない、という興味深い話をしてくれた。彼女はとある韓国アイドルを推していて、足繁く韓国にも通い、推しにも認識され、ファンとしてできることは全部やり切ったという。お金も時間もかかる、体力も減ってくると、そんな中で次は何を目指せばいいのかと、頑張り屋さんの彼女は思ったそうだ。
私は彼女の話を聞きながら、韓国語勉強のことを思った。
テーマは違えど、いつ終わればいいかわからないという点でものすごく共感した。私は韓国語教室に通っていて、ある程度は上達したし、高い授業料を払ってまで続けるべきか悩んでいた。引っ越しや出産など、明確にやめる理由がない限り、3年も通いつづけて先生と親しくなった後ではかなりやめにくい。ここで一区切りつける理由が何もないのだ。
しかし私は、今日、韓国語教室最後の日を迎えた。
なぜなら9月からイギリスに留学することが決まったからだ。英語は、韓国語を始めるずっと前から勉強していて、海外で働くことがずっと夢だった。その夢を叶えられないまま社会人歴だけが積み重なっていたのだが、昨年一念発起して大学院を受験し、幸運にも第一志望校に合格した。韓国語勉強どころが、人生の大一区切りができたのだ。
ということで、3年と1ヶ月通った韓国語教室を本日終え、韓国語勉強は来月のTOPIKを受けたら一旦終了だ。初めて韓国語の参考書を買ってからは約4年。我ながらよく続けられたなと思う。人生で一番続いた習い事になった。コロナ禍に始めたのものあり、先生と話すのが暇な休日の慰めになっていたのも、続けられた理由の一つだと思う。仕事が忙しくて復習と宿題をするのが負担に感じた時もあるけれど、続けてよかった。韓国語が上達したというのも嬉しいけど、ここまで長く続けた自分に自信がついたし、自分を誇らしく感じられるのが、何よりの成果だと思う。
勉強は終わりだけれども、私の推しは韓国人だし、韓国ドラマも一生見続けるだろうから、私の人生から韓国語が消えることはないだろう。今もソンジェを背負って走れにどっぷりハマり、英語勉強よりも時間を割いてしまっているのだから・・・