離婚を巡る交渉①学資保険の行方
2021年7月28日(離婚成立:167日前 / 別居決行:28日後)。この日は、弁護士と電話で打ち合わせ。
元夫は、7月12日に弁護士からの内容証明郵便を受け取っているはずですが、離婚に応じるという回答はもちろん、特に反応もありませんでした。
マンションの売り出しも始まっているのになぜ?という謎しかありませんでした。売却するということは復縁は諦めたものだと私は解釈していました。この日の弁護士との電話での打ち合わせは、元夫に交渉してもらうための事前準備でした。
これからやっていかないといけないことはいろいろありますが、まずは子どもたちの医療保険と学資保険の契約者変更について、話を進めたいと思っていました。
医療保険の方は(解約金が無いからなのか)契約者変更にさっさと応じる様子を見せ、この数日後には契約者変更の手続きの書類が法律事務所を介して私に届きました。
しかし学資保険の方は「解約して解約返戻金を分割したい」と言ってきていたのです。正気か?と思いました。
解約返戻金を分割するのであれば、進学時にまとまった費用を支払うように、別居決行日の最後の置手紙の中で元夫に伝えていました。それを理解した上での解約であれば、私は応じる余地もあると考えていました。
でも、その時期が来た時にきちんと支払ってもらえるかどうかの保証も無いので、可能であればマンションの売却金の元夫の取り分から、ある程度の金額を前金として支払ってもらいたいと考えていました。
私にとってもお金は重大な問題。子どもたちを守っていくためにも、お金のことは簡単には折れず、納得できるまで(弁護士を介して)話し合うつもりでいました。
元夫に伝えたい子どもたちにかかっている費用、これからかかるであろう費用について、現状はこんな感じでした。元夫はこれだけかかっているという現実を理解していません。
・第1子
大学入学時の用品購入、授業料、大学への支払い(授業料以外)、下宿料など、第1子の大学関連の費用については、私の兄と弟が援助してくれている。
・第2子
「学資保険の満期金で相殺する」と約束した上で高等学校奨学金借り入れている。親である以上はこの約束は果たしてもらわなければならないと考えている。
・第3子
入院時の必要経費や雑費がかかる。医療保険には入っているが、持病が直接の原因となる入院の場合には保険金は請求できない。また感染症などが原因の入院時なら保険金は下りるが、差額ベッド代はもちろん自己負担となる。
・第4子
当時まだ小学生だったので、これから中学、高校、大学へ進学と今後最もお金が必要になる。数百万円は必要。
お金の問題は、子どもたちにも直接関わってくる問題なので、協議の経過もすべて話していました。
第2子は騙された(騙されて借金を背負わされた)と愕然とし、第4子は自分のことはどうでもいいんだとシクシク泣いていました。
第1子と第2子は、元夫にお金を奪わないで欲しいと嘆願書を書こうという話をしていました。
*実際には嘆願書は書かず、弁護士が「こんな風に思っているようです」と、元夫に伝えてもらうだけの形になりました。
第1子の大学関連の費用については、私の兄と弟が当初は返却の必要は無いと言っていました。でも元夫が学資保険を解約したり、子どもたちの預金を分割請求するような展開になるなら、元夫にきっちり請求すると言ってきていたので、それを伝えてもらうことにしました。
私の要望としては、契約者変更に応じて欲しい、もしも解約するのならマンションの売却金から前金を払うことを求めたいと伝えてもらいました(現実的にどうとかは一旦置いておいて、私の要望として)。
子どもたちにとっても必要なお金なので、私はぎりぎりのところまで争いたいと思っていました。
別居決行直後は、ひたすら悪かった、反省していますというメールを送信してきていた元夫でしたが、時間が経つにつれて、子どもたちのことよりも自分第一主義を通そうとする本来の姿が見え隠れし始めていました。
この頃もでしたが、これよりもう少し後になると、お金の面でさらに細かいことを言い始め、離婚で1番揉めるのがお金のことだと言われるのは、そういうことなんだと実感させられることになりました。
そんな中、期限ぎりぎりの7月31日の夜、初めての婚姻費用が振り込まれました。本当にぎりぎりではありましたが、期日までにきちんと満額が振り込まれました。
なかなか振り込まれる気配が無かったので、1日でも遅れたら、調停を起こすという話をしていたところでした。