別居前夜、炊飯器が知らせる明日の予定

2021年6月29日(別居決行:前日)。前回の記事別居決行まであと3日、運命を握るのは元夫の代休でお話しした通り、この頃は日曜出勤があり、その代休をその週のどこかで取るというパターンがある程度出来上がっていました。

元夫と会話をするわけでは無いので、先の予定を知る術はありませんでしたが、炊飯器を見れば、翌日が仕事なのか休みなのかは分かりました。
最近は炊飯器の確認を第4子が率先して行い、私に報告してくれるのが日課になっていました。

私は炊飯器の炊き上がりの予約時刻をいつも6時にセットしていました。ですが元夫は仕事に行く時はそれでは間に合わないので、5:30に変更するのが昔からの習慣でした。

元夫がその変更の操作をするのはいつも20時頃。
27日の日曜出勤の代休は昨日28日に取得済みでした。なので余程のことが無い限り、明日は仕事に行くはずです。

この日も第4子がキッチンまで確認に行きました。
そしてガッツポーズをして部屋に戻ってきました。5:30に変更されていたのです。
予定通りに決行できそうだと安堵した反面、緊張と不安と寂しさに押しつぶされそうになったのは言うまでもありません。

15年の記憶が詰まった自宅との別れ

15年住んだこのマンションとお別れする寂しさと無念さ。
第1子と第2子は物心ついた時からここに住み、第3子と第4子は産まれてからずっとここで育ってきた。思い出がいっぱい詰まった自宅。子どもたちから大切な自宅を奪うことになり、申し訳ない気持ち。幸せな家庭を築けず両親の不仲をたくさん見せてしまった。

このマンションの入居前の内覧会の時、闘病中だった母は無理を押して、遠方から来てくれた。骨髄移植に向けた再入院を1か月後に控えていた時だった。体が動く時に来ないと次はいつ来れるか分からないから、と。結局それが最初で最後でした。
新築祝いにと結構な額のお祝いももらった。それなのにこんなことになってしまって両親には本当に申し訳ない。天国から私のことをどう思って見ていたんだろう。親不孝な娘でごめんなさい。

いろんな思いが交錯して、あまり眠れませんでした。


いいなと思ったら応援しよう!