2023年8月13日TLTについて

私は株式投資を始めたのは2018年からですが、2019年あたりからTLTをポートフォリオの20%を限度として保有しています。この目的ですが、株式市場が大暴落したときにキャピタルゲインが期待できるからです。リーマンショック、コロナショックの際のS&P500(水色)との比較は以下のとおりです。


リーマンショック時


コロナショック時

最初に保有した経緯は、レイダリオのオールウェザーポートフォリオを見て、その例ではTLTの保有を40%程度推奨されていましたので、試しに20%程度保有してみたのが最初です。その後、コロナショックが来ましてTLTの価格が上昇しましたので、利確して株式に振替えました。
TLTは、残存期間が20年を超える 米国債で構成される指数に連動する投資成果を目指すETFですが、以下の特徴があると思います。
①対象資産が米国債
 対象資産が米国債なのでデフォルトリスクがほとんどないと考えられています。アメリカの政府が借金(金利含む)を返済できなくなる状況でなければ、問題ないです。このため、金融不安が来て企業(特に銀行)の倒産が発生するようであれば、資金の避難先として比較的安全な米国債が好まれ、TLTの価格が上昇すると思っています。
②長期米国債の金利と逆相関
 金利を借り手側の返済額と借入額で表すと以下の算式となります。
   返済額÷借入額-100%
 一方、金利を貸手側の貸付額と回収見込額で表すと以下の算式となります。
   回収見込額÷貸付額-100%
ここで、米国債の返済額は固定されていますから、TLTの保有者である貸手側の回収見込額も固定されます。
 このため、金利の上昇は貸付額(債権金額)に下落となります。(正確には、債券金額の下落=金利の上昇なので、同じ意味となりますが、ここでは割愛します。)
 逆に長期金利の下落は、貸付額の上昇となりますのでTLTの価格の上昇となります。

現在、私はTLTをポートフォリオの9.5%保有しており、毎月年利3.46%相当の金利を受け取っている状態ですが、仮に景気拡大となるならば長期金利は上昇するのが一般的なので損失が発生する可能性が高いと思っています。逆にリセッションや金融不安が来るならば、利益が発生する可能性が高いと思っています。
正直現段階ではどちらに転ぶか判りません。ただ、景気拡大が続くのならば株価にとってプラスとなりますので、PFの一環としてTLTを保有しています。

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