プライドなくマイペースに自分の人生を楽しむ父の生き方
今日はひさしぶりに父に会った。ひさしぶりと言っても半年ぶりくらいかな。70歳を過ぎた父は会う度にお年寄り感が増している。だけど、普通の70過ぎのおじいちゃんより、かなり若いとわたしは思う。
若い頃はお父さんかっこいいとよく言われた。バブルのときに20代半ばから飲食店を経営していた父は、とても儲かってたんだと思う。だから、いい車に乗って、いい服を着て、いいマンションに住んで、小学生の頃父親の車が見る度に変わってたり、朝起きたら部屋が模様替えされていて、でっかいテレビやステレオや、ふかふかの絨毯しかもオレンジのがひいてあったり
母も一緒にお店をしていたので、子供の頃から外食も多くて、家庭料理を食べた記憶がほとんどない生活。周りから見るとおしゃれな父と母と、わたしと妹は田舎では目立つ両親のお嬢さん。
そんな父もバブル後は、どんどん派手な生活ができなくなり、お店もやめて、毎日ゴルフ三昧だったのに、今は人に雇われて一生懸命働いている。
バブルのときにしっかり資産を残してる人は、今のお金に余裕のあるシニアライフを送ってるけど、父は一人っ子の長男でおばあちゃんに甘やかされて育ったせいか、お金はある分すべて使う。たぶんずっとそんな生活をしてきたんだと思う。あと、自営業でちゃんと年金もかけてなかったので、今はわずかな年金と毎日自分の生活費を稼ぐために働いている。
一年前に、ちょうど手頃な喫茶店が居抜きで出ていた。人に雇われるのはしんどいし、年齢的にもいつクビを切られるかわからない。そう思って、わたしはお父さんもう一度商売をしてみたら、場所もいいし、喫茶店くらいなら重労働ではないし、お客さんと話しながら昔のように楽しく仕事ができる気がするけどと提案してみた。
だけど、父はまったく反応が悪く。自分で商売はもういい。1日数時間働いて、ちゃんと休んで、食べる分だけ収入があったらいいんや。と、あっさり却下。昔のように、、、そう思ってたのは、わたしだけか、そうかかっこいいお父さんにまた戻ってほしいと思ってたのは、わたしだけの願望みたい。
いい車に乗ってたのも、おしゃれな服を着てたのも、それは人に見せるためではなく、自分がその時そうしたいからしていただけ
ぜんぶ自己満足の世界だったから、お店も大きな借金をすることなく、あっさり締めて、人に自慢できる仕事ではないけど、今は仕事に追われることなく自分のやりたいことをやる時間ができて、ゴルフも今は時々行くのが楽しい。それで満足。
プライドなくマイペースに自分の人生を楽しむ父の生き方を最近おもしろいと思いはじめた。この年になってやっと気付いた父の生き方。
子供の頃は、家族ででかけた記憶もなく、父親らしいことをしてもらってことがなかったし、自由気ままな父を尊敬できないと思っていた。
だけど、その代わり私達に子供らしいことを強要することなく、自由にやりたいことをやらせてくれてる父に今は感謝している。恋愛も結婚も学校も仕事もわたしも父と同じように自由に生きてきた。たぶんこれからも自由に生きていくんだと思う。
結婚相談所の仕事をしてると、いろんな家族の話しを聞けて楽しい。あと、家族との関わりがすごく恋愛に関係してると感じることも。一番言えることは、家庭環境の似たもの同士は離婚率が低い。離婚している夫婦は家庭環境がまったく違う。離婚しない結婚の重要ポイントは家庭環境だといつも思う。
なので、仕事をしていく上で、会員さまの性格的なことより、家庭環境の聞き取りはかなり重要視していて、交際が進む段階でも相手が他社会員さまの場合は、相手の家庭環境をしっかり聞くように話しをしている。
父もわたしも、うちの家族はたぶん自由過ぎて、離婚したんだと思う。なかなか同じ環境の家族はいないしね。会員さまには、そうならないように結婚相手を決めるときにしっかり一緒に見極める。お相手の家族も含めて、だからうちの会員さまはほとんど離婚していない。意外とみんなが知らない。結婚相手の見極め方。
父とのエピソードは、実はたくさんあるので、また今度。。。文章にして残しておくのは面白いかも。
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